迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
移動に時間がとられてとても短いです。
食事を終えて俺はビルドフォンとユニゾンして結界をはる。これで準備完了だ。
「恭也さん、本気で来てください。」
「わかった、お前も本気でこい!」
恭也さんはフルボトルを振り腕に刺した。すると、以前と違う色のスタッグスマッシュが登場する。自らの力でハザード化したのか。
ビルドドライバーを装着した俺はハザードトリガーを取り出す。
『マックスハザード・オン』
スイッチを押した時点で何人かの動きが止まる。それでもハザードトリガーをベルトにセットする。更にフルフルラビットタンクボトルを振ってから二つに折り曲げてベルトにセットする。
『ラビット&ラビット』
『ビルドアップ』
ベルトから待機音が鳴りし、俺はハンドルを回す。
『ガタガタゴットン!』『ズッタンズタン!』
『ガタガタゴットン!』『ズッタンズタン!』
ハザードライドビルダーが展開されて結合し、俺をラビットタンクハザードへと変身させる。
『オーバーフロー』
さらに背後から赤いエニグマが現れる。
『♪~~~~~~』
兎型のユニットが転移してくる。ユニットが変形して強化装甲となり、ビルドが装着しにいく。
『紅のスピーディージャンパー ラビットラビット』『ヤベーイ!』『ハエーイ!』
これで変身完了だ!
「今の俺の全力、受けてください!!!」
実験が始まった。
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戦兎さん、ハザードトリガーを使っているのに暴走していない?
「姉弟子、これがあいつの覚悟ですよ。」
「えっ?」
覚悟って...
「以前自分のせいで出来たトラウマをコントロールする事で治すつもりなんです。」
「速い..『神速』!」
お兄ちゃんが神速を使った!それでもなおビルドの方が速い。
「戦兎さん...」
ハザードのトラウマは直さなければならない。だけどあの圧倒的な強さに勝てるのかな?
「これで決めます!」
「こい!」
戦闘は終盤に入っていた。
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フルフルラビットタンクボトル内部に充填された万能調整剤スタビライザヴェイパーでプログレスヴェイパーを抑制する。
葛城さんらしい考えだ。
トリガーの出力を最大にすると共に、常に自我を保ったままオーバーフローモードと同じの状態での戦闘が出来るのだ。
その為ただでさえ速いスマッシュの動きについていく。
「ふっ!はあ!」
「速い...」
ドンドン早くなっていく拳。だがそれは相手も同じ。
「『神速』!」
来た。更に速くなるため着いていき戦闘を続ける。
拳は互いをとらえずに流されていく。だが、一撃をもらってしまう。
「ふ、フルボトルバスター!!」
武器を呼び出して構える。しかし既に双剣を構えたスタッグが向かってきている。
「はっ!」
バスターキャノンモードに変形させてエネルギー弾を射つ。
「がっ!」
防御は間に合った物の吹き飛んでいく。今のうちに!
『ラビット、ゴリラ、タカ』『ミラクルマッチでーす!』
「はっ!」
強力なエネルギー弾を発射する。
「当たらなければ問題はない!」
神速を発動したスタッグは交わしてくる。だが、
『フェニックス』『アルティメットマッチでーす!』
「これでぇぇ!」
当たるがいなされてしまう。
「がっ!」
双剣を食らって少しよろける。だがお互いに限界らしい。
ハンドルを回して構える。
「これで決めます!」
「こい!」
『ハザード・ フィニッシュ』『ラビットラビット・フィニッシュ』
俺は高く飛び上がり右脚をスタッグ目掛けて伸ばす。
「伸びるのか!」
攻撃が当たらないのでカウンターをしようとするが、右脚を元の長さに縮めながらキックを叩き込む。
ギリギリ双剣でガードされるがキックの威力でスタッグが吹き飛んでいく。
「はぁ...はぁ....」
無事に着地するが、よろけて膝をつき変身が解除され結界が維持出来なくなってしまう。
「ぐっ...」
「戦兎!」「父さん!」
龍斗と一斗が走ってきて身体を支えてくれる。
「やったよ....コントロールできたんだ。」
「ああ...」
支えられながらみんなのもとに戻った。
恭也さんは気絶をしていなく変身が解除されただけだった。のちにまた戦いたいと言っていたのは別の話。
次回、温泉回!