いよいよGWが始まりましたね。皆さん如何お過ごしですか?
今年は2日有給を取れば9連休という大型連休ということで皆さんは無事連休を確保できましたか?
えっ作者はどうかって?…察せ(血涙)
皆さんもそれぞれGWを有意義に過ごして下さいね
それでは12話ですです
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「ご主人、ご主人…起きろ」
「…うーん、後五分…」
「そうしてやりたいのはやまやまなのだがな、今起きないと朝食抜きになるぞ」
「ふぇ…?」
誰かの声に起こされ、おもむろに目を開けると視界に入ったのは見慣れない天井とこちらを覗き込むムラサメちゃんだった
「あれ…?ここは?」
「いつまで寝ぼけておるご主人、昨日からここでやっかいになる事になっただろう…まったく」
「あぁ、そうだった。ありがとう、ムラサメちゃん」
「構わぬ。もう皆食べ始めているのでな、なるべく早く来るんじゃぞ」
俺が布団から体を起こしつつお礼を言った後ムラサメちゃんはそう俺に言い残し部屋を出ていった。さて…
「起きるか…」
そう呟き大きく一つ伸びをする、実家ではベッドで寝てたから起きたときの視点が低いことに若干、謎の感動に包まれる。
そんな事を考えながらのそのそと布団を畳むと着替えを始めた。
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一般に朝食というのは一日の原動力として食べることが推奨されている。これは国も推奨していることだ。だが中には食べないという人間もいる。
それが俺にとっては幸か不幸かお袋ーー写田
どうもお袋はひどい低血圧で朝起きるのが相当しんどいらしく朝食を食べるという習慣がそもそも無い。
ちなみにそんなわけで学校に遅刻しまくっていたお袋がさんざん世話になったのがお袋の幼なじみである茉子のお母さんである。
そういう縁もあってか俺は割りと頻繁に常陸家の朝食にお呼ばれされていた。茉子が朝武さん家に朝食を作りに行くようになって呼ばれる機会は減ったが、未だにちょくちょく朝食に御相伴している。
もちろんあの茉子の料理の師匠だ料理は絶品である。あの人が作るお浸しは神だ…
「む、茉子の手料理を食べたのは久々だが、腕あげたな。特にこの焼き鮭が絶妙」
「えへへ、本当ですか。そう言われると自信になります。おかわりもありますよ」
「うんうん、茉子くんにはいつも感謝しているよ。こんな美味しい朝食を作ってくれているしね」
そう言って茉子が嬉しそうにはにかみ、安晴さんもそれに同調する様に頷く。…ズズズ…うん、この味噌汁もいい出汁が出てる、うまい
「ところで将臣はまだ起きてこないのかね?」
「うむ、起こした筈なのだがな…まあ、寝ぼけておるのだろう」
「おはようございます」
「おっ、噂をすればなんとやら…」
「?…遅くなってすいません」
と俺が何気なく投げ掛けた疑問にムラサメ様が答える。ていうか将臣ムラサメ様に起こしてもらったのかよそれなんて将臣得…はっ!まさか起きてくるのに時間がかかったのって……まったく朝からお盛んなんだからっ!(名誉毀損)
「将臣くんおはよう、どうだい?よく眠れたかい?」
「はい、おかげさまで」
「逆に寝すぎて元気が有り余っていたんだもんな」
「はあ?」
「おはようございます有地さん。ほらヒロくんまたそんな適当なこと言ってないで食器寄せて下さい」
「……おはようございます」
将臣のマサオミがウェイクアップしたのは事実なのに怒られた…ロリコンなのばらしてやろうか!!(そもそも違います。)
「今、朝食を準備しますね」
「待って茉子、食器を片付けるの手伝うわ」
「ありがとうございます芳乃様」
そういった後、二人はキッチンに向かって行った。朝から見る美少女、一日の活力だよね!!そんなくだらない事を考えながら茉子の絶品で朝食を食べているとふと穂織のアイドル朝武さんの婚約者になった棚ぼたやろ…ゲフンゲフンもとい俺の親友の姿が目に入った、まあこっちが半ば強制的に巻き込んだんだフォローぐらいはしよう
「…俺が帰った後、朝武さんと話したのか?」
「うーん、建物の中を案内して貰った時、設備を淡々と紹介されたのを会話とカウントするなら…」
「ハハハ…それは…ただの事務連絡だな…」
「…だろ」
「でもよ朝武さんさ、寝る前に挨拶してきたろ」
「お、おう」
「そしてさっきもよお前が挨拶したら挨拶返してくれただろ」
「言われてみれば確かに…」
「本当に無視したいなら何も返さないよ」
「じゃあなんで…」
「答えは簡単、朝武さん…純粋にいい子なんだわ。たぶん『あんまり踏み込んで欲しくは無いけど無視するのもお客様に対して失礼よね…』とかしゃべる前に考えているんだよ、だからさ将臣、朝武さんのこと嫌わないでやってくれ」
「そうなのか?」
「幼馴染みだからなそれくらい分かる」
「ひーろーのーりーくーん?」
と将臣に朝武さんについて胸を張って答えていると、不自然な猫なで声で朝武さんが声をかけてきた。あれ、何でこんなに背筋が震えるんだろ…
「有地さんに何言ってるんですかっ!!ていうかエスパーですかあなたは!!ほとんど当たってましたよええ!!」
「やめて、朝武さん緩くお腹を叩かないで…食後しかも直後だから地味にきく…」
「てい!てい!…」
「有地さん朝食の準備が…って芳乃様なにやってるんですか?」
反撃もするわけにもいかず暫くなすがままになっていると台所から茉子が帰ってきた。
「茉子っ…ちょっ…助け…」
「はっはっはっ」
「やれやれじゃな…」
「てか、本当に誰か止めて…動けないから」
そのあと暫く腹パンされた…ウップ
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「ところでヒロ、どうしてここにいるんだ?」
常陸さんが作った朝食(とても美味しかった)を食べ終わった後俺はお茶を啜っているヒロに疑問をぶつけた
「ん?どうした藪からスティックに」
「いや昨日常陸さんはここに洗濯とか料理とかしに来てるって聞いたけどお前については聞いて無かったから」
「ああ、今日はお前の様子を見に来たのとちょっと野暮用でな」
「野暮用?」
「ああ、昨日はバタバタして出来なかった用事が有るからな」
「なんかごめんな…」
「いや、お前のせいではないさ」
昨日のバタバタの中心人物として少し責任を感じているとヒロは肩を竦めながら笑う。
どうやら怒ってはいないようで少し安心した
「だったらこんな所でのんびりしていて良いのか?」
「ああ、どうやら茉子もついてくるらしくてな。茉子待ちだ」
「ふーん」
確かに言われてみれば心なしか家の中がバタバタしている気がする。
「あっ、そう言えばお前に渡そうと思っていた物があるんだわ」
「渡したい物?」
「おう、えーっと…これこれ」
そう言ってヒロが取り出したのは精緻な模様が描かれた小さな木の板だった。
「これは?」
「お守りみたいなもんさ、ポケットにでも入れといてくれ」
「くれるって言うなら貰っておくよ、良くできてるし」
「おう」
ヒロから貰った木の板をポケットに押し込むとほぼ同時にお茶の間の襖が開けられた
「ヒロくんお待たせしました」
「おう、将臣と話してたからな大丈夫だ。でも俺を待たせるなんて罪なヒ・ト☆」
「喉かっさばきますよヒロくん♪」
「コワッ!!あれ?茉子ってそんなキャラだったっけ!?」
「無性に腹が立ったので…つい…」
「ついであんなに無邪気な殺気を向けられたの!?」
「あはっ♪」
「くっ…誤魔化そうとしているのは分かるのに…くそっ…」
「…二人は付き合ってんの?」
「「ふぁっ!!!?」」
俺がふと思ったことを言うと二人は突然機能停止した、というか処理落ちしたパソコンみたいになった。
俺の前でイチャついて良く言う…
「まままま将臣君は、なななな何を言ってるのかなー」
「つ、付き合っ…つつ付き合っ…ということは…カノジョッ!…まあ、そんな関係になれたら良いな~みたいなことは考えて無かったことも無きにしもあらずですけど…」
「アッ、モウコンナジカンダー、イソガナキャー」
「ひ、ヒロくん!待って下さいよ!」
常陸さんがすごい早さで何か言ったあと、ヒロがものすごくわざとらしくそう言って二人は慌ただしくお茶の間を後にした。その反応で良くわかったよ…ほんと
「「早くくっつけば良いのに…って、ん?」」
ふと声のした方に目を向けるとそこには朝武さんの姿があった。聞いてたんだね朝武さん
「有地さん…」
「どうしたの朝武さん?」
「あの二人学校でもずっとあんな感じでイチャイチャしているんです」
「うん」
「そして無意識に甘い空気を回りに…」
「お疲れ朝武さん」
そして少し遠くを見つめる朝武さんの表情を見た瞬間俺は朝武さんに労いの言葉を述べた…
この日少しだけ朝武さんと仲良くなれた気がする
…あっそうだ
「朝武さん、俺も昼過ぎに少し出掛けてきていい?」
「はい、大丈夫ですよ。」
「お?ご主人、どこか出かけるのか?」
「うおっ!?ああ、ムラサメちゃんか…志那都荘の人達に挨拶をね。結局手伝えなかったし…」
「ご主人、我輩は幽霊では無いぞ、そんなリアクションをせんでも…」
「えっ…幽霊じゃないの?」
「…違いますぅ~幽霊じゃ無いですぅ~叢雨丸の管理者ですぅ~偉いんですぅ~」
俺がうっかり思っている事を口にするとムラサメちゃんの唇がみるみるうちに尖り始めた。
…ムラサメちゃん、偉いって言ってもどこからどう見ても小さい子が拗ねてるようにしか見えない、寧ろ微笑ましいよ。
「ゴメンゴメン、ムラサメちゃんそういうつもりじゃ…」
「フン、まあよい。ご主人にはいつか我輩の威光を思う存分思い知らせてやるからの…」
「ハハハ…」
「あとご主人」
そう言ってムラサメちゃんはどこかへと飛んで行こうとしたので、俺は特にすることも無いので出かける準備をしようと立ち上がろうとした時、またムラサメちゃんから声をかけられた
「都会でどうだったかは知らないが、夕食までには帰ってくるのだぞ。…安春との約束を果たすつもりなのならな」
後半の方は近くにいる朝武さんに気を使ってか俺にしか聞こえない声量でそう言いながらムラサメちゃんは俺の目を真っ直ぐに見つめてきた。その赤紅色の瞳はしっかりと俺に目を見つめて訴えるような誠実な輝きがあった
「…わかったよムラサメちゃん。ちゃんと、夕食前に帰ってくる」
「うむ、なら気をつけて行ってこい」
その輝きに答えるようにムラサメちゃんの目を見てそう答えると、どうやらその答え方でムラサメちゃんは満足したらしく、大楊に頷くと何処かへと飛んで行ってしまった。さて…
「俺も準備をしますかね」
先程食べた朝食を思い出しながら俺はお昼もまだなのに夕食の献立に心を踊らせた。
さて、茉子とヒロの恋路どう進めようか…そんなことを最近考えてばかりの作者です。
読んでみたい話を教えて下さい。※需要調査も兼ねてます
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