短いです。
向かって来る化け物のしっぽを“かみなり“で半ばからちぎる。
さっき発動させた“エレキフィールド“の効果で電気タイプの技は強くなっているとしても、凄い威力だと思った。
前、後ろ、横。色んなところから飛んで来るおっきな刺を、“でんげきは“で全て撃ち落とし、その刺を僕らの方に反射させてくる沢山の板を、“でんじほう“で壊す。
女の子を守りながら戦っている為、僕は女の子の周りから動けない。
守れないから。
前から向かって来た板を全て壊された化け物と、しっぽを殆どちぎられている化け物が突撃してくるのを、“でんげきは“で足止めし、“かみなりパンチ“を沢山撃ち込んで体をボロボロにする。
「・・・・・・もう、決着を付けようか」
僕は、目の前の化け物達を倒す為に、僕の一番のお気に入りの技を使う事にした。
確実に、僕が守っている血まみれの女の子を救う事が出来る、僕が核心を持って電気タイプ“最強“と言える技だ。
“エレキフィールド“の効果が続いている今の内に、決める。
僕が身体に力を込めると、体の周りに雷が散って、その雷が、僕を包んでいく。
「行くよ、“いじめっ子“達」
“らいげき“。
眩しい光と、耳鳴りがするくらいの雷鳴が、辺りを包んだ。
*
[三十分後/大赦が管理している病院]
「銀を助けてくれて、ありがとうございました!」
「ありがとう~」
僕は今、目の前の二人の、これまた僕と同じくらいの歳の女の子に頭を下げられている。
一人は、長くて真っ黒い髪の毛が綺麗で、美人な女の子、鷲尾須美ちゃん。
もう一人は、ノンビリとした感じの、長い薄い黄色の髪の毛の女の子、乃木園子ちゃん。
僕がさっき守った女の子は、三ノ輪銀ちゃんと言うらしい。
三人は、神様から選ばれて、勇者をしているらしい。
僕とあまり変わらないような歳の女の子が世界を守っているなんて、と思ったが、厳しい条件があるみたいで、説明されても解らなかったけれど、でも、世界を守るという重たい使命が、三人の女の子にのっかっているというのは理解出来た。
それで、今僕達がいるのは、重い怪我をしている銀ちゃんが入院している部屋だ。
・・・・・・他の二人も、腕を吊ったりしていて、だいぶ痛々しいけれど。
「こっちからも、ありがとな。お前が助けてくれなきゃ、死んでた、かも」
とぎれとぎれの言葉で、銀ちゃんがお礼を言ってくれる。
「で、ちょっと・・・・・・こっちに寄って来てくれないか・・・・・・?」
「?うん」
銀ちゃんに頼まれて、銀ちゃんの隣に寄る。
「で、何かな銀ちゃんむぅ!?」
いきなり銀ちゃんからちゅうされた。
お母さんが見ていたドラマでやっていたような、すっごく大人なちゅうをされた。
献血とか、沢山管が繋がれていない方の手で頭の後ろを押さえられて、逃げられない。
「なっ・・・・・・なななななああああああ!?」
「ミノさんすっごく大胆~」
須美ちゃんと園子ちゃんの二人はとても驚いて目を丸くしていた。
たっぷりとちゅうされて、銀ちゃんはようやく離れた。
「・・・・・・んむっ!ぷはっ・・・・・・。これ、救ってくれたお礼だ・・・・・・好き・・・・・・♪」
ぎゅうー、すりすり。
頭の後ろを押さえていた手でそのまま抱きしめられて、すりすりされる。
真っ黒い、光を吸い込んでしまいそうな銀ちゃんの瞳と目が合う。
何だかすっごいドキドキする。
というか最後、好きって・・・・・・え?(心がオーバーヒートで心臓バクバク)
*
「逃がさねぇぜ・・・・・・♥」
銀ちゃんには二つのルートが。
1:ヤンデレ
2:デレデレ