迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
ここから彼の計画が進みまくるぅぅぅ!!!
「エボル、だと?」
エボルトの名は以前聞いたことがあった。ビルド本編でベルナージュによって操られた美空が話していたからな。
「仮面ライダーエボルだ。短い時間だがよろしくな?」
「何を言って....!」
は、早い!ハエ―イ!と言われたラビットラビットで追いつけない程の、瞬間移動と言える速さだ!
「なのは!」
「え?きゃあああああぁああああああああああああ!!!!!!」
エボルによって背後からキックを喰らい吹き飛ばされてしまう。何とか防御魔法を展開しているのが確認できるが、完全には受け止められていないようだ。俺もヴィヴィオを壁に立てかけて直ぐに戦闘態勢に入る。
「なのは!」
「まだ大丈夫!」
俺は武器を構えようとするがそれすらも敵わない。構えた途端に武器だけ引き飛ばされてしまった。
「がっ!!」
俺も吹き飛ばされ壁に埋まる。なのはがまた防御と攻撃を繰り返すも意味なく終わる。
「お前はもう用済みだ。落ちろ、エースオブエース。」
『READY GO!』
『エボルテック・フィニッシュ!』
エボルの右足の裏から生み出したエネルギーを右脚に蓄積させてなのはに蹴りを叩き込む。
「きゃあああああぁああああああああああああ!!!!!!」
『チャオ!』
「これで一人目...」
バリアジャケットが解除され、レイジングハートも破壊されて気絶してしまう。
『交響曲第9番第4楽章』が鳴り響いている気がした。
「さて、次の段階へと進む事にしよう。」
その言葉は俺には聞こえず、直ぐに大きな音でかき消されてしまった。
「戦兎!なっ、姉弟子!」
龍斗がやって来たが、既に遅し。気絶し、傷ついたなのはを目の当たりにしてしまった。俺は変身が解除されていないものの動くことは出来ず、只々叫ぶことしかできなかった。
「龍斗、逃げろぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
これも意味をなさないのに気が付いたのは....ずっと後の事だった。
『READY GO!』
『レッツブレイク!』
「おりゃあぁ!!!」
龍斗がツインブレイカーにクローズドラゴンをセットし打撃を放つが、ダメージは見られない。
「....そんなもんか、万丈?」
「なに?」
「お前に用はない。戦兎を先に潰すのが先だ。」
クローズには興味がない様に龍斗は吹き飛ばされ変身が解除されてしまった。
「ぐ、おまえは...何がしたいんだよ!?」
「簡単な事だ。俺は世界、惑星を破壊する。その為に戦兎にはここで死んでもらわないと困るんだよ!」
俺に対してトランスチームガンによる射撃が飛んでくる。変身を解除していないとはいえ、気絶は免れないだろう。だが、
『ボトルバーン!』
「オラァァ!!!!!」
龍斗がボトルをセットしたナックルを弾その物に投げ当て破壊してくれた。すると、ぶつかったからかセットされたフルボトルが変化し光を放ち始める。
「遂に覚醒したか!万丈!!!」
龍斗は不意に立上り俺に背中を向けて仁王立ちをした。
「戦兎は..姉弟子は俺が守るんだ!」
俺はエボルが何処か嬉しそうにこちらを見ている気がした。
まだまだ行くぜ!