迷い込んだのはリリカルな世界 By Build 作:Plusdriver
互いがぶつけ合ったそれぞれの目的はどちらが達成するのか。
待っているのは平和か、それとも破壊か
最後の実験を始めようか?
『迷い込んだのはリリカルな世界 By Build』
始まります。
「これが俺の究極体、ファイナルフェイズのビッグバンフォームだ。」
これがエボルトの本来の力だろうか。圧倒的なエネルギーを感じ取れる。宇宙で起こる星の爆発自体がエボルト自身であるかのように。
「簡単に壊れてくれるなよ?」
俺に残されたもの。それをすべて使ってでも勝たなければ、一斗達の未来を掴み取る為に。
「はぁ、最悪だ。」
「何?」
俺はビルド本編の桐生戦兎の台詞を使う。
「こんな所であいつらに気が付かせられるなんてな。」
俺は最初から気づいてた。あいつらの、ラブ&ピースは....
「俺が守るんだ!」
『ラビットタンク!』
葛城さん、最上博士。力をお借りします!
「まだ残っていたか。」
今残っているのは、俺たちの旅の終着点!
『キードラゴン!』
「今の俺は、負ける気がしねぇ!」
龍斗、お前の力を貸してくれ!そして...
『フェニックスロボ!』
「心火を燃やしてぶっ潰す!」
一斗と俺の力だぁぁ!!!!!!
「ハハハハハハハハ!!!!!!まだそんな力が残っていたのか!!!!!!!」
行くぞ、エボルト。これで最後だ!
「いいだろう、乗ってやるよ!」
お互いがベルトのハンドルを素早く回していく。
『『READY GO!』』
これで本当に、
「終わりだあぁぁ!!!!!!!!!」
『ジーニアス・フィニッシュ!』
『ビッグバン・フィニッシュ!』
飛び上がり正面からぶつかり合った俺達の最後のキックは次々とゆりかごを内部から破壊していく。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
響く俺たちの声はきっと外の皆にも聞こえていただろう。
「これでお前との遊びも終わりだ!」
ビッグバンにより全てのスペックを跳ね上げてくる。それでも俺は負けられないんだ!
「力を、貸してくれええぇぇぇ!!!!!!!!!」
俺のその言葉で全てのベストマッチがキックの威力を上げていく。
「まだ、まだ上がるのか!!!!!!!!」
「アアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
爆発によりお互いの姿が確認できなくなる。エボルトは、どうなった....
『マスター!マスター!』
「ミカ......エボルトは、どうなった....」
『....あちらで、変身が解除されています。』
「そうか.....」
エボルトは完全には倒せない。それなら、封印しかない。
俺は無理矢理に立ち上がる。ゆりかごの天井はさっきの威力で吹き飛んでおり、青空が照らしていた。
最後の、一仕事だ。バラバラに散ったフルボトルを一つ拾ってして突き刺さっていたフルボトルバスターに手を伸ばす。
俺はそれを引き抜いて引きずりながらも一斗へ、エボルトへと歩んでいく。
「これで終わりだ、エボルト。」
「.....俺は何で,..お前に...勝てなかった?」
それはお前が持ってなかったものだからな。
「理由は簡単だ。お前には破壊することしかできなかった。違う事も出来たら良かったのにな。」
エボルトは傷ついた身体を動かすことは出来ず、最後に顔を俯かせた。
「そういう事か.....ああ、あと少しだったのに....な....」
気を失ったのか...
『ロック』
『フルフルマッチでーす!』
フルフルボトルのブランクとロックフルボトルをセットしてバスターキャノンを一斗へと標準を合わせる。
「じゃあな、エボルト。」
『フルフルマッチ・ブレイク!』
俺は引き金を引いた。
___________
あの後、俺は瓦礫に背中を預けていた。
『マスター、皆さんの転移が終了しました。残るは私たちのみです。』
あの一撃によりエンプティボトルにエボルトの意識を封じ込めることに成功したのだ。
その為残された一斗も転移させるのに少し時間が掛かっていた。
「録音は?」
『完了しています。ですが、本当によろしいのですか?』
「ああ。ミカ、今までありがとうな。」
『私はこれからも、先生の側にいますから。」
俺はクロノが乗っているアースラに通信をつなげた。
『やぁ、意外とボロボロじゃないな。』
「何言ってるんだ。全く、ゆりかご内からは俺以外もう誰もいない。今から転移したら射ってくれ。」
『了解だ』
通信はそれで切れた。上手く俺が外にいるように見せれただろう。映っていたのは青ぞらだけのはずだし、それにアースラなどへの位置情報はデバイスから発信されている。だから、ミカだけ転移させれば、俺が残っている事には気がつないはずだ。
『マスター、間もなく魔力が底をつきます。』
「そうか....」
如何やら時間らしい。
「あいつらを、頼んだぞ。」
『はい!』
ミカも転移していった。残っているのは俺とエボルトのみ。
「これでよかったんだよな。」
つぶやいても返事が返ってくるわけでもない。帰って来たのは俺の手の上でカタカタと動くボトルだけだった。
「今度は、破壊者じゃなくて......
大切なモノを守れる友として会おうな。」
次の瞬間、俺達は光に飲まれた。
もうあとがきで書く事はないでしょう!
とう言うわかけで
次回、『エピローグ』
これが本当の最終回だ。