千恋*万花 Another view   作:ケロもり

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まず最初に遅くなりました!!無事に引っ越しも終わりました。
そして、前回の投稿の後、バーの色が赤に染まり、いきなりお気に入りの数が爆増したのでビックラこきました。そして更に更に日刊ランキングに最高38位まで上がった時は思わずスクリーンショットしちゃいました。w
これも全て評価やお気に入りしていただけたおかげです!!
これからもボチボチ書いていくのでお付き合いよろしくお願いします。

前書きが長くなりましたが。さっ、10話ですどうぞどうぞ




*前半の文章にこちらのミスで内容と関係ない文が挿入されてしまいました。すいません。


第10話

突然だが、俺は小さい頃裏山で迷子になった事がある。裏山の頂上にはあまり知られていないが大きく、堅牢な桜の木があった。そしてそこは俺達三人の秘密基地だった。(まあ、それぞれの両親には丸ばれだったらしいが…)

ある日、茉子と俺と朝武さんでかくれんぼをして隠れていたらいつまでも誰も見つけに来なくて気づいたら夕方になっていた。

どんどん森の影は暗くなっていってまるで大きな生き物に飲み込まれるみたいだった。

俺は不安になって今にも泣きそうになっていた時、気付いたら目の前に女の人が立っていた、ちょうど逆光で顔は見えなかったが綺麗な着物を着た女の人だったと思う、その女の人は俺の方を見た後、『はぁ…』とため息を一つ付いて俺の手をとって山の出口に案内してくれた、その手は俺のことを慈しむようなどこか安心できる温かさが有ったことを朧気ながら覚えている。

出口には完全武装の秋穂さんと今にも山に飛び込もうとしていたお袋を親父と安晴さんが羽交い締めにしていて俺の姿を見たとたん「よく、無事に帰ってきてくれた」と親父に涙声で言われ、お袋は力が抜けたのか尻餅をついていた。

そして何より秋穂さんからはきっつ~い拳骨を食らいギャン泣きしている俺を「よかった…本当によかったっ…!」と抱き締めてくれた、幼心ながら全員に心配をかけた事に大きな罪悪感を覚えたのを覚えている。

その時、ふと山の出口の方を見たらそこにいたはずの女の人は忽然と姿を消していた。後になって周りの大人に聞いても俺一人しか見ていないと言う、ホントあの時の女の人は誰だったのだろうか………まあ長々と昔語りをして俺が何を言いたいのかと言うと

 

「有地将臣くん…君には叢雨丸を折った責任をとって僕の娘、芳乃の婚約者になって貰うよ」

 

「へー、婚約者……って、ええぇぇぇえっ!!!」

 

「ほう、ご主人やったな」

 

人生考えてもワケわかんないことあるよねっ!と、まあそう言うわけだ。

 

だからまず言わせてくれ、なんでっ!なんでっ!!こうなったっっっ!!!

 

時は数十分前に遡る…

 

 

俺達5人が神社の本殿に入るとそこには傍らに元通りになった叢雨丸(岩に刺さった姿しか見たこと無いけど)を傍らに置いてムラサメ様にパイタッチかましてる俺の幼なじみの姿だった……

 

「あれ、なんか硬い…」

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「はい、アウトォォォォォォォ!!!」

 

なんでムラサメ様が驚いているのかよくわからないが、真剣な顔で女の子の胸を揉みしだこうとしているその光景はその…ハッキリ言って事案です…

 

「うぉっ!?大則に武夫さん、それにじいちゃんまでいつの間に!」

 

「今来たことだ、おま、目の前にロr…美少女が現れていきなりいきなりお触りに行くとか…お母さんそんな子に育てた覚えはありませんっ」

 

「俺もお前に育てられた覚えはねえよ!…ってあれ、何だか周りの目が冷たいような…」

 

「写田の!?今、ロリとか言いかけんかったか!?」

 

ついさっきまで床にへたりこんで借りてきた猫のように大人しかったムラサメ様が食いついてきた…すみませんムラサメ様、今はムラサメ様よりも大切なことがあります。無視することをお許し下さい。というかロリという言葉の意味知ってるんですね。

 

「将臣くん、都会が君を汚してしまったんだね…」

 

「ほう、将臣きさまも根性を入れ直す必要があるようだな…」

 

「……フケツですっ!」

 

「ちょっ…いや…違いますよっ!!誤解ですよ、誤解!!」

 

「ほう、誤解というなら一応弁明を聞こうじゃないか、もしかしたら俺の見間違いという線もあるし」

 

そう言って周りの凍えた瞳を敏感にキャッチした将臣はすかさず反論する。俺はこれでも心は広い、誤解というならキチンと話ぐらいは聞いてやる。

 

はっ!もしかして将臣のやつ、あのIKEMENなFACEで彼女が居たこと無いって言っていたのはもしかして……ロリコンだからなのか…そうと仮定すればあらゆる所に説明がつくぞ芦花姉さんの昔より破壊力の増した胸部装甲に一切目を向けないのも、長年こっちに帰ってこなかったのも理想のロリを見つけるために人口の多い都会に居たかったからに違いない!!(酷い風評被害)

 

そして、この世の中に理想の幼女(ヒト)はいないと絶望し穂織の温泉で心の傷を癒すために帰ってきたら思わぬ所で理想の幼女(ヒト)に出会ってしまい思わずお触りしてしまったのだろう。(違います)

きっとその旅はとても過酷だったのだろうYes,ロリータ、No,タッチを掲げているはずの将臣をYes,ロリータ、Yes,タッチに変えてしまうほどに…確かに、確かにそうだなそれなら将臣が強く誤解だと主張するのも納得だ。うん。(更に違います)

 

「いや、ムラサメちゃんが触ってみろって言うから…」

 

「嬉々として触ろうとした…と」

 

…まさかのムラサメ様に許可を頂いているパターンだったぁぁぁぁぁ!!そりゃ触るわ、俺も茉子と二人きりで触って良いって言われたら触るもん絶対、嬉々として。

そりゃあ、精神的に参ってるときに理想の幼女(ヒト)に出会った将臣は余計にだわ、うん。

…問題はこのことが両方の過失から起きた悲しい事故の可能性が高いということだどうする俺、どううまくこの場を納める、きっと将臣もロリコンって皆にばれそうで気が気じゃないはずだ…考えろ、そして燃えろ俺の小宇宙(コスモ)っっっ!!

 

「ちょ、まあ、触ろうとしたけど言い方に気をつけろよ!それだったら俺がロリコンみたいじゃないか!」

 

「えっ…」

 

「いやいや、何『以外!!』みたいな顔してんだよ!」

 

将臣お前どういう……そうか!なるほど皆にはパイタッチはただの事故なのに俺が将臣のこと弄って事を大きくしようとしていると思わせればいいんだな!任せろそれは俺の得意分野だ!

 

「だって、触るの嫌じゃ無かったんだろ?」

 

「えっ、まあ…」

 

「はい、ロリコンですね。」

 

「急にっ!?いやいやいやいや、俺はノーマルだっ!」

 

「…百歩、いや、千歩譲ってお前がロリコンじゃないと仮定しよう」

 

「その仮定の前に、俺がロリコンなのを断定すんなよ…」

 

「だが、ムラサメ様のまだ蕾のような若い肉体に欲望を撒き散らそうとしただろ」

 

「そこが違えよっ!そして言い方っ!!」

 

「それを決めるのは将臣ではなく民意であり民意とは他人によって作られる、つまりこの場での民意とは俺達の評価だっ!」

 

「り、理不尽だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!「誰がロリかっ!!」」

 

と将臣に尋問をしていたら突然ムラサメ様が会話に割り込んできた。ミッション・コンプリートゥそうして将臣にニヒル(自称)な笑みを送ったら、心なしかゲッソリしていた…why?

 

「さっきから黙って聞いてたらロリじゃなんだと失礼な!これでもここにいる誰よりも年上なんじゃからな!とーしーうーえー!」

 

『プンプン』という効果音があてはまる様な剣幕でムラサメ様が怒る。ちょっと微笑ましい。

 

「それにあれだ、触れと言ったのは私からだからそんなにご主人を責めないでやって欲しい」

 

「…まあ、ムラサメ様がそう言うなら…ってまあ将臣が何もなくてそんなことするとは思ってはいないので。それに将臣もムラサメ様には触れなかっただろ?」

 

この中にムラサメ様が見えない人も居るのでしっかりフォローも入れる俺本当有能…あと上目遣いには勝てませんでした…やべぇ、美少女の上目づかいやべぇ、思わず俺もロリの道に入りそうになった…ムラサメ様、恐ろしい子っ!

 

「えっ、触れたぞ…」

 

「「「「「えっ!!」」」」」

 

「ひっ、触ったのは謝りますっ!」

 

「いやそこじゃないんだけど、確認なんだけど将臣くん、ムラサメ様に触れたのかい?」

 

「はい…硬かったですけど」

 

「硬くないわ!!ご主人、わしが庇ってやったというのに…………もう少しあればなぁ…」

 

「ム、ムラサメ様っ、落ち着いて下さい」

 

そう言いながら自分の両手を胸に当てて落ち込んでいるムラサメ様に朝武さんがフォローに走る。ありがとう、朝武さん。俺にはそういう事情には首を突っ込めないので助かる。それに今は…

 

「おい、親父…ムラサメ様は残留思念またはそれに近い何かっていうことじゃなかったのか?」

 

「あ、ああ…そのはずさ。」

 

「俺わからんからぶっちゃけて聞くけど、どゆこと?」

 

「さあ? (。☉౪ ⊙。)」

 

「その顔ヤメロ、殴りたくなる。」

 

「息子が辛辣ゥ!?」

 

と親父が空気の読めないボケをかましていた。

 

これは親父の悪い癖で自身がテンパるとワケわからんボケに走る。

前回見たのは、お袋の晩酌用の酒(後で知ったが、どうやら滅多に飲めないレアな奴だったらしい)を勝手に空にした時だ。

お茶の間の机の上に空の瓶を置いて、ダルそうな顔がデフォのお袋が深窓の令嬢もかくやというほどのキレイな笑顔を浮かべて親父を正座させていた。傍らでテレビを見ていた俺まで背筋が凍えた。その後親父が例の悪癖をして、どうなったかと言うことは…まあ、言わない方が良いだろう。うん。

とまあ、こんなになるまで親父が追い詰められていると言うことだ。

 

これでますます叢雨丸の使い手の特殊性が高まったな…

 

「な、何かまずかったですか?」

 

「まずいというか、なんというか…そもそも叢雨丸を抜いたことがまずいというか…」

 

そう言って安春さんが頬を掻きながら将臣にそう言う。安春さんその通りです。

 

「だったら、俺にできる事は何でもします!だから地下での強制労働だけは勘弁して下さい!!」

 

「?…よくわからないけどそんなことはさせないから安心して欲しい。」

 

「っ…!」

 

突然周りがザワ…ザワザワ…としだしそうな事を将臣が突然言い出したが安春さんの頭には?マーク、だが俺は見逃さなかったぞ、ムラサメ様を慰めていて少し遠くにいた朝武さんの肩が小刻みに揺れているのを…

朝武さん見たんだね、前俺と茉子がそれの映画で盛り上がっていた時話に入れてなかったもんね。ごめんよぉぉぉ!

 

「でも…」

 

「オッホン、じゃあ将臣くんの気がすまないと言うのなら…」

 

「はい」

 

「有地将臣くん…君には叢雨丸を折った責任をとって僕の娘、芳乃の婚約者になって貰うよ!」

 

そう言って安春さんは胸を張ってそう言いきった。

 

「へー、婚約者……って、ええぇぇぇぇぇぇえっ!!!」

 

「ほう、ご主人やったな」

 

といつの間にか復活したムラサメ様が将臣の横に降り立つ、着地の時にフワリと服の裾が捲れたが…くっ!ギリギリ見えん!さすがムラサメ様だ!と男子会チラリズム布教代表としてムラサメ様を観察していたが、朝武さんの反応が無いことに気がついた。

 

そして朝武さんの方を向くと朝武さんもまた、こちらを向いて徐に語りかけてきた。

 

「ねえ、大則くん今、婚約者とか聞こえたんですけど。誰と?」

 

「将臣と」

 

「誰が?」

 

「朝武さんが」

 

「ふぇ?」

 

そう言って朝武さんが小首を傾げる。可愛いなおい。

そして段々朝武さんの目が見開かれていき…

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ!!!」

 

と境内まで響く大きな声が朝武さんの口から溢れた。うるさっ!言ったら失礼だけどうるさっ!!

 

「ちょっ!?お父さん!なに考えているんですか!ほら大則くんも何か言ってください!!」

 

なぜ俺が…と思わなくも無いが折角のご指名だ全穂織市民を代表してこの言葉を送ろう。

 

「とうとう穂織のアイドルに手を出したんだ夜道には気をつけなっ!!そしてこんなかわいい嫁さん泣かすんじゃねえぞ!」

 

「その言い方だと俺が今まで節操もなく女の人に手を出しているみたいだろうがぁぁぁ!!」

 

「誰が嫁ですかっ!!!」

 

そう言って二人に詰め寄られた。朝武さんの主張は分かるが、将臣については実際に(年齢の)節操もなく女の人に手を出していただろうに…解せぬ

 

あっ、やめて、首をグワングワンしないで、キボジワルイ…

 

 

「やれやれ、相変わらずじゃの…」

 

そうしてワシは前で騒いでおる、新しい世代を見つめる。今までワシが叢雨丸の管理者となって以来初めて…いやワシが覚えていないだけで最初の使い手は居たか…ただ見るだけしかできなかったワシにもようやく………

 

「いやいや全くですね」

 

とワシが思考の海に沈みそうになっていた時、それを知ってか知らぬかワシが知っている中で一番諦めの悪い男が話しかけてきた

 

「写田の…いや昔の様にタケ坊と呼べばいいかの?」

 

「勘弁して下さい、安春にもタケちゃんって呼ばれるのがキツいのに…普通に武夫って呼んで下さい。」

 

そう言ってタケぼ…武夫が苦笑いを浮かべる。

 

「ムラサメ様…僕は今日、将臣くんが叢雨丸を抜いたのは運命としか思えないんです…息子には先月ちょうど僕が穂織について知っていることは全て教えました。術の才能も一族でも五本の指に入るでしょう。親の願いを息子に委ねてしまうのは親のワガママなのかもしれないですが僕は、いや俺は願わずにはいられないっ!」

 

「お主…」

 

そうして目の前にいるこの男はワシの目を真っ直ぐに見てきた。そうまるで、ワシの心の中を見透かす様に…

 

「……ふんっ、小生意気な。」

 

「えー、何故に…」

 

そう言ってワシは未だにやいのやいのやっている三人に向かって歩き出した。

 

「あ、そうじゃ、タケ坊」

 

「武夫って呼んで下さいよ…何ですか?」

 

「お主、生意気だからな、生意気な奴は坊呼で十分よ」

 

「はあ…ムラサメ様も大概、相変わらずですよ…」

 

背中越しに聞こえるタケ坊のため息に少し胸がすく思いだったが、後半を聞いて少し恥ずかしくなった。そうだ、昔からよく口が回る奴だった…そんな事を今さらながら思いだし、そして

 

「いつか覚えておれよ…絶対眠りに落ちる直前に耳元に息かけたり、いつの間にか布団の向きを北枕にしたりしてやるからな!!」

 

「やめて下さい、地味に嫌だ!!」

 

そう言って三人の方に改めて飛んでいく、これは逃げではなく…そう、三人が煩わしいから行くのであて決して逃げではない!自分にそう言い聞かせワシは改めて仲良くじゃれあっておる三人に近寄るのであった。

 

さっきより少し軽くなった胸の奥を自覚しながら。

 




未だに部屋に布団が無くて寝袋で寝ています。
ま、枕と掛け布団が、恋しい…

読んでみたい話を教えて下さい。※需要調査も兼ねてます

  • 日常系
  • 主人公たちの昔話
  • デート回
  • 男子会 定期レポート
  • 穗織人、都会へ行く
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