迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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これで決まりだ!


83.機械仕掛けの破壊者

「で、俺の正体と目的を知った訳だが、これからどうするつもりだ?」

 

俺に出来る事、それは....

 

「父さんごと、お前を倒す。」

 

「それは殺すってことでいいんだな?」

 

「嫌、そうじゃない。母さんには悪いけど父さんごとお前を封印する。」

 

父さんが火星に行った時にパンドラボックスに触れている事を仮定すれば、そう簡単にエボルトは身体を変更できないはずだ。なら...

 

『ロック』

 

「これで...」

 

「....さらばだ...巧....」

 

父さん....さらばエボルト....

 

俺はフルボトルバスターをにロックフルボトルをセットしてトリガーを引く。封印するためにブランクのフルボトルをセットするのを忘れない。

 

「封印!」

 

『SEAL!』

 

スタークの下に魔法陣が展開されバインドにより固定化されエネルギー弾を直撃する。

 

光が晴れると...

 

「........」

 

父さんだけが残っていた。無事にエボルトだけを封印できたみたいだ。コブラが描かれたフルボトルは、動き出そうとしているみたいに見える。だから鎖を巻いてしまう。

 

「.....っと。」

 

父さんをアースラへ転移させ、俺は龍斗の後を追う。後はヴィヴィオを救い出すだけだ。

 

_______________

 

 

「ヴィヴィオ!」

 

俺が到着した時は大人モードのヴィヴィオとクローズマグマが戦っていた。なのはは如何やら

 

 

 

変身が解除され、気を失いかけている一斗に近づく。

 

「父さん...」

 

「一斗、大丈夫か?」

 

「うん、ヴィヴィオをお願い...」

 

ロボットのボトルを渡される。救い出すよ、絶対に。

 

「がっ!」

 

クローズマグマがこちらに飛んでくる。

 

「せ、戦兎!ティーダはヴィータの所に向かってる!姉弟子が敵を探している。だから、俺と時間を稼いでくれ!」

 

「分かった。」

 

俺は部屋の外に一斗を運び終えると、フルボトルバスターを呼び出す。

 

 

「聖王の鎧は硬い。なら...」

 

俺はフルボトルバスターにフルフルフェニックスロボボトルをセットする。

 

『フルフルマッチでーす!』

 

「龍斗、よけろ!」

 

『フルフルマッチ・ブレイク』

 

トリガーを引きエネルギー弾を放つ。ギリギリに交わしてくれたからか、ヴィヴィオは反応できなかったみたいだ。

 

「きゃあ!」

 

悲鳴は聞きなれない。俺はすぐさま炎の羽を広げ飛び上がりクローズマグマの隣りにつく。

 

「ヴィヴィオを助け出す為に、俺はこいつのもう一つを使う。」

 

そう言ってフルフルフェニックスロボボトルをベルトから取り外す。

 

「ああ、時間は稼いでやるよ!」

 

龍斗がヴィヴィオに向かっていく中、床に降りた俺は振りながらもトリガーを押す。

 

『マックスハザード・オン』

 

折ってベルトにセットする。

 

『ロボット&ロボット』

 

ああ、やはり博士は...俺と一斗の事を考えてくれてたんだな...

 

『ビルドアップ』

 

『ドンテンカーン』『ドンテンカン』

 

『ドンテンカーン』『ドンテンカン』

 

俺はハンドルを回す。トリガーのメーターが振り切れているが気にしない。

 

『オーバーフロー』

 

エニグマは最後の、ロボットロボットアーマーを転送してくる。俺はフェニックスアーマーを外してバラバラになったアーマーを再度装着していく。

 

『機械仕掛けのクラッシュウォーリアー!』

 

これが俺と一斗の力!ヴィヴィオを救うための力だ!

 

『ツインロボット!』『ヤベーイ!』『マジツエーイ!』

 

「龍斗!」

 

「おう!」

 

『ボルケニック・ナックル』

 

「くっ!」

 

ヴィヴィオに攻撃をして後ろへ引いてもらう。なのはへ攻撃がいかないようにだ。

 

「パパ....パパを返せ!」

 

「....洗脳か....止まってくれ。」

 

俺はロボットアーマーの装甲でパンチを防ぐ。

 

『マスター、グラビティを使用しますか?』

 

ああ、タイミングバッチリだ!

 

俺はミカと共にグラビティを発動させる。勿論、ヴィヴィオが飛べなくなるくらいの威力でだ。

 

「あああああ!!!!!!!!!!」

 

「....ごめんな、あの時守ってやれなくて...俺が力不足だったから....」

 

地面に降り立ったヴィヴィオに歩いて近づく。歩く中で打撃を複数喰らうが止まらない。

 

「来ないで!!!」

 

「...悪いがそれは出来ない....俺が君の親だからな...」

 

そう言って抱きつく。ヴィヴィオは攻撃をしなくなった。

 

「.....会いたかったんです...あなたにも、龍斗にも....」

 

「また会えたじゃないか。」

 

「今の私は、オリヴィエじゃ...」

 

「それでもだ...」

 

たった一つだけ、言えることがある。それは...

 

「君はヴィヴィオだ。泣き虫で可愛いものが大好きな、たった一人の人間だよ。」

 

「パパ......」

 

「だからこそ、君を救い出す。痛いのは我慢できるね?」

 

「うん...」

 

洗脳は俺が解除したけど、戦闘機人には犠牲になって貰おう。

 

「ディバインバスター・エクステンション!!!!!」

 

突然の大きな音で少しビックリしてしまう。無事に壁抜きに成功して倒せたのだろう。

 

「戦兎、こっちは終わったぞ!」

 

「了解だ。」

 

俺はベルトのハンドルを回す。

 

「今から君が強制的に発動させているレリックを破壊する...準備はいいね?」

 

「うん!」

 

『READY GO』

 

ああ、少し見ない間に成長したんだな。

 

『ハザード・フィニッシュ』

 

『ツインロボット・フィニッシュ』

 

フルボトルバスターを構えてエネルギーが収縮されるのを待つ。もう覚悟は出来た!

 

「はっ!」

 

放たれた黒いエネルギーはバスターの名の通り砲撃を放つ。なのはのように綺麗な色ではなく、俺と一斗の力が合わさったロボットの成分の漆黒だった。

 

「きゃあああああぁああああああああああああ!!!!!!」

 

悲鳴にも目を空したくなるが空らさない。これは俺への罰なんだから。

 

砲撃が終わると、なのはが駆け寄っていく。だが...

 

「...だいじょう、ぶ。ヴィヴィオは、強い子だから...」

 

一人で吹き飛ばされた所から立上り俺達の前に移動しようとする。なのはが駆け寄って、抱きかかえた。

 

「ヴィヴィオ....」

 

 

泣き始めたなのはを見ながら変身を解除する。

 

『♪~~~~』

 

「お前もありがとな。フェニックスにも伝えてくれ。」

 

『♪~~~~』

 

エニグマにて何処かへと転移していった。ふう...あ、

 

 

「戦兎!」

 

「悪い、これ以上は動けそうにない...」

 

俺の身体も限界が来ていた。立っているのがやっとだ。

 

「......終わったんだよな....これで....」

 

「巧にぃ!なのはちゃん!」

 

はやてちゃんがヴィータを連れてやって来た。如何やら動力源の破壊に成功したらしい。ティーダが一斗を背負っている。

 

だが、簡単には帰らせてくれない。ゆりかごのシステムにより部屋の外に出られなくなってしまい、魔法まで使えなくなってしまった。俺はユニゾンが解除され、さらに力が身体に入らなくなってしまう。

 

「俺がこいつで破壊すれば....!」

 

変身解除している龍斗がナックルで破壊しようとするが俺はそれを止める。

 

「....聞こえるんだ....俺達の戦いの終わりが....」

 

それがモーターの音だとは分かっていた。だけど、言わずにはいられなかった。この十年に決着が付いたから。

 

閉じ込められていた扉を破壊する音が聞こえる。

 

「皆さん、助けに来ました!」

 

俺が最後に見たのは、初めて会った時よりも格段に成長したスバルとティアナだった。




格設定とかやろうかな。


あ、まだ本編は続きますよ~

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