迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
書くことよりも読むことが好きな作者です。
今回はとても短いです。
あ、普段から短いか…
「父さん!」
「マスター!」
「佐野君...彼女は?」
一斗と葛城さん、ミカ?が研究所から少し離れた先に待っていた。
「翼さんは未来へ行ってもらいました。」
変身を解除してラビットラビットアーマーが変形する。
「お前もお疲れ様。」
『♪~~~~~~』
どういたしまして。と言わんばかりに跳ねるラビットアーマー。
「乗ってもいいかな?」
『♪~』
「へ〜、乗り安いんだね」
一斗に頷いて背中に乗せてくれるラビットアーマー。なんかいいな、これ。
「如何やら私の研究所はもう使えないようだね。」
「すいません、思ったよりも攻撃が部屋に当たってしまって...」
「ああ、かまわないよ。」
「マスター、よくご無事で。すいません、起動したばかりなのでお役に立てず申し訳ございません。」
飛んでおり空中で器用に頭を下げてくるミカ?。そういえばまだ聞いてなかったな。
「お前は、ミカなのか?」
「はい。説明すると長くなるので、簡単に話しましょう。」
「ん、了解。」
どうやら俺達が現代へ戻った後にデバイスを創り、そこに自分の意識を落としたらしい。全く無茶をする。
ラビットアーマーと一斗の戯れを横目で見ながら葛城さんとミカと話す。
「___余りゆっくりはしてられないな。すぐにエニグマの改良をしに戻ろう。あ、君たちは自宅に帰ってみてはどうかね?」
「いいですね...あ、まだ俺達って指名手配されてませんか?」
「ああ、忘れていた...」
魔法で俺だけ顔を変えて行くことになった。ついでに食料の調達も頼まれた。
「じゃあ、お前は待っていてくれ。」
『♪~~~』
ラビットアーマーに研究所で待ってもらい、俺と一斗、ミカは街に出た。
__________
「地球にそっくりだね、ここ。」
「まあ、地球だからな。」
「えっ?」
一斗にここが平行世界で、俺の出身世界だと説明する。ミカはビルドフォンに戻っていて俺のポケットの中だ。
「へ~、てことはおじいちゃんとおばあちゃんがこの世界に?」
「ああ、いるだろうな。」
「マスターのご両親ですか…一度位は挨拶して起きたいですね。」
10年前とそう変わらない住宅地を三人?で歩いていく。
「ここだ、俺の家だ。」
「ここが?」
「この世界の一般的な家ですね。」
俺達はそう長い時間歩く事なく家に到着する。
「行くか?」
「うん!」
「はい!」
俺達は扉を開けた。
『ただいま~!』
「えっ?」
また会えるとは思わなかったな...
「巧?」
「....ただいま。母さん。」
10年ぶりに、母さんにあった。
遂に再会。
次回は両親との絡みと息子と義理娘