迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
さあ、ショ―タイムだ!
『インフィニティ・プリーズ』
『ヒースイフウドー・
ボウザバビュードゴーン』
俺が...最後の希望だ!!!!
目が覚めると医務室だった。シャマルが近づいてくる。
「あれから何時間たった?」
「1時間くらいよ。」
ハザードの暴走は未だ制御できない。自我を失う事はなくなったがその代わりに身体がいう事を聞かなくなるのだ。フルフルラビットタンクボトルなら制御出来るが、アタッシュケースに更なる鍵が掛かっているようには見えないのだ。つまり、あのアタッシュケースはもう空っぽということになる。自分でも開発する事は出来ると思う。だが、時間がかなり必要だろう。
すると、龍斗が部屋に入ってきた。
「戦兎、ハザードのせいであいつらはトラウマを持っているぞ。」
「やはりか....」
予想は付いていた。ハザードトリガーを使って暴走した時に無差別に破壊したのだろう。だから恐怖が抜けてないのか。
「あと、部隊長室に来いってさ。仕事だとよ。」
「了解したよ。」
シャマルに挨拶をしてから医務室を後にした。
_________
どうやら1週間後に出張任務で地球の海鳴市にレリックを封印、回収しに行くらしい。
はやてちゃん達は少し震えながらも話してくれた。早めに作らないと俺がハザードを使う度に固まってもらっては危険だ。早急に設計図を書いた。その為、本当は出張任務についていかないつもりだったのだが一斗が行ってみたいと言ったので行くことになった。勿論一斗も一緒にだ。
で、今は
「桐生一斗です。今日からよろしくお願いします。」
一斗がヘリの中で自己紹介をしている。あっという間にエリオと仲良くなっている。年が近いからかな?
「そういえば戦兎さん達は地球出身なんですよね?」
ティアナが話しかけてきたので返答する。
「ああ。でも俺と龍斗は少し違うかな。」
「何が違うんです?」
まあ、気になるよね。
「俺は平行世界の地球出身で、龍斗は平行世界を旅する人達と一緒にいたからか出身といえる世界がないんだよな。」
「ああ、別に俺は地球出身だと思ってるぞ。」
「龍斗。」
はやてちゃんもこっちに来る。
「そんなこと言ったって、巧にぃはうちの家族や。」
「...ありがとね。」
「どういたしまして。」
「はい。リィンちゃんのお洋服。」
「わー!シャマルありがとです!」
隣でリインフォースとシャマルの会話が耳に入って、皆がそっちを向く。明らかにリインフォースの服のサイズより大きな服をシャマルが渡していた。
「あの、リィンさん。その服って...」
「はやてちゃんのおさがりです。」
「いえ、それは普通の人のサイズなのでは...」
ああなるほど。
「地球にはリインフォースの大きさの人間はいないからか。」
「そのとおりです!あと、リインでいいですよ?」
「分かったよ、リイン。」
「というわけでシステムスイッチ、アウトフレーム・フルサイズ!」
リインが小さな女の子くらいの大きさに変化する。
『おお~』
ティアナ達が声をそろえている。いつの間にか一斗も一緒になっていた。
「そろそろ集団転送ポートにつくで。」
__________
集団転送ポートに乗り、目的地へと転送される。
久しぶりに帰ってきた地球、海鳴市なんだけど....
「本当に地球か?」
龍斗が俺の代わりに告げてくれる。
向こう側からエンジン音が聞こえてきて、俺達の少し離れた所で止まり、中から女性の人が降りてきた。
「自動車?こっちの世界にもあるんだ」
「ティアナ、それは酷い」
「え?」
一斗がそう突っ込む。流石にひどいんじゃないかな。
ちなみに車の方から降りてまっすぐなのはの元へ向かっている。
「なのは!フェイト!」
「アリサちゃん!」
「アリサ!」
どうやらアリサちゃんらしい。龍斗も気づいたみたいだ。
「なによも~。ご無沙汰だったじゃない?」
「にゃはは。ごめんごめん。」
「いろいろ忙しくって。」
「アタシだって忙しいわよ?大学生なんだから。」
ご無沙汰って言ってたから本当に久しぶりに再開したんだろうな。年相応に話ししてるからか、後ろでスバルとティアナの目が点になっている。
「アリサさん。こんにちわです!」
「リイン!久しぶり!」
「は~いです!」
今のうちに離れるかな。龍斗に声を掛ける。
「スバル。俺達はこれから用事があるから、後はよろしくね。」
「は、はい。」
スバルが軽く混乱している間に一斗と龍斗を連れて離れる。
目指すは猿渡研究所。等々真実を伝える時だ。
次回、一斗覚醒。
ぜってぇ見てくれよな!