Fate/ School magics ~蒼銀の騎士~   作:バルボロッサ

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5話

 

「アーサー王がサーヴァントとしてこの世界に留まらずにデミ・サーヴァントという形で明日香に力を託したのは、いずれ活動を開始するだろう敵に対抗するため、世界からはじき出されてしまう自身の力を残しておくための措置だったと聞いています。

 もっとも適合が可能な明日香が生まれていたのは、それ自体が世界の抑止力として後押しされた結果かもしれませんが……」

 

 鶏が先か、卵が先か。

 獅子劫明日香という魔術師が生まれたからこそ、アーサー王というトップクラスの英霊がその力を託してくれたのか、それともアーサー王がその力をこの世界に残すためにこそ、獅子劫明日香が生まれたのか、それは最後の魔術師である藤丸であっても分からない。

 

「人理定礎を修復するための旅路は厳しいものだったそうです」

 

 それは歴史そのものとの戦い。

 時代を超えた英雄、伝説との戦い。

 彼らは多くの犠牲を払いながらも各時代の特異点を修復し、聖遺物となる聖杯を回収し、黒幕となっていた敵を倒した。

 

 だが、大きな災害には大きな爪痕が残される。

 人理定礎そのものを揺るがすほどの大災厄であれば、何一つ問題が残されずに万事解決になどなりはしなかったのだ。

 

 残されたいくつかの問題の一つが事件解決までの時間。

 事件解決、人類史の奪還までにかかった時間はおよそ1年半。

 世界が焼滅し、外部からの援護の無い状態で、たった一人残されたマスターが為した偉業としてはおそらく最善のものだったはず。

 だがそれでも、経過した1年半はなかったことにはならなかったのだ。

 

「タイムスリップで事件を解決したのなら、時間経過は無視できるんじゃないの?」

 

「いえ、真由美先輩の言うタイムスリップとレイシフトとは違います。

 特異点という通常の時間軸から切り離された空間に存在させるためには、外部から常に観測し、その存在を証明し続けなければ容易く消滅してしまう危険なものです。つまりカルデアが特異点におけるマスターを観測できると定義したからこそマスターはレイシフトできたし、だからこそカルデアが観測した時間は通常通り経過してしまう」

 

 量子力学における巨視的非実在性の考え方によれば、存在とは観測者がいてこそ実在足りえるというものだ。

 カルデアにおけるレイシフトというのは、マスターという魔術師を外部から観測し続けることにより、異なる時空間────特異点における存在を証明していたものだった。

 であれば、たとえマスターが異なる時間を過ごしていたとしても、それを観測していた側が過ごした時間こそが、定義されるべき時間となってしまう。

 

「体感としての断続はなくとも、天体の運行を観測することや、詳細な検証を行えば時間に空白があったことは明白だ」

「達也君の言う通りです。魔術というのは本来秘匿されるもの。それまで魔術などの異能が露見しそうになった時には、魔術を管理する組織たちがあらゆる手段をもってそれを無いものとしてきました。

 けれど1年半の空白、それも全世界、全人類規模での空白なんて埋め切れるものじゃない。大問題の、誰にも説明できないミステリーの出来上がりです…………カルデアがなければですが」

 

 かつて魔法はおとぎ話の中の産物だと言われていた。

 だがそれは人類の歴史の中で見ればそうそう古いことではない。

 中世では魔女狩りとして ────当人たちがどれほど真実にそれを想っていたのかは分からないが──── 公然として魔法や魔術の存在が認知され、人の生き死にに関わっていた。

 科学的な証明──―科学への信仰が厚くなった近代以降だからこそ、魔術は空想を隠れ蓑にすることができたし、それでかつてはなんとかなっていた。

 

「カルデアは魔術組織であると同時に国連が主催して運営されていた組織です。

 レイシフトという手段も本来は国連が承認することで実行可能な切り札でした。──―勿論、人理焼却の時には、承認する国連もありませんでしたから、緊急避難として無断使用をせざるを得ませんでしたが────だからこそ人理が修復された後、その説明を行う必要がありました。

 結果、説明不可能な人類史の空白を埋めるための説明として、魔術の存在を公にせざるを得なくなりました」

 

 だが全人類規模で、魔術の存在抜きには説明できない事態が発生してしまった。

 気づいたら全人類が1年間、眠っていたなんてことガス爆発でも説明できないし、帳尻合わせをしようにも時間の経過を誤魔化すことはできない。

 結果、世界は魔術という異能──―とびっきりの違和感の存在を認知した上で、それ以外の“些細な”違和感をミッシングリンクの中に隠したのだ。

 だがそれは魔術の衰退とも同義であった。

 神秘が終わり、人の手に歴史の行く末が渡り、西暦(転換機)を経て、魔術は著しく衰退していた。それに加えてのことだ。

 人類という基盤そのものがあるからこそ、それは消えはしなかったが、魔術という神秘は認知され、解き明かされていき、変質した。

 魔術から魔法へ。

 かつての逆の名づけ。魔術師達にとっては回帰としての願望が、異なる在り様、駆逐の結末として迎えられた。

 

「現在のカルデアにはかつての未来観測技術はありません。勿論レイシフト技術も英霊召喚技術も。

 魔術としての基盤──力の源が衰退してしまったことによって、カルデアの技術の両輪、科学と魔術の内、魔術が機能しなくなってしまったからです。

 ですが、その力が失われる寸前、一つの未来を観測しました。

 百年後に人類史が存続していないという未来。そしてその原因が、この時代にあるということです」

 

 カルデアの未来観測の技術は、SF小説などで時折見られるアカシックレコード──―未来の時間をそのまま視るようなものではないのだそうだ。

 どちらかという藤丸圭の持つ予測の未来視に近い。

 そしてそれは異能に近いものであっても、明確に特異的というほどのものでもない。

 人が本来持ちうる予測の機能。

 自身が知る情報からの因果の帰結として、少し先の未来を予想するというもの。

 藤丸の未来視はそれが他人よりも鮮明に、そして長く先の結果まで読み解くことができるものなのだそうだ。

 カルデアが未来を、人類の百年先の継続を観測していたのも、直接的に人類を視ていたのではないそうだ。

 人の営み。

 火という人類が文明を発展させてきた原動力。その証である光が、魔術と科学とで疑似的に再現された地球の環境モデルにおいて百年先の状態でも観測できていたからこそ、それをもって人類史の継続の保証としていたのだそうだ。

 その光が観測できなかった。

 魔術が、未来観測の技術が喪われるよりも前に、ということは当時からして百年先の未来には少なくとも光を持つ人類の文明は継続できていないということになる。

 そして魔術という異能が再発見され、消滅してから今現在までに経過したのが百年に少し届かない時間。

 つまりかつてのカルデアなる組織の未来観測が正しければ、そう遠くない未来、いや、未来というほどにも遠くない先の時間で人類の文明が崩壊する事態が発生するということだ。

 

「この時代が特異点になる。その中心になるのが藤丸の初代が生まれたこの日本だということまでは突き止めたのです。そのため僕と明日香はこの時代での活動を開始し、その解決手段として魔法師と協力体制を求めました」

 

 だからこそ残された最後の魔術師たちは動き始めた。

 

「残念ながら正確に“いつ”、“どこで”その原因が発生するのかは分かっていません。ですが観測年代から逆算して2110年よりも以前。そしてアーサー王が現界したのもその推測を強めています」

 

 時代のターニングポイント、などというのは、後の歴史家たちが見分して、あるいはその時になって初めて分かるようなものだ。

 それが起こりうる、というだけでもかなり限定されていると思うべきだろう。

 

「アーサー王が座に戻らず世界を漂流しているのはある存在を追っているからなのだそうです。大いなる存在──────抑止の獣と呼ばれるモノです。カルデアがかつて解決した人理焼却事件を引き起こしたのも、その内の一体で、つまり人類史そのものを消滅寸前まで追い込んだほどの敵だ。

 抑止の獣というのは、人類悪──人類が乗り越えるべき必要悪であり、文明を喰らうモノとも言われている。

 神秘という観点では現代は過去に比べればないも同然なほどに希釈されている。けれど文明という点において有史以来発展を続け、ついには魔法という力まで解き明かしている。抑止の獣が顕現した場合、その被害の絶対数は過去を上回る規模になる。

 これは絶対に阻止しなければならないし、顕現してしまった場合、討伐しなければこの人類史に先はありません」

 

 

 

 

 

 ──ああ……だから明日香は…………──

 

 荒唐無稽ともいえる藤丸の説明だが、雫には思い当たる言葉があった。

 

 ──「是は、()()を救うための戦いである! 承認せよ!!!」────

 

 横浜の争乱の際、あまりにも強大な赤い髪の剣士を相手に、藤丸圭が制止するのも構わずに、明日香はそう言って宝具を発動させた。

 あの戦いは、たしかに苛烈ではあった。

 あれほどのサーヴァントが力をふるい続ければ、もしかしたら世界の危機、というものにつながるかもしれなかった。

 だがそうではなかったのだ。

 あの戦いは、二人がこれまでも続けてきた戦いこそが、世界を救うための戦いの一端だったのだ。

 

「ちょっといいか、藤丸」

 

 再び克人が口を開き、話へと入った。

 

「すでにサーヴァントの脅威は我々も把握している。そしてこれから起こり得る事態で齎されるであろう被害が全世界規模であるというのであれば、魔法師としても協力するのは当然の流れだ。

 だが協力を求めたというのであれば、なぜ今なのだ? もっと前から、九校戦の時でも、ブランジュの事件の時でも、もっと言えば魔法師の誘拐事件の時にでも言えたはずだ」

 

 荒唐無稽であっても、すでにサーヴァントという神秘が具現化し、争乱にかかわるほどの現実性を伴っている以上、魔術師の言葉を鵜呑みにするのは危険だが、すべてを疑ってかかるのは愚かでもある。

 だが、事態がここまで進むまで秘匿いていたのは、魔術の特性を鑑みても、いや、協力を求めるために動いていたという藤丸の説明と矛盾がある。

 

「どちらかというと魔法師側の受け入れる準備が整っていないと判断したから、という理由が大きいんですけどね。

 横浜よりも以前の事件だと直接的に被害にあっていたのは魔法師とは言っても子供でしたし、規模も小さかった。その時点で今の話をしたとしてもあまり真剣には受け止めてもらえなかったでしょう?」

 

 それに対する藤丸の理由は仕方のないことでもあった。

 一度世界が、人類が滅びていたなどという話は、恐らく事情の説明としてはあまりにナンセンスだ。

 無論のこと、将来有望な魔法師たちが数多害されるというのは決して安い事件ではない。だが、それが国家を超えた世界規模、人類規模の事件の端緒と言われて信じられるだろうか。

 かつての魔法師子女誘拐事件にしても、同様の事例が人の手によって行われたことがなかったわけではない。

 それは達也も、そして真由美もよく知っている。

 ブランジュの事件も九校戦の時の事件も、どちらも当事者であるからこそ重く受け止めていたが、果たしてそれで魔法師全体が信じるかというと難しかっただろう。

 

「十文字先輩、と達也君は最初に僕たちの所属、日本以外の組織とつながりがあることを懸念していたけれど、それでは困るんだ」

 

 あるいは軍部であれば、その利用価値を考慮して動いた可能性はあるが、それは藤丸たちの望む方向性とは異なる。

 事実、今もまだ彼らが事の深刻さを藤丸たちと同レベルで理解できているかといえば、決してそのようなことはない。

 

「特異点の修正、それも抑止の獣が関わるレベルになると、その時代の全てを動員してなお、届かないほどだとカルデアの記録にはある。だからこの時代の一番大きな戦力、つまり魔法師が国家という枠組みに帰属して争っている状態は非常にまずい。僕たちの目的は特異点の解決、人理の継続であって、別に日本という国の防衛ではないんだから」

 

 彼らは日本の魔法師としての席をもっていても、その前提にはカルデアという超国家的な組織における魔術師としての位置づけの方が重い。

 横浜の争乱にしても、彼らは大亜連合の侵略から日本を守るために参戦したのではなく、この世界における敵性サーヴァントの存在があったからこそ戦い、そしてあの宝具を解放したのだ。

 

 

「この時代の全てって、どういう相手なのよ。英霊なんてものが喚ばれてるんでしょ。別に魔法師が関わる必要あるの?」

 

 ただし、事態の大きさ、彼らの事情はエリカとて理解は難しくとも多少は納得したのだろう。

 自身の力も、十師族である十文字先輩や七草先輩の力すらも通用しなかった赤髪の大剣士(セイバー)。戦略級魔法に匹敵するほどの赤雷。

 そしてそれらを一振りの極光で薙ぎ払った明日香。

 彼らの力は魔法師の尋常すらも凌駕しており、魔法師が関与できる余地があるのだろうか。

 それに神秘はより強大な神秘によって屈する。サーヴァントはサーヴァンをもってしか倒せないと告げたのはほかでもない藤丸圭だ。

 魔法師はもとよりただの人間が、そのような事態において為せることがあるのか。

 

「そもそもサーヴァントというのはかつて在った人の影。その時代に生きる人を援けることはあっても、導く存在であってはならないというのが鉄則です。

 かつてのカルデア、初代の藤丸は人理修復の過程で何体かの抑止の獣を討伐したと記録にありますが、そのいずれも彼らは魔術師の力、サーヴァントの力だけで為したわけではありません。

 多くの“人”の協力、その時代時代のすべての力を結集して、なんとか乗り越えられたものなんです」

 

 その答えこそが、冠位指定──―グランドオーダー。

 だからこそ、彼らはこの時代、この世界における、力の顕現者たる魔法師たちに協力を求めるのだ。

 過去の遺物によるものだけではなく、過去から今に至ることによって生み出された者たちこそが、未来を切り開かなければならない。

 そうでなければ、人はただ過去を求め、過去に縋り、前へと進む力を失った朽ちた枝、枯れた川──―剪定事象へと陥ってしまうのだ。

 人理を守り、継続を保証するというのは、ただ過去の遺産によって守るだけではない。

 今を、そして未来を生きる人たちが、より強く、より確かに、より繁栄をもたらす川枝へと進むことなのだから。

 

 

 

 

 

 

 彼ら(カルデア)の所属と目的については話した。

 求められていた情報というのもあるが、それ以上に魔法師たちに知ってもらわなければならない情報でもあった。

 だがもう一つの求められている情報は違う。

 

「さて、十文字先輩と達也くんたちが聞きたがっていたのは、もう一つ、明日香が使った戦略級魔法 ──── 聖剣についてですよね」

 

 横浜事変において戦略級魔法の発動が確認された。

 一つは事件の直後に大陸半島部の一端を焼滅させた、グレートボムと呼ばれている魔法。

 シヴァの手翳が如き破壊の一撃。文字通り戦略的な意味合いをもって放たれたがゆえに、おそらくそれは日本の軍が主導した非公認戦略級魔法師の仕業だと目されている。

 だがもう一つは違う。

 事件の只中において放たれたそれは、相対する戦術級、いや、戦略級にも匹敵した雷の魔法ごと呑み込んだ極光の戦略級魔法。

 成層圏にまで到達し、宙を斬り裂いた斬撃。

 

 グレートボムが非公式ながら国軍主導で行われたように、国家間のバランスを崩すほどの戦略級魔法は基本的に国の管理下に置かれている。

 そうでなくともいくら空に向かってとはいえ、大都市圏のど真ん中で放たれていいような魔法ではない。

 国軍の代理としてきている達也にとっても、関東を守護する魔法師一門の総領である克人にとっても、看過できるものではない。

 

「ただ、魔法師にとっても他人の固有魔法は詮索しないというのがマナーなんでしたよね」

 

 だが本来、サーヴァントにとって真名や宝具というのは隠すもの。

 すでに敵に明日香の真名が露呈している節はあるが、だからといって軽々しく明日香の弱点にもつながる情報を暴露していい理由にはならない。

 

「なので明日香が継承している宝具について情報を開示する代わりに、こちらもいくつか質問させてください」

 

 だがそれを知ることが彼らの来訪目的であることも理解できるだけに、ここが妥協のライン。

 そして本来の魔術師であれば行ってはならない情報の開示を行ってまで彼らに協力を求めた理由の一つでもある。

 魔法師たちが明日香や藤丸の異能に脅威を抱いているのと同じく、圭たちもまた魔法師の力を脅威と考えているのだ。

 それは人理継続のための力となりうると同時に、人理を危うくする力にもなりえる。

 事実、半島端部を焼滅させたあの戦略級魔法は、純粋な威力だけみれば、横浜でヴィシュヌが放とうとした対城宝具級にも匹敵し、斬撃の延長である明日香の聖剣よりも広範囲に被害をもたらす。

 放たれる場所を間違えれば、あるいは狙えば、起こしてはならないものを目覚めさせる危険性とてある。

 

 

 藤丸の提案に対して、克人は思案を巡らせた。

 魔術が秘匿されるものである、というのは何度か伝えられたことであるし、現代において魔術のこと、サーヴァントのことを知る者は藤丸たちをおいてほぼいないとされている。

 藤丸の言う通り、本来、魔法師は他家の魔法を詮索するのはマナー違反とされている。

 他でもない十文字家をはじめとした十師族が、魔法を他家に秘匿する代表格でもあるのだ。

 飛行魔法やループキャストなど、世界に広められた魔法は勿論あるし、全ての魔法が秘匿されているわけではない。

 だが魔法が軍事力に直結する以上、それに類する技術をおいそれと他国に流出する危険を排除するのは必要なことだ。

 明かせない情報はあるが、自分たちが開示を求めているのはまさにそういう技術。

 表舞台に出ることすら稀有だった魔術師側が譲歩しているのなら、可能な限りその席を手放すべきではない。

 ちらりと七草に視線を向けると、彼女も同様に考えたのだろう、こくりと頷いた。

 

「ふむ…………いいだろう。答えられる範囲で、ということにはなるが、可能な限り応じよう」

「それはよかった。達也くんたちもそれでいいかい?」

 

 藤丸が克人たちとは別に司波に同意を求めたのは、彼が異なる立場────十師族ではなく軍属としての立場を持っているからだろう。

 お見舞いという態をとってはいるが、実体は軍への情報開示のため。

 

「わかった。俺の一存で答えられる範囲であれば応じよう」

 

 それに1年生ではあるが、司波の魔法への理解度は魔法科高校でも随一。1科生、3年生を凌駕し、十師族である七草や克人をも上回る。

 達也にしても、秘匿しなければならない情報がある以上、すべてを開示できないが、水を傾けられた以上、肯定しなければ席から外されることになりかねない。

 それは同時に魔法師との協力体制を否定することにつながる。

 先ほどの話がどこまで真実味のあることで、どこまで深刻な事態であるのか、まだ確定できないが、現状すでにサーヴァントという脅威が跋扈し、日本や達也たちに敵対的な勢力に与している以上、協力体制の維持は不可欠。

 ある程度の予防線をはりつつも認めた。

 達也の軍部での立場は特尉。

 ろくに情報開示を決定できる立場ではないし、()()()()ほとんど情報を知らされていないに等しい。

 明かせる軍事情報がほとんどない以上、魔法科高校の一生徒としての見識程度であれば、開示しても問題ないという判断だった。

 

 

 

 

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