迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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ガジェット達は先に入ったヴィータとなのはが戦ってくれています。


因みにスタークはスカリエッティに成りすまして戦闘機人を動かしています。


ヴィヴィオ戦までは原作通りです。


81.暴走する地獄

「....あぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

翼さんがギアを拾い上げて泣き叫ぶ。スタークは何事もなかった様に話し出した。

 

「はっ、ただお前が俺との契約を破っただけじゃないか?」

 

「そんなの...聞いてない!」

 

彼女は変身を解除して泣き崩れてしまう。

 

「スターク、お前は今何をしたのかわかっているのか!?」

 

「ああ。道具を処理しただけだが?使えなくなったら、お前も捨てるだろう?」

 

「黙れぇぇぇ!!!!!!!!!」

 

『クラックアップ・フィニッシュ』

 

ローグさんはその言葉が言い終わる前にレンチを倒してキックを放つ。

 

が、散らばっていたガジェットを盾によけられてしまう。

 

「お前だけは....!?」

 

気が付かない間に翼さんが立っていてローグさんの肩に手を置いていた。

 

「私が...やる。こいつだけは....絶対に!」

 

『マスター認証、リモコンブロス......ヘルブロス』

 

以前とは違うデバイスの言葉に違和感を覚えた。

 

『ギアリモコン』

 

翼さんはギアをセットしてすぐさま抜き取り別のを指し直す。

 

『ギアエンジン』『ファンキーマッチ』

 

「潤動!!!!!!」『フィーバー!』

 

放たれた黒い霧からは白と緑のギアが現れお互いを接触させ火花を散らせる。そしてブロスのアンダースーツに装着されていく。

 

『パーフェクト!』

 

「ヘルブロス、見参!」

 

ああ、これが怒りなのだろうか。マスクの下にある隠れた彼女が、全てを破壊するために動き出した。

 

_________

 

 

「ヘルブロス!?そんなのを使ったら君が!」

 

「ティーダさん、先に行ってください!この男の相手は、私だけで十分です!」

 

彼女はそう言うと、ブラッドスタークへと姿を変えた彼に向かていった。

 

「....ローグさん、先に進みましょう。」

 

「...ああ、そうだね。」

 

一斗君に話しかけられるまで、僕はその場から動けなかった。

 

_______________

 

「ああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

 

「そうか...これがお前の怒りか!」

 

どうして、どうして、どうして翔は死んだの?

 

「ハハハハハ!!!!!!!!!もっとお前の力を見せてみろ!」

 

そうだ、この男。スタークのせいだ。だから.......

 

 

「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す

殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す__」

 

早く、もっと強く、こいつを確実に壊せる様に....殺せる様に!!!!!!!!!!

 

「がぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

 

「期待外れだ....ここまで怒って置いてこの程度とは...弟の方が良かったな...」

 

「お前が、翔を語るなぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

 

私は、スタークを殴った。殴り続けた。それでもなお、空いた穴は埋まらない。翔が生きていてくれさえいれば...それだけでいいのに...

 

______________________

 

 

俺がゆりかごの中に入ると、ガジェットを淡々と殴り続けるブロスがいた。

 

「一体何が....!」

 

こっちにも攻撃してきた。

 

「かわすなぁ!!!」

 

!、翼さんか!?

 

「止まってくれ。俺だ、桐生戦兎だ!」

 

「黙れええぇぇぇぇ!!!!!!!!」

 

まるで、見るものすべてを破壊し続けるハザードフォームみたいだ。

 

「弟を、翔を返せ!!!!!」

 

俺はその言葉で理解してしまった。理解しざるをえなかった。

 

「弟が...殺されたのか.....」

 

「......があああぁぁぁぁ!!!!!」

 

殴りかかる対象を壁に変更する。いくらゆりかごとはいえ、こんなにも殴られ続けたら凹み始める。

 

「そいつはもう直ぐ死ぬぞ。」

 

「スターク...」

 

「ヘルブロスは、時間制限がある。それを過ぎると、身体が持たなくなり死んでしまう。」

 

「そうなったら...」

 

俺には弟がどう死んだかは分からない。でも、ここで翼さんを死なせる訳には行かない!

 

「止まれ、止まってくれ翼さん!」

 

「GAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!」

 

「諦めろ、そいつはもう「諦められるか!」

 

「弟がどう死んだかは俺には分からない。でも、この人に生きて欲しいと願って死んだはずだ!」

 

少ししか話していないけれど、この人は自分を犠牲にしてでも弟を救おうとしていた!

 

だから!

 

俺はフルボトルバスターを呼び出しロックフルボトルをセットする。

 

『ロック』

 

「止まっていてくれ....」

 

放ったエネルギーは鎖に変化しヘルブロスに絡みつき動きを止める。

 

「スタークは...」

 

ヘルブロスを一時的に無効にしたころには、スタークは居なかった。

 

「....絶対に、助け出すから」

 

俺は彼女を助け出すことは出来ず、先に進む事しか出来なかった。




僕とローグさんが先輩と合流したのは、先輩はガジェットと戦い終わった時だった。

「先輩!」

「お、おう。わりぃ。先に行ってくれないか?」

先輩の変身は解除されてその顔から疲労が見える。

「先に行ってます!」

「僕も行くよ。」

自ら残ることを選んだ先輩は、

「これを....使うか....」

スクラッシュドライバーからビルドドライバーに付け替えていた。

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