千恋*万花 Another view   作:ケロもり

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どもどもケロもりです。最近、天気は安定していますがどうも風が強いですね。
風のお陰でベランダに置いていた段ボールが吹き飛んで大変な事になりました(^^;

もう4月半ば、GWまで後半月…頑張ろう、俺

という訳で11話お待たせしました。


第11話

 

「こら、三人ともそれぐらいにせい」

 

前門の将臣に後門の朝武さんという前後首ガックンガックン地獄を救ってくれた救世主(メシア)は穂織のキュートゴーストことムラサメ様だった。(全力で媚びを売っていくスタイル)

 

「た、助かりました……ウップ…」

 

「…はっ!ム、ムラサメ様にお見苦しい所を見せてすみません」

 

「止めないでくれムラサメちゃん、こいつにはさっき散々弄られたんだその報いは受けさせる!!」

 

「まあ、落ち着けご主人、写田のは昔からそんな感じじゃったろうて。」

 

「…そうだね。そう言えば昔からテキトーだった。」

 

ムラサメ様の言葉に一瞬静思した後、将臣はそう言い切った。

 

「じゃろう?」

 

「……あれ?今、二人に少し遠回りにバカにされた!」

 

ムラサメ様のお陰で吐くのは免れたが、素直に喜べないが俺がいる……まて、裏を返せばこれは今まで俺のことを見てくれているという事、つまり最先端のツンデレなのではなかろうか!!

さすが最年長!さすがムラサメ様!略してさすムラ!!(意味不明)

 

「さて、皆が冷静になったとこでこれからの事を話そうかの」

 

そう言ってムラサメ様は俺たちに笑いかけた。その顔は見た目にそぐわない大人の余裕があった。さすが最年長…

 

 

皆にムラサメ様の言葉を伝えた後、俺たちは一度腰を落ち着けて話すことにした。場所は変わって朝武さん家のお茶の間だ。いつまでも境内を占領するわけにはいかないしね。どうやら茉子は台所でお茶を淹れている様だ。…台所に立つ女の子、いいね。

 

「どうぞ粗茶ですが」

 

「ど、どうも…」

 

そう言って将臣の前にお茶を置いたとき将臣がすこしどもる。解るぞ将臣、いきなり自分のパーソナルスペースに美人が入ってきたらキョドるよな。

 

全員のお茶を出した後、茉子がおもむろに俺の隣に座って話しかけてきた。

 

「ヒロくん、あの方が件の有地さんですか?」

 

「ああ、そうだ紹介しないとな……おい、将臣」

 

「お、おう、どうした?ヒロ」

 

「あー、緊張するのも分かるが紹介するよ。俺の横にいるのが俺のお隣さんで幼馴染みの常陸茉子」

 

「ヒロくんがご迷惑をおかけしております。」

 

「おい!お前は俺のお袋か!?」

 

「じゃあ、迷惑かけたこと無いんですか?」

 

「ハッハッハッ、イヤー、ナンノコトダロウナー」

 

そう言って茉子から目を反らす、やっぱり茉子には勝てねえよ…

 

そして将臣、なぜそのキラキラした眼差しを茉子に向けるんだ。そして俺に向かって不敵な笑みを…怖い怖いよ!何されるの俺!?

 

…もしかしたら俺は茉子を紹介してはいけないやつに紹介したかも知れないな(遠い目)

 

「あー、そして此方にいらっしゃるのが建実神社の神主の朝武安晴様と巫女姫であらせられる朝武芳乃様です。」

 

そして目のハイライトの消えた俺に変わって茉子が紹介を引き継いだ

 

ありがとう茉子。その気遣いに惚れる…キャー( 〃▽〃)抱いてー

 

「よろしく将臣くん、僕のことは気軽に安晴と呼んでくれて構わないよ。娘も朝武だしね」

 

「はあ、じゃあ安晴さんと…あと……」

 

「……朝武芳乃です」

 

「えぇ……」

 

本来なら家族団らんの場の筈のお茶の間に朗らかな安晴さんとは対照的な淡々とした声が響く…

朝武さん冷たい!冷たすぎるよ!もうちょっと上部だけでもにこやかにいこうよ。

将臣にあまり踏み込んで欲しくないのはわかるけどさ。ほら将臣が困惑してるでしょ!まったく…

 

「ほら、朝武さんそんなしかめっ面してたら美人が台無しだよ。ほら、俺のお茶菓子あげるから。」

 

「うん、うん年頃なんだから笑顔でいないと。ねえ、茉子くん?」

 

「お二人の言う通りですよ芳乃様、ほら笑顔です笑顔。私の分もあげますから。」

 

「別にそんな顔しt…ってなぜ二人はお菓子を?」

 

「前みたいにお腹すいてしかめっ面なのかと思って…」

 

「違いますよっ!?皆そろって私の事食いしん坊にしないで下さい!」

 

「「「えっ…」」」

 

「…待ってください、もしかして皆さんの認識ってそうなんですか!?そうなんですね!!」

 

「俺の中では小さい頃、三人一緒に買ってもらったアイスが一番小さいって駄々こねてたのを見て以来そういう認識だね。うん。」

 

「うっ…!本当の事だけに否定できない…で、ですが今は違いますよ!」

 

「ちなみに芳乃様、今日のお茶菓子は田心屋の新作の甘味です。」

 

「新作!……はっ!だ、大丈夫です。私は自分のやつだけで十分ですから!」

 

茉子の解説に朝武さんの顔が輝く。ホントに甘いものには目がないなぁ

 

「本当に食べていいよ朝武さん。なあ茉子」

 

「ええ、これは巫女姫様の意見を是非と言うことでいただいた物なので。芳乃様が多く食べても問題ありません」

 

「でも、二人の分が…」

 

「実は前、俺は芦花姉さんの所に行ったとき食べたんだ」

 

「私は最近ナゼか体重が…」

 

朝武さんの気遣いに対し茉子が遠い目をして答える。そんなに太っただろうかと茉子を見るが、艶やかな髪に小さい顔、スラリと長い手足、そして俺が見ているのに気がついたのかモジモジして少し赤らめている顔…うんいつも通りかわいいな!!!

 

「茉子の場合は脂肪が別の所についてるんじゃろうて」ボソッ

 

「アハハ…」

 

と俺が心の中で結論付けているとムラサメ様が何やら呟やいていた…親父は聞き取れた様だが何を言ってたんだろう…

 

「ぷっ…アハハハハハハハ」

 

朝武さんがいつもどおりの感じに戻ったお陰なのか少し場の和んだお茶の間に将臣の笑い声が響く

 

「どうした将臣?」

 

「いやっ…ごめんごめんヒロ、何て言うかさその朝武さん?の印象が変わったこと言うか、皆の掛け合いを聞いて肩の力が抜けて思わず笑いが込み上げてきたと言うかさ」

 

「…!そ、そんな事よりお父さんさっきの婚約者云々とはどういう事ですか!?」

 

そう言って笑う将臣に先ほどの会話を聞かれていることが恥ずかしかったのか朝武さんは露骨に話を反らした。まったくシャイなんだから…

 

「あ、そ、そうだよ俺は志那都荘の手伝いが…」

 

「あー、将臣その事なんだがな…」

 

「どうしたのじいちゃん?」

 

「結論から言うと…お前をウチで預かれなくなった」

 

「は?え?どういう事?」

 

「要はお前に叢雨丸を抜いた責任を取ってもらう事になったと言う事だ」

 

「責任、ですか…」

 

「ああ、詳しくは安晴様から聞くとよい」

 

玄十郎さんの放った責任という言葉を将臣が噛み締めるように繰り返す。そして安晴さんがおもむろに口を開いた。

 

「では改めて言うよ有地将臣くん。君には''責任''を取って僕の娘、芳乃の婚約者になって欲しい」

 

「でも…」

 

「もちろんいきなり婚約者と言われて困惑するのも分かる。二人は今日初めて会ったし、いきなり『娘の事を好きになれ』とは言わない。でも…」

 

そう言って安晴さんは言葉を区切って将臣の目をまっすぐ見る。

 

「どうか機会を与えて欲しい。暫くここに住んで僕の娘の事を見て、知って、そして判断して欲しい。もちろんその後に君が娘なんかどうでもいいと言うのなら婚約を解消する。この通りだ」

 

そして捲し立てた後、安春さんは机に両手を置いて将臣に向かって頭を下げた。

 

「ちょ…お、お父さんなにやって…」

 

「……わかりました。そこまでされたら無下には断れません」

 

「本当かい?」

 

「え、ええ」

 

「本当に本当かい?」

 

「え?え?」

 

「はい」

 

「…男に二言は」

 

「ちょ、おと…」

 

「ありません!」

 

朝武さんが途中で何か言いたげだったが、安晴さんが無視して押しきった。安晴さんもここが将臣を丸め込む好機ととったのだろう。ナイス判断です。

 

「朝武さんおめでとー」

 

「芳乃様この常陸茉子ささやかながら今夜の夕食は赤飯にしたいと思います」

 

「芳乃ちゃんおめでとう。これはいつかウチにゼ○シィ買いに来る日も近いかな」

 

「おめでとうございます巫女姫様どうかどうか孫をよろしくお願いいたします」

 

「芳乃よ夫婦がうまくいくコツは旦那を尻にしくことじゃぞ」

 

朝武さんがよく状況を理解していない中、俺たちは一斉に朝武さんに祝福の言葉を述べる。まあ、中には結婚後やプロポーズされた時の事を言っていたのは、まあ、無視しよう。

 

「おっと安晴くん、もうそろそろ春祭りの閉会行事の時間だ行こう。あと将臣、実行委員会のテントにお前の荷物がある案内するから付いてこい。」

 

「あ、本当だ。ありがとうございます。」

 

「わ、わかったよじいちゃん」

 

「おっとご主人ワシを置いていくでない」

 

そうして玄十郎さんと安晴さん出ていきそしてそれに付いていくように将臣とムラサメ様が出ていく

 

「それでは私はお赤飯の材料を買いにいってきます」

 

「大則、僕もそろそろ店に戻るよ」

 

「お、おう行ってらっしゃい」

 

そして茉子と親父が出ていったのでお茶の間には俺と朝武さんの二人っきりになった。割りとこの家に来るが朝武さんと二人はめったに…いやまったく無かったから少し緊張する。

 

「わ…………ん…」

 

「ん?どした朝武さん?」

 

「私の意見は!!!!」

 

そういった後朝武さんはもう温くなったお茶を勢いよく煽りお茶菓子に食らいつくというキャラ崩壊を起こしていた。

こういう時にできることそれは…

 

「ほら、飲めや」

 

「はあはあ…ありがとうございます。」

 

そう言って肩で息をする朝武さんの湯飲みにもう大分時間がたって渋くなったお茶を出すだけだ。大丈夫、こういうのはお袋で慣れてる。

こんな朝武さんを見てたらさっき自分が緊張してたのが急にバカみたいに思えてきた。

 

「私の事なのに…私の事なのにぃ……」

 

「はいはい」

 

さてとまずはこの泣き上戸を皆が帰ってくるまでになんとかするとしよう。まあ、話を聞き続けるだけだけど

 

「はあ…」

 

「聞いてますか!大則くん!」

 

「あっ、うん聞いてる聞いてる」

 

とりあえずこれだけは言わせてくれ

 

「いつか安晴さんに文句を言おうそうしよう」ボソッ

 

「何か言いました?」

 

「いや、なんでも」

 

そう心に刻み俺は朝武さんの愚痴を聞き続けた。

ああ、今日はいい天気だ…

 

「聞いてます!?」

 

「うん、はいはい」




おい皆、知ってるかやっと本編スタートだぜ。

という訳でやっと将臣君が朝武家に居候するとこまできました。
そしてUA7000を突破しました。これもこの作品を楽しみにしてくれている皆さんのお陰です。

さらにいつも感想くれる皆さんにも感謝を
皆さんの感想が自分のモチベを支えているといっても過言ではありません(笑
もちろん他の人も感想書いてくれてもいいのよ(/ω・\)チラッ

ではまた12話でお会いしましょう。ではでは

読んでみたい話を教えて下さい。※需要調査も兼ねてます

  • 日常系
  • 主人公たちの昔話
  • デート回
  • 男子会 定期レポート
  • 穗織人、都会へ行く
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