迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
「なんだよ、その姿...」
エボルはコブラフォームに似ているものの頭部にあった星座盤が消えて胸部と同じ漆黒に染まっている。その枠組みが白と赤のラインでイメージが先程と違い過ぎる。
「こいつはエボルトリガーっと言ってな。お前のハザードトリガーを俺なりにアレンジしたものだ。こいつはハザードフォームと同じ様にもう一段階パワーアップ出来るぜ?」
俺は構えるがそんなことを気にしないように俺に近づこうとしてくる。
「ここで負けるわけにはいかないんだ!」
『フルボトルバスター!』
「無駄なことを....」
『ドリルクラッシャー!』
お互いに武器を召喚し、剣撃がぶつかり合う。
「今の俺はその名の通りブラックホールそのもの。お前の力も全て吸い込む事ができるんだよぉ!」
「なっ!」
フルボトルバスターがエボルの胸部にある漆黒の穴に吸い込まれて行ってしまった。
「武器は無くなった。後はお前だけだ。」
手がないわけじゃない。
『スマホウルフ!』
『オクトパスライト!』
『海賊レッシャー!』
『ライオンクリーナー!』
『ロケットパンダ!』
「まだ抵抗するか....」
ああ、
「まだ俺は諦めない!俺が戦わないなら誰が戦うんだってんだ!」
「お前のそういう所、初めて会った時から嫌いなんだよぉ!」
エボルトは武器を捨て、お互いが能力を使って脚部にエネルギーを集中させる。
「抵抗虚しく砕け散れ!」
「はあぁぁぁぁ!!!!!!!!」
互いがベルトのハンドルを回す。
『『READY GO!』』
『ブラックホール・フィニッシュ!』
『ジーニアス・ブレイク!』
「「おらああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」」
俺達のキックはぶつかり合う。ブラックホールによって吸い込まれていくエネルギーを補う様に能力を発動させる。
『ニンニンコミック!』
『ホークガトリング!』
『ファイアーヘッジホッグ!』
「とどけえええぇぇぇぇ!!!!!」
「フフフ、ハハハハハハハハ!!!!!!」
エネルギーを吸われながらもキックは互いの身体を吹き飛ばした。
「っとまだ俺を楽しませてくれるのか、戦兎ぉ!!!!」
「はぁ、はぁ、はぁ、....」
これでもまだ倒せないか....
「お前には俺の究極体を見せてやる。」
『オーバー・オーバー・ザ・レボリューション!』
まだ残っていた。俺にはこれが....
『フィーバー・フロー!』
『フッハッハッハハハ!』『フッハッハッハハハハハ!』
最後の戦いだと、感じ取れた。
「これが俺の究極体だ!」
全身から溢れ出る赤くどす黒いオーラ。
アーマーに追加された赤は漆黒の宇宙の崩壊を意味している様に感じ取れた。
残された力でエボルの攻撃に耐えた上に勝つことが出来るのだろうか?
戦兎の悩みには誰も答えを返してはくれない。
それでも戦い、歌い続ける。ラブ&ピースを。
次回、『終焉ノ時』
またお会いしましょう。