迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
無限書庫の中で一冊の本が光り輝き始める。それは以前も戦兎を巻き込んで、ミカを起動させたあの本である。
誰もいない中で転移していった。
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「行くぞ、皆!」
俺達はそれぞれのベルトを装着してボトル又はゼリーをセットする。
『デンジャー!』
『クロコダイル』
『ドラゴンゼリー』
『ロボットゼリー』
『マックスハザード・オン』
俺はトリガーをベルトにセットしてフルフルラビットタンクボトルを折り曲げてセット、ハンドルを回す。
『ARE YOU READY?』
『変身!』
レンチを倒して押し潰す、又は砕く。
スクラッシュ組はビーカー型のファクトリーをそれぞれ展開しバリアブルゼリーが下からせり上がってくる。俺は前後にハザードライドビルダー展開し、エニグマによってラビットラビットアーマーが転移してくる。
『割れる!』『食われる!』『砕け散る!』
『『潰れる!』』『『流れる!』』『『溢れ出る!』』
『オーバーフロー』
ティーダはファクトリーの左右から巨大なワニの顎が現れ小型ファクトリーを噛み砕く。
一斗と龍斗は液体が上がりながら螺旋状に包まれてアンダースーツを装着し頭上からヴァリアブルゼリーを全身に浴びる。
俺は挟まれアーマーを装着する。
『クロコダイル in ローグ』『オーラァ!!!』
『ドラゴン in クローズチャージ』
『ロボット in グリス』『『ブラァ!!!』』
『紅のスピーディージャンパー ラビットラビット』『ヤベーイ!』『ハエーイ!』
各自の変身が完了する。俺はユニゾンしているミカにスバルの使うウイングロードを模した魔法を使う。
「道は出来た。行くぞ!!!」
『おう!』
俺達は上のゆりかごへ向けて走り出した。
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「まだ、あとあれがあれば完成するのに...!」
スタークはまだ開発を続けていた。それはパンドラボックスの力を効率よく使うことができる究極のドライバー。
まだ肝心のパンドラボックスが見つかっていなかったのだ。だが...
「は、ハハハ....ハハハハハ!!!!!!!!!遂に見つけたぞ!パンドラボックスぅぅぅぅ!!!!!!!!」
彼の見ているスクリーンには、本からの封印が解かれ飛んでいるパンドラボックスだった。
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「戦兎、あれ!」
「なっ!?」
俺達がゆりかごへ向かう中、パンドラボックスが飛んできた。この期に及んで一体何を...
「そいつをよこせぇぇぇ!!!!」
「スターク!」
ティーダがゆりかごから落ちてきたスタークの足止めをしてくれている。
『......』
パンドラボックスは静かに光り出し、スタークが渡したフルフルボトルと龍斗のボトルが変化し始める。
「これって...」
龍斗にはドラゴンマグマフルボトル、俺には...
「『フェニックス』?」
まさか...!
ここでパンドラボックスはミカが転移魔法でアースラへと飛ばした。これならスタークが手に入れることはないだろう。
「邪魔だぁぁ!!!!!!!!!!」
スタークはローグを吹っ飛ばしてこちらに近づいてくる。俺は龍斗にローグを頼み、一斗は先に進むように指示する。
「お前が....俺にこれを渡した事を、後悔するんだな!」
俺はスタークの相手をする。さっき出来上がったこのボトルで!!!
『マックスハザード・オン』
再びトリガーのスイッチを押してボトルを振り割って指す!
『フェニックス&フェニックス』
『ビルドアップ』
俺はハンドルを回す。
『ガタガタゴットン!』『ズッタンズタン!』
『ガタガタゴットン!』『ズッタンズタン!』
ハザードライドビルダーが展開されて結合し、俺をフェニックスロボハザードへと変身させる。
『ARE YOU READY?』
『オーバーフロー』
新たなエニグマが火の鳥を呼び出した。バラバラになった火の鳥を装着する。
『不死身のディスティニーソルジャー!』『ツインフェニックス!』
これが、俺だ!
『ヤベーイ!』『マジヤベーイ!』
「スターク、お前はここで終わらせる!」
ビルド、ツインフェニックスフォーム。これが俺の全力だ!
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「お~い!一斗!」
「あ、先輩!」
ローグを助けた後、俺達はゆりかごへ走っていた。
「そういやぁ、ブロス達はどうした?」
「この感じだと、中で待機してると思います。」
ティーダはティアナの為に悪者を演じた。これだけでこいつは信用できる。
「!父さん!」
ビルドが見たことのない姿で飛び回っているのだ。
「飛んでる...」
「思いっきりスタークを圧倒しているじゃないか...」
流石、そうとしか言えない。ライダーシステムの初使用者だけはあるな。だから
「俺達はこのまま乗り込むぞ!」
『はい!』
俺達は背中を任せ、走り出した。
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「がっ...パンドラボックスがぁぁぁ!!!!」
「諦めろ。これは、俺達が受け継いだ力だ!」
俺はこのフェニックスに見覚えがあった。猿渡研究所で働いているときに見た設計図に書かれていたからだ。
誰か...猿渡夫婦が完成させていたのなら、これは俺だけの力じゃない。一斗の力もあるはずだ。
「落ちろ!」
俺はバスターブレードモードを振りかぶりスタークへ切りかかる。正気ではないスタークは直撃を喰らい吹き飛ばされる。
「これで!」
俺は一回だけハンドルを回す。
『READY GO』
『ハザード・フィニッシュ』
『ツインフェニックス・フィニッシュ』
背中のアーマーから大きな火が出てきて翼を形成する。俺はそのまま落下し始めているスタークへ向けてキックを放つ。
「はあぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「俺は....おれはぁぁぁぁ!!!!」
ブラッドスタークから俺に似た姿に戻ったスタークはキックの威力でゆりかごの、自身が落ちてきた所へ直撃した。
「.........」
気絶では済まなかっただろう。俺はスタークを放置し、先に向かった一斗達の後を追った。
スタークはボロボロに。
究極のドライバーも完成せず、完全に負けて貰いました。