波導の勇者がゆゆゆいにINしました。   作:千点数

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 ドラゴン主人公、いきなり一話分休み。


南西の海では。

 [九十五日前、沖縄本島北三キロ洋上]

 

 「ふっざけんな、ちっくしょぉー!」

 

 現在、海で俺は大声を上げて、俺を転生させたまばゆく光る何かに対し恨み言を吐いた。

 

 「次会ったら“あおいほのお“で丸焼きにしてやるあの魚ヤロー」

 

 海神を名乗る糞野郎に、ポケモンの炎タイプの技全てと炎タイプの体、そして特性の“マグマブースター“を貰って・・・・・・いや、半ば押し付けられて転生“させられた“どうも俺です。

 何か誰かを助けて欲しいとか言ってたけど、あんなガサツな神の知り合いだ、どうせろくでもねぇ奴に決まってる。

 

 ・・・・・・つかやばくね?俺、今炎タイプ。そして、俺は、今海に浸かってる。

 めっちゃ綺麗で、はしゃいで泳いだりしたいけど、炎タイプの体でそんな事したら大変なんじゃ・・・・・・

 

 急いで向こうに見える砂浜に上がろう!上陸作戦を可及的速やかに決行だ!

 

 *

 

 「本当にあの魚ヤローどうしてやろうか・・・・・・“フレアドライブ“でぶっ飛ばすか・・・・・・?」

 

 俺の周りに“おにび“を漂わせ、服を乾かす。ちっくしょう結構このパーカー気に入ってたのに。

 濡れた体がとても冷える。このまま放って置いたら風邪引いてたな。

 

 服を乾かしつつ、ここが何処なのかを考える。こんな綺麗な海なんだ。海神が日本の領域に転生させるとか言ってたから、ここが日本の海の名所だということが解る。

 だとすると、おのずと選択肢は絞られる。多分沖縄辺りだろう。

 

 さて、ここが何処なのか当たりがついたところで、どうするかを考えよう。

 ・・・・・・水面を何となしに見やる。

 綺麗な海の水中に、何か無機物みたいな感じの魚みたいな形した何かが・・・・・・へぁ?

 

 ざっぱぁーん。

 

 目の前に、水飛沫を上げつつ、無機物な魚の化け物が表れた。

 クジラ並にデカい。

 

 「でっけー。ってそうじゃねぇ!うわぁこっち襲ってくるぅー!待て待てあぶねえからぁ!“はじけるほのお“ぉぉぉ!」

 

 俺の手の平から放たれた数個の炎のつぶてが、魚の化け物の目みたいな部分に当たった瞬間、弾けて散った。焼け跡が付いたくらいで全然効いてない。

 

 「ですよね!明らかに水タイプっぽいもんなお前!

 ・・・・・・っつー事で蒸発しやがれ。“れんごく“」

 

 いくら何でもここはポケモン世界とは違う現実。ポケモン世界みたいにこの煉獄を軽減する事が出来るならやってみやがれーーーーー

 

 全てを蒸発させる、太陽のコロナにも等しい焔が化け物を襲った。

 

 *

 

 どうやら、あのデカい魚の化け物と俺の戦いの音に釣られたらしい。

 真っ白いグミみたいな奴が俺を襲ってきた。

 

 「数が多い!?めんどくせぇー!」

 

 海の上にでも立てたら苦労しないが、俺は生憎炎タイプ。そんな技はございません。

 “ほのおのパンチ“と“ブレイズキック“で蹴散らしつつ、悪態をつく。

 

 「でえーい畜生、全然数が減りやしない。全く、近くに森が無かったら“かえんほうしゃ“とかの大火力の特殊技で一掃出来るのによぉ」

 

 ブツブツ言いながら、炎タイプの物理技で蹴散らしていく。

 流石にこの自然豊かな森を燃やしたくない。

 

 あらかた片付いた時。背後でめちゃくちゃデカい爆発音がした。

 目の前化け物を“ブレイズキック“で纏めて吹き飛ばすと、後ろを見た。

 

 「なぁにあれぇ」

 

 水飛沫を上げながら飛び出したあれ、どう見たってクジラ(の化け物)だよな。

 ホエルオー以上にデカいぞあれ。反対側からも見えるってどんだけデカいんだよ。しかもそれが三匹。大漁だな。

 

 クッソどうでも良い事を考えつつ、ぽけーっとして見ていた俺だが、あるものを見て、咄嗟に走った。

 

 女の子が空に打ち上げられている!親方!蒼空から女の子が!

 

 ・・・・・・あの高さから落ちるのは流石に危険だ!

 

 「空を飛べないって不便だなチクショー、届けぇー!」

 

 転生によってかなり、いや、絶大に上がった身体能力を存分に使い、女の子をキャッチする。

 背が高い、褐色の肌の女の子だ。白い衣装を着て、手には・・・・・・ヌンチャク!?可愛い顔をしてかなり物騒なものを持っていらっしゃる。

 

 あのクジラみたいなヤロー、どうやらこの女の子を付け狙っているらしい。ストーカーかよ。

 女の子が目を開け、俺を視界に入れ、次にクジラを見る。

 

 ・・・・・・クジラを見る目が揺れ、少々腕が震えている。

 全く、こんなシチュエーションを、俺は、俺は・・・・・・

 

 ・・・・・・待っていたんだぁー!

 

 「おい、お嬢さん」

 

 腕の中にいる女の子が、こちらを向く。

 

 ーーーーー安心しろ。俺がいる。

 

 (っしゃぁー!生きている内に言ってみたい台詞第一位言えたぁ!)

 

 この日の俺は、世界一のどや顔をしていたと思う。

 

 *

 

 とりあえずクジラみたいなヤロー(別名:褐色肌の女の子を付け狙うストーカー)を三匹共平等に散々ボコボコにした後、聖なる炎(誤字にあらず)で蒸発(こちらも誤字にry)させた後の事。

 

 おい、何故こうなった。

 

 今現在起きているのは、

 

 助けた(?)女の子・・・・・・古波蔵棗に、口移しでソーキそばを食べさせられてます。

 ・・・・・・うん、美味しいんだろうけど味とかぜんっぜん解らん。

 

 「美味しいか?」

 「味が衝撃的過ぎてわかんなかった」

 

 え、いや、マジで何でこうなった!?

 人生で一番言ってみたい台詞を吐き、達成感に浸った後、クジラをボコって、昼飯奢ってくれる言うからホイホイ着いて行っただけなんだが・・・・・・本当に、何処でこんなフラグが立った!?もう訳ワカメ。

 

 「味がわからなかったなら・・・・・・もう一度食べさせてやろう」

 

 うん、本当にどうしてこうなったんだろうね(脳内オーバーヒート)!




 人生の墓場に突っ込んでいくスタイル。
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