迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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遅くなり申し訳ございません。

またゆっくりと最新していくのでよろしくお願いします。


60.葛城巧

とりあえず一斗と一緒に葛城さんの研究所まで行く。生憎エニグマがオーバーフローしてしまい転移出来なくなっているからだ。

 

「父さん、ここがそうなの?」

 

「ああ、ここが研究所だ。」

 

着いたは着いたのだが、あるのは古びたビルのみ俺は一斗の手を引きながら奥へ進む。

 

「確かここら辺に.....有った!」

 

ビルに入って食堂の冷蔵庫を探し扉を開ける。すると地下の研究所に続く階段がその奥に有った。

 

「父さん、これって...」

 

「葛城さんのアイデアでな。ここに研究所を作ったんだよ。」

 

一斗を一人でこさせなくて正解だったな。ここはよく来ていた俺でもわかりづらい。

 

「一斗、先に階段を下りてくれ、後ろから着いていく。」

 

「うん。」

 

階段を下りていくと今にも爆発しそうな実験を行っているらしく、強い光を感じた。

 

「一斗、伏せろ!」

 

「うん!」

 

伏せるとすぐに大きな爆発が起こり煙が大量に発生する。

 

「ゲホゲホ...一斗大丈夫か?」

 

「な、何とか...ゲホっ」

 

煙を軽く吸ってしまい咳が出てしまう。すると

 

「おや、今日はお客さんがいるみたいだね。」

 

階段の下から声がきこえて誰かが階段を上ってくる。

 

「......葛城さん....」

 

「久しぶりだね、佐野君。どうだい、フルフルラビットタンクボトルの使い心地は?」

 

「あってすぐに発明品の話とか....変わらないですね。」

 

「人はそう簡単に変わることはないよ。それよりもこの子は?」

 

一斗のことが気になっているみたいだ。

 

「この子は一斗ですよ。」

 

「ん?今一斗と言ったね、ということは...」

 

「ええ、やりましたよ。時間はかかりましたけど。ほら一斗、自己紹介。」

 

一斗に挨拶をさせる。

 

「えっと、桐生一斗です。今は初等部二年生で、父さんと龍斗と暮らしています。」

 

「桐生...ああ、名前を変えたんだっけね?お父さん?」

 

「貴方が考えたんでしょうが....」

 

「何、よく行く床屋のバーバ『桐生』と最初に作ったフルボトル『ラビットタンク』を上手くつなげただけさ。」

 

今明かされる衝撃の事実!俺の名前って...

 

「あ」

 

「ああ、父さん、そんなに落ち込まないで!」

 

息子がいい子過ぎて...ううう....

 

「まあ、こんなところで長話をする訳には行かないな。下の研究所に案内しよう。」

 

 

____________

 

俺達は葛城さんに着いていき研究所の奥にやって来た。相変わらず何を作っているのやら....

 

「さて、戦兎君。君は何の為にこちらの世界へ戻ってきたのかな?」

 

「それが...」

 

俺はここに来るまでの経緯と一斗を狙うスタークについて話した。

 

「おや、トランスチームシステムはここにあるんだがな。」

 

「でも、プロトタイプですよね。」

 

「そのとうり、プロトタイプだからかハザードレベル関係なしに変身できるんだけど...」

 

「その分反動があると」

 

「ああ、その反動のせいで僕は変身できなくなったからね。」

 

「えっそうなんですか?」

 

一斗がそう聞くと葛城さんは

 

「うん、でも良いんだ。僕には物理学者が合っていると思っているからね。君の両親についても話そうか...」

 

葛城さんは猿渡夫婦の話を聞かせてくれた。

 

「一緒に飲みに行くとよく一海が話していたよ。『俺の子には教えたい言葉がある。『心火』だ。自分の決めた事をやり通せってな。』」

 

「父さんがそんなことを.....」

 

「........」

 

一斗はあの人の言葉を継いだ。俺はあの場でそう感じた。




リアルが忙しいんです。


もうすぐ一学期が終わるせいか...

何だか先生達の様子が以前と違うんですよね....

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