迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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これにて終了!

最後に予告?が有りますので、読んでいただけると幸いです。


85.エピローグ

ジェイルスカリエッティ・ブラッドスターク事件、通称S.S事件から3ヶ月が経った。今日は4月28日。今日をもって機動六課は解散され各自がそれぞれの道を歩んで行く。そんな中、修復が完了した機動六課のオフィスで俺は過ごした部屋を訪れてはこれまでを振り返っていた。

 

「マスター、そろそろ時間です。」

 

「ん、了解。」

 

ミカからの指示で俺は機動六課の局員全員が集まる集会場を目指す。俺は思い出しながら歩いていた。エボルトを倒してから目まぐるしく日々は過ぎていった。戦闘機人は4人を除いて更生施設に入った。スカリエッティに造られた彼らは自ら進んで行く道を決めているらしい。ただ、後の4人は病んでしまった。スカリエッティにどれだけ執着していたのかが分かるが、彼らも被害者なのかもしれない。途中でスカリエッティがスタークに操られている事に気が付いていれば或いは______。いや、これは俺ではどうにもできない。

 

救い出したカプセルの中にいた人達はそれぞれの家族の元へ帰っていった。勿論、フェイトの元にはプレシアさんとアリシアが。

 

俺達の方はと言うと、ヴィヴィオの保護者が決まった。原作通りになのはが保護者なのだが、俺のことも未だにパパと呼ぶのだ。事情を知らない人に聞かれたらとんでもないことになりそうだと話したのだが彼女は変えるつもりはないらしい。え?龍斗とフェイトがどうなったかだって?どうにもこうにもフェイトのアピールに龍斗が気が付いていないようなんだ。早く気づいてやれと思う訳で。俺は最近はやてちゃんからのアピールが強くなってきている。以前、たまたま廊下で聞いてしまったのだが一斗がはやてちゃんを母さんと呼んでいたのだ。外と内から逃げられなくされそう。まぁ、彼女がいいと言うのなら....っと、俺が思い出したりしている間に扉の前まで来ていて気が付かなかったらぶつかる距離まで来てたのだった。

 

「マスター、大丈夫ですか?」

 

「ああ。さぁ、行こう。」

 

「はい。」

 

俺は扉を開けて局員達の後ろに並ぶ。横には

 

「遅かったな、戦兎。」

 

「色々と思い出していたんだよ。」

 

龍斗が立っていた。ほぼ全員が揃い俺達は話し込んでしまうがはやてちゃんが来たことにより静かになった。そして、最後の集会が始まる。

 

「_________皆もどうか頑張って。」

 

はやてちゃんの台詞が終わり拍手が沸き起こる。局員が解散していく中龍斗に呼び止められた。

 

「この後、フォア―ドメンバーを集めるらしいからお前も行い。」

 

「ん、わかったよ。」

 

 

俺達は外へ移動した。

 

_______________

 

 

俺達は外で立っていた。そこは地球の桜並木の様だった。

 

「なぁ、戦兎。今日まで色々あったよな。」

 

「ああ。」

 

エボルトっていうスタークの正体があって、目的は惑星の破壊で。俺の父さんの身体を乗っ取った上に平行世界の、次元世界すべてをも破壊しようとするとはな。ビルド本編でもここまでは.....言ってそうで怖いなぁ。

 

父さんは俺が元の世界へ送っていった。そしたら母さんが泣くもんだからなぁ。因みにエボルトによって俺と同じくらいまで若返っている。ついでに俺達の指名手配も解かれていた。理由は不明だが。多分葛城さんが何かしたんだろう。

 

俺達の思い出話は続いていく。途中ではやてちゃんとフェイト、ヴィータにシグナムが話に加わり、少し恥ずかしい話も出たりした。

 

「戦兎さん。」

 

「ん、ティーダか」

 

彼は俺の助手でスカリエッティとスターク達に関して潜入調査をしてもらっていた事にし、彼が死んだと言う事実はなくなった。まぁ、彼もまたスタークと共に時間を行き来しまくったらしく、年が16歳で固定化されていたらしい。今はもう年を取り始めているとか。

 

「僕を無罪にして頂きありがとうございました。」

 

「いいんだよ。君もある意味被害者だったからね。」

 

 

被害者といえば翼さん。彼女は今、俺の元で魔術師をしている。彼らの住んでいた施設に戻るかどうかだったのだが、彼女は断っていた。弟を失った悲しみ。それを乗り越えて今は身寄りのない子供達の為に働いている。今日は別次元へ出張だそうだ。ん?彼女は部下じゃないのかって?今は俺の娘ってことになってるよ。

 

「一斗は今日、ヴィヴィオとこっちに帰ってくるん?」

 

「ああ、そうするみたいだよ。」

 

一斗は怪我を直してからは今までの学生生活に戻っていった。だが、人によっては挑まれるらしい。仮面ライダーだってことがばれているからだろう。ヴィヴィオも今は初等部の1年に所属して今日も授業が終わったらこちらにくることは前もって知らされていた。

 

「そういやぁ、フェイト。スバル達の進路って...

 

「うん、もう決まっていて...えっと_____」

 

スバル、ティアナ、エリオ、キャロは原作通りに進路を決めたみたいだ。フェイトもなのはもはやてちゃんも原作通りに進むみたい。

 

「皆~お待たせ~」

 

「お、姉弟子がスバル達を連れて来たみたいだな」

 

「そうだね。」

 

「おっと、そろそろ準備せなあかんな。」

 

「準備ってなんだ?」

 

「フフフ、内緒や。」

 

何だろう、嫌な予感がする。

 

「兄さん?戦兎さんにちゃんと挨拶した?」

 

「したよ?心配性だな、ティアナは。」

 

「もう!」

 

何時もの兄妹のやり取りから目をそらし、空を見上げる。雲一つない晴天が広がっている。

 

「さて、フォワード一同整列!」

 

『はい!』

 

ヴィータが声をかけてなのはと共に最後の話が始まる。

 

「_____お前ら、まぁ、随分と強くなった。」

 

珍しい事もあるんだな。あのヴィータが生徒を褒めるなんて。

 

「皆本当に強くなった。四人とも皆立派なストライカーだよ。」

 

あらら、ヴィータも含めて皆泣き出しちゃったよ。

 

でだ...湿っぽいのは合わないのかデバイスを取り出し始める。まさか...

 

「全力全開、機動六課で最後の模擬戦!」

 

嫌な予感はこれだったか....俺と同じく知らなかったフェイトはあたふたしている。

 

「チーム分けはスバル、ティアナ、エリオ、キャロ、龍斗が同じチームで、私達は私とフェイトちゃん、ヴィータちゃんとシグナムさんに戦兎さん。」

 

おう、これは酷い。リミッターが解除されているって言ってるし。

 

「しゃあ!」

 

『♪~~~~』

 

クローズドラゴンとのユニゾンを済ませた龍斗がマグマナックルにフルボトルをセットする。あ、フルボトルに関してだが、俺達が持っているのは封印されずパンドラボックスが封印されることになった。まぁ、何が起きてもおかしくないベルカ時代からのレリックだからな。

 

『ボトルバーン!』

 

『クローズマグマ』

 

ハンドルを回すのを見ながら俺もベルトを装着して既に取り付けたトリガーを起動させる。

 

『マックスハザード・オン』

 

フルフルラビットタンクボトルを振る。フェニックスロボの方はあれから使用しようとしたのだが、何故か起動してくれなかった。だが、それでいいのかもしれない。あの力は俺にはまだ強すぎた。そう思っている。

 

『ラビット!』

 

折り曲げてセット!

 

『ラビット&ラビット』

 

『ビルドアップ』

 

『ガタガタゴットン!』『ズッタンズタン!』

 

『ガタガタゴットン!』『ズッタンズタン!』

 

これも久しぶりだな。もう一月程使用してなかったハザードフォームへと変身するべくハザードライドビルダーを展開する。エニグマによって転移してくるラビットラビットアーマー。

 

龍斗の背後からマグマライドビルダーが現れ俺達の台詞が被る。

 

『『ARE YOU READY?』』

 

『変身!』

 

俺は挟み込まれ龍斗は頭上からバリアブルマグマを被る。マグマは地面を伝うため近くにいたスバル達が離れる。

 

『オーバーフロー』

 

俺はラビットタンクハザードフォームへ姿を変え、龍斗はマグマで出来た複数のドラゴンと共に冷え固まりマグマライドビルダーが前後する事で砕かれる。俺はバラバラになったアーマーを装着する。

 

『極熱筋肉!』『クローズマグマ!』

 

『アーチャチャチャチャチャチャチャチャチャアチャー!』

 

『紅のスピーディージャンパー!』『ラビットラビット』『ヤベーイ!』『ハエーイ!』

 

「俺達は、『何時でもいける!』」

 

「さあ、皆も行くよ?」

 

『セットアップ!』

 

はやてちゃん、さっき来たギンガ以外がバリアジャケットを展開する。

 

「それでは.....」「READY?」

 

はやてちゃんとギンガが始まりの合図を出す。

 

『GO!』

 

_____________________

 

 

 

『八神はやて二佐』

 

進路は原作通り。新しい家族を増やす為に日々奮闘中。

 

 

 

『フェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官』

 

原作通りに次元船行部隊に復帰した。ただ、今までよりも仕事を効率よくこなしているらしい。

 

 

 

『ティアナ・ランスター執務官補佐』

 

執務官になる為に実務研修中。兄との再会で、前よりもやる気に満ち溢れているらしい。

 

 

 

『ルーテシア・アルビーノ』

 

原作と変換点はない。母や召喚獣と共に暮らしている。

 

 

 

『キャロ・ル・ルシエ二等陸士』

 

『エリオ・モンディアル二等陸士』

 

原作通りに辺境自然保護隊へ。龍斗を兄として三兄弟でいる所が最近見られた。エリオは着々と身長を伸ばしているらしい。

 

 

 

『高町ヴィヴィオ』

 

『桐生一斗』

 

二人共同じ学校へ通う。親に見守られながらも普通の人生を歩み始めている。

 

 

 

『ギンガ・ナカジマ陸曹』

 

原作通りに戦闘機人達への更生プログラムに参加。順調に進行している。

 

 

 

『スバル・ナカジマ一等陸士』

 

原作通りに特殊救助隊のフォワードトップとして活躍。龍斗曰はく、姉弟子に似てきたとか。

 

 

 

『高町なのは一等空尉』

 

S.S事件の活躍により昇進の所を自ら辞退した管理局の白い悪魔。いな、魔王。現場に残り続け、次の世代を育てている。ユーノと関係が進んでいるとかなんとか。

 

 

『ティーダ・ランスター』

 

事件の後、今は戦兎の元で働いている。ビルド式の講師役を買って出ることも。今はフリーの魔術師としても働いている。

 

 

 

『鷲田翼』

 

弟の死を乗り越えて戦兎の元で働いている。今は保母を目指し勉強中。

 

 

『万丈龍斗』

 

事件の後、格闘家としての道に進むように。相棒とデバイスと共に日々を送っている。最近、フェイトといるところをよく見るようになった。

 

 

 

『桐生戦兎』『佐野巧』

 

自らデバイスマイスターの資格を取り、更にはビルド式を教える講師として日々を送っている。ユーノと共に仕事をする時も。偶に平行世界と連絡を取り合っている。はやてにより外からも内からも追い詰められて、いよいよ....

 

 

 

『仮面ライダー』

 

彼らは正体が管理された次元世界全体に知れ渡っているが、彼らがまた表立つ事は何のかもしれない。最後にこう記そう。

 

彼らは正義の為に戦うんじゃない。人間の自由の為に戦うのだと。




これにてGOOD ENDルート完結です。

後は設定を書き下ろして完結です。

ですが、別ルートがまだ続きます。

なのでこれからもよろしくお願いします!

それではまた!

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