迷い込んだのはリリカルな世界 By Build   作:Plusdriver

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BAD ENDルートの82話の続きとなります。


TRUE ENDルート
83.まだ、終われない


僕は戦い続けた。

 

『ハザード・オン』

 

「はぁ!」

 

『アンコントロール・スイッチ!』『ブラックハザード!』『ヤベーイ!』

 

ハザードトリガーを使って戦った。勝てなくても、絶望しないために。

 

「ハザードレベル4.9。あと少しだ....」

 

エボルトが何かを言っているけど、気にしてられない。ハザードトリガーを使っているせいか頭痛が酷く、暴走が近づき始めていたのはわかった。

 

「....っ!時間がない!」

 

「暴走しかけているのか....なら!」

 

エボルトは僕の身体が必要だ。それならこのまま暴走してでも....!

 

『マックスハザード・オン』

 

「!自ら暴走する気か!」

 

ばれた!でも止まれない!

 

『オーバーフロー』

 

あ、..........................

 

 

______________

 

 

「厄介な事をしてくれたな....」

 

ビルドが目の前の物を破壊しようとしてくる。まぁ、攻撃は当たらないがな。

 

「利用してやるか。」

 

このまま暴走に付き添えばハザードレベルを5.0まで上げられる。

 

「あと少し、あと少しなんだよ!」

 

ああ、中々ハザードレベルが上がらない!4.9まで来てると言うのに!

 

「くっ!」

 

ちぃ、攻撃を食らってしまった。が、ハザードレベルが上がり切ったようだ。

 

「じゃあな、戦兎。俺の遊び相手にしては滅ぼしたくないんだがな。」

 

俺はハザードフォームのアンテナを掴み、動けなくしたところで素早くハンドルを回す。

 

『READY GO!』

 

『エボルテック・フィニッシュ!』『チャオ!』

 

変身を解除させながら俺は体を入れ替える。遂に、俺と一斗は融合を果たした。

 

___________

 

身体が軽い。俺に憑依していたエボルトはどうなった!?

 

「ん?大した精神力だな。こんなに早く意識を取り戻すとはな。」

 

一斗?嫌、違う!こいつは...!

 

「エボルト、一斗の体に入ったのか.....!」

 

「ああ。遂に俺は元の身体に帰ってこれたんだ。破壊を始めるから邪魔すんなよ?」

 

投げ捨てられたビルドドライバーはあちこちが破壊されており、使うことはできないだろう。でも!

 

『ビル....ドラ...バー....!』

 

「はぁ。邪魔すんなよ。」

 

『エボルドライバー!』

 

まだ俺にはこれがある。フルフルラビットタンクボトルを振る。

 

「そいつはもう使えないぞ。」

 

「何を...!」

 

なっ!

 

フルフルラビットタンクボトルが急に熱を持ち、内部から破壊されてしまう。それなら!

 

『マックスハザード・オン』

 

「この期に及んでまだ抵抗するか....」

 

『ラビットタンクスパークリング』

 

ハザードフォームででも!

 

俺はハンドルを回す。だが、ライドビルダーが展開される事はなかった。

 

「もう仮面ライダーにすらなれないか。終わりだな。」

 

『コブラ』『ライダーシステム』『エヴォリューション!』

 

「ここで散れ。桐生戦兎いや、佐野巧!」

 

まだ、終われない。こんな所でみんなの犠牲を.....

 

「無駄には、できないんだよ!!!!!!!!」

 

 

ここに来て、最後の希望が俺を待っていた。





TRUE ENDルート遂に始まる。


エボルトとの決着に向けて、

どんどんと強くなる戦兎をお楽しみ下さい。


それではまた!

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