迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
ああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!
「さあ立ち上がれよ、戦兎。俺を止められるのはお前だけだぞ?」
分かってる!そのことぐらいすぐにはわかった。龍斗が来た後からこのゆりかごは静か過ぎる。はやてちゃん達は動力源の破壊ができたのか、一斗とティーダはブロス達との戦いに勝ったのか。俺にはそれすらも分からない。だけど...
「....もしも、まだ可能性があるのなら
俺が話し出そうとすると、壁を破壊して誰かが部屋の中へ入って来る。
「僕が出来るのはここまでだ。後は君が....」
「はい!父さん!」
ああ、如何やら勝ったみたいだ。ゆりかごの中で迷ってでもいたのだろう。
「ふむ、ローグか。裏切り者は始末しなければな。」
その後瞬間移動によりエボルトを見失ってしまう。
「がっ!」
「お前はもう用済みだ。」
『エボルテック・フィニッシュ!』
エネルギーが瞬時に拳に集まり、ローグが殴られた。
「....後は...頼みます...」
ティーダは吹き飛ばされ変身解除された上に血を吐きながらそう言い倒れる。
「よくも、よくもローグさんを!!!!」
俺は驚いた。あの一斗から沢山のオーラが出てきたのだ。
「ハザードレベル4.5。無理やり挙げているとはいえ、流石だな。」
「何言ってるんですか!!!」
『ツインブレイカー!』
「そんな先輩みたいな姿をしないで下さい!」
一斗は続けて攻撃をするが当たらない。そんな中、とんでもない爆弾がエボルトによって投下された。
「お前は自分が何者なのか知らないだけだ。俺はそれを知っている。」
「!」
一斗の攻撃が止まる。
「僕は、桐生一斗。それが...」
「それはお前にとってだ。俺にとっては同じなんだよ、桐生一斗。」
「お前は俺だ。エボルトの一部に過ぎないんだよ!」
投下された爆弾はまだ小さな少年の心を砕くには十分すぎる威力だった。
___________
「.....」
エボルトのその言葉。それは今まで気になっていた事を殆ど証明してくれた。実際にエニグマの転移だけではハザードレベルが上がる事はないはず。それなのにハザードレベルが3.0を超えている。その答えがスタークと同じ...以前、俺は予想している事があった。それはマスタークは人ではないというものだったが、革新が付いてしまったのだ。つまり....
「ぼ、僕は...桐生一斗だ!エボルトなんかじゃない!」
「それはお前が思い込んでいるだけだ。俺はお前で、お前は俺だ。」
「う、うるさいうるさい!」
一斗は混乱して変身が解除されている。今攻撃されたら....!
俺は動かない体を無理矢理動かして、一斗の元に走った。
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『エボルテック・フィニッシュ!』
「....................」
僕は攻撃を受けた。そのはずだった。
「父、さん....」
その攻撃は僕には当たらず父さんが背中に受けており、変身が解除されて僕によしかかってきた。
「父さん!」
「....これでいいんだよ.....これを....」
僕は父さんのベルトを受け取ることしか出来なかった。
「....エボルト、提案だ....」
「なんだ?」
「....龍斗の身体を返せ。俺の身体を変わり使え!」
僕は泣き続ける事しか出来なかった。エボルトと呼ばれた人が変身を解除すると、傷ついた先輩が出て来た。
「お前は知らなかったな。俺はどんな奴でも乗っ取れるんだよ。」
先輩が父さんの背中に触れた後後ろに倒れてしまう。僕の身体が何を思ったのか急に父さんから離れた。
「俺が乗っ取れる事を知ったうえでここまで回避されるとはな。」
父さんの口からは違う声が聞こえてきた。
「ゼリーは使い物にならないな。どうする?打つ手なしか?」
気が付かないうちにゼリーに穴が開いていた。僕に今使える物は腕にくっついた二人と父さんの残したベルトだけ....やるしかない!
『ビルドドライバー!』
「ほう?」
「僕にはこれしか残っていないんだ!」
そう言ってもらっていたフルボトルを振る。小さいときに教えてもらった父さんの動きに合わせて!
『フェニックス』『ロボット』『ベストマッチ!』
ハンドルを回してファイティングポーズ!
『ARE YOU READY?』
「変身!」
『不死身の兵器 フェニックスロボ!』『YEAH!』
「これが僕のビルド!父さんの力だ!」
僕に出来る精一杯!これで勝つんだ!
『エボルドライバー!』
「そうか、それじゃあこれだな。」
『ラビット』『ライダーシステム』『エヴォリューション!』
『ラビット!』『ラビット!』『エボルラビット!』
『フッハッハッハッハッハ!』
絶望へのカウントダウンが始まった。
原作の万丈の立ち位置を一斗にあてるという滅茶苦茶。
自分でやっててこれでよかったのか気になってくる。
いつか書き直ししようかな。