波導の勇者がゆゆゆいにINしました。   作:千点数

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 では、改訂した話を、どうぞ。


攻勢

 (さあ、かかってこいや化け物共が。地獄を見せてやるぜ)

 

 ダメージを受けた事により発動した波導システムにより、増大した身体能力をフルに使い、向かってきた天秤のカタチをした化け物を“メタルクロー“で細切れにする。

 

 一歩踏み出し、飛び上がると、蟹のような化け物に“とびひざげり“を食らわせる。

 そのまま貫通し、勢いのまま蟹のような化け物の背後にいた木っ端共を“はどうだん“を連発して潰し、撃ち漏らしは“グロウパンチ“で叩き潰す。

 

 “グロウパンチ“で上がった攻撃力を利用し、青い、口から矢を吐いてくる化け物を“コメットパンチ“で粉砕すると、“しんそく“と波導の放出の同時併用で空中を蹴るようにして移動し、その周囲にいる木っ端を全て“文字通り“、“ボーンラッシュ“で串刺しにする。

 

 空中で自由落下する俺の周囲を、素早く動く化け物が囲む。

 ったく、包囲網作っても無駄だってのに。全方位に向けて“きあいだま“を撃ち、全て爆砕する。

 ・・・・・・が、どうやら丈夫な奴がいたらしい。ボロボロになりながら、俺に向けて超スピードで突撃してくる魚のような化け物。

 

 避けられない。

 

 今、俺と化け物の間合いはわずか数ミリ。“まもる“の発動も間に合わない。

 全く、油断と慢心は禁物って空手の先生に習った筈なのになぁ・・・・・・。

 

 ズガンッ!

 

 化け物が、ふいに青いエネルギービームのようなもので打ち抜かれ、粉々になった。

 ビームが飛んできた方向を見ると、さっき俺の頭を狙っていたスナイパーガールが、数キロ先で長大なライフルを構えていた。

 

 (ナイスショットだスナイパーガール!)

 

 着地してスナイパーガールにサムズアップすると、まだ数多くいる化け物に俺は向き直った。

 

 (さて、まだまだ俺の攻勢は続くぜ?)

 

 *

 

 (“インファイト“ォォオオオ!)

 

 飛んで来る魚の化け物を全て打ち落とし、迫ってくる盾の化け物を蹴りで砕く。

 数がもう大分少ない。終わりが見えてきたな。

 

 俺の隣では、白い装束を着た褐色肌の少女が、ヌンチャクで化け物を次々と倒していく。

 気がついたら隣にいて、一緒に戦っていた。

 

 今日初めて会ったというのに、まるで長年共に戦ってきたかのように息ピッタリである。

 

 「なかなかやるな、青い犬人」

 「(そっちこそ)」

 

 肩をすくめ、波導を使ったテレパシーモドキで伝える。

 戦いやすい。息の合う戦友のような存在とは、なかなかどうして、頼もしいものであると実感する。

 

 「まだ行けるか?」

 「(おうよ。この程度でヘバるかよ)」

 

 ニヤリと笑って見せると、ヌンチャクガールも獰猛な笑みを浮かべ、

 

 「・・・・・・上等・・・・・・!」

 

 普通の少女ではありえない脚力を使って、化け物の群れに突貫していった。

 

 「(ったく、クールっぽい外見からはあんな獰猛な娘さんだとは思えねぇのに)」

 

 そう俺もぼやきつつ、“つるぎのまい“で攻撃を上げつつ、“しんそく“で突撃する。

 

 “バレットパンチ“を発動し、目にも止まらぬ速さでパンチを連続で化け物共に食らわせる。

 “こうそくいどう“を連発して、残像が見えるくらいのスピードで動き、周囲数十メートルの木っ端共を全て屠る。

 素早い化け物が複数突撃してくるが、“カウンター“でその速さを利用し、高威力のカウンターパンチを食らわせて倒す。

 ゲームとは違う使い方だが、現実で“カウンター“を使うとこうなるのだ。

 

 (あらかた片付いた・・・・・・後はアレか)

 

 俺の視線の先には、複数の巨大な化け物が合体した、太陽のような外見の超でっかい化け物がいた。

 

 *

 

 “つるぎのまい“を積みまくって、まだ“こうそくいどう“の効果が残った脚力で移動しつつ、巨大な化け物から放たれる炎の弾を避ける。

 

 こちとら鋼タイプが混じっている。炎タイプ(に見える)技を食らうような真似はしたくない。

 

 炎の弾を避けながら、音速を超えたスピードで巨大な化け物に接近する。

 

 (“いわなだれ!“)

 

 炎タイプには岩タイプだ。ということで、岩タイプの物理技である“いわなだれ“を使う。

 ・・・・・・ポケモン世界でもないのに地味に効いている。まさか本当に岩タイプの技が効くとは思わなかった。

 巨大な化け物は、大分動きが鈍った。

 

 それを好機と感じたのか、俺と同じく化け物と戦っていた少女達が自らの武具で猛攻撃を仕掛ける。

 俺もこのチャンスを逃すつもりはない。

 

 “つるぎのまい“で上がった攻撃力を最大限に生かして、“インファイト“を巨大な化け物に叩き込んだ。

 

 *

 

 (ふい~、終わった)

 

 化け物がいなくなり、俺と少女達しかいないこのカラフルな空間に無数に生えている木の根っこのようなものの内の一つに腰掛ける。

 

 ドッと疲れと、ダメージによる痛みが押し寄せてきた。

 戦い終わって、少々気が抜けたのかな。

 

 そんな俺の元に、先程俺と戦っていたヌンチャクガールが近寄ってきた。

 

 「お疲れ様」

 「(ああ、お疲れ様だ)」

 「で、突然だが来てほしい場所がある」

 「(へいへい、何処にでも連れていくと良いさ・・・・・・)」

 

 俺が投げやりに言うと同時に、空間が変わった。




 レオ・スタークラスターを炎タイプと解釈しました。
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