千恋*万花 Another view   作:ケロもり

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どうもケロもりです。遅くなって本当にすいません( ノ;_ _)ノ
いろいろとやることが立て込んだのと今回の話で切りの良いところまで書きたかったので一ヶ月も掛かってしまいました。
あと、最近気づいたんですけどこの話まだOPまでいってないんですよね…完結に何年かかるんだろう?(  ̄- ̄)

13話ですどうぞー


第13話

 

Hello everyone!!やあ、皆元気にしているかい?おれ?見てのとうりピンピンしてるサ。ハッハッハッハッハッハッ………

 

「…っ!………」

 

「…!!………」

 

…ダメだっ!!!気まずっ!!気まず過ぎるっ!!

頭の中で謎にアメリカンな感じで誤魔化したけどダメだ!!沈黙が痛いし、何かチラチラ目線が会う度についつい目を反らしてしまう…将臣めぇぇぇぇ…

いつまでもウジウジしていられない、というか俺が耐えられない!!よし3、2、1で話しかけるぞ。3、2、1…

 

「「あの……」」

 

…おいぃぃぃぃぃ!俺のバカ!アホ!こんな時茉子が気を使って話しかけてくる事ぐらい分かるだろ!何年一緒にいると思ってんだ!!より気まずくなっちゃっただろうが!と俺が内心少しブルーな気分になっていると…

 

「ぷっ、フフッ、アハハハハッ」

 

と茉子が突然笑い始めた

 

「んだよ…」

 

「いやっ、その…プフッ、ヒロくんの百面相が…」

 

「えっ!うっそ!!顔に出てた!?」

 

「ふふっ、ヒロくんも私の魅力でメロメロになっちゃいましたか?」

 

そう言って茉子はニヤニヤしながらこちらを見てきた。

 

「ああ、ほんとそういうの間に合ってますので」

 

「流されたっ!?ちょ、ちょっと待って下さいヒロくん、自慢じゃないですけど私だってソコソコの容姿しているんですよっ!」

 

「えっ、そりゃ…」

 

「そりゃ?」

 

「…禁則事項だっ!」

 

「ちょ、ちょっと!どういう事ですか、ねえ!」

 

そう言い残した後、後ろから俺の背中に声をかけてくる茉子の制止を無視して俺はスタこらと先を急いだ何故なら…

 

(おいおいおいおいおい!!今の大丈夫か!!俺今うっかり心の声を漏らしたぞおい!!だって茉子の魅力にいつでもメロメロだからな!そりゃ間に合ってるよ!えっ今のって告白!?告白になるのか!!いやいやステイステイ、茉子は勘違いしているようだ。頼むから気づかないでっ!そしてあれだ、顔熱いわ。絶対顔赤くなってる、顔見せられねぇぇ!)

 

と誤魔化すことに必死なのである!

 

 

…!うぉぉぉぉ!?やべえっ!茉子さん足速ぇぇぇぇぇ!!流石忍者っ!

 

「ヒロくん待ってくださーい。女子に追いつかれてますよ~」

 

「うるせぃ!ウォォォォ!燃えろ俺の小宇宙(コスモ)!!」

 

そう言いながら体の中に宇宙を感じていた。

 

 

 

お昼ご飯を食べた後、志那都荘に顔を出しに行ったら猪谷さんという人が新しい女将になっていた、そういう所で昔と何も変わらないように見える町の変化に気付き、改めて過ぎた時間の長さを感じる。

そんなことに気づかされながも昔馴染みの従業員の人達との挨拶も無事に済んだ。…背はすっかり自分の方が大きくなったのにお菓子くれたり、頭撫でてきたりと扱いが小学生の頃と同じなのはちょっと恥ずかしかったけど…

まあ、そのなかで一番驚いたのは

 

「まさか、じいちゃんに頭を下げられるとは…」

 

昨日の安晴さんに引き続いて自分より歳上の人に頭を下げられる時が来るとはと内心、戦々恐々としながらよく晴れた穂織の商店街を静かな神社の方へ歩いていく

 

…それにしても1日たって冷静に考えると今回の婚約者騒ぎやっぱり腑に落ちないことが多すぎる、何しろいきなり婚約者だぞ朝武さんや安晴さんに至っては初対面だし、そもそもポッと出の男を他に泊まる所も有るのに一つ屋根の下に留めること自体おかしい…ま、まあ別にっ、朝武さんが嫌だとかそんな事はないけどねっ!むしろあんな美少女と同棲とかラッキー…

 

なんてそんなことを考えながら帰り道を歩いているともう大分歩いたらしく人影が少なくなってきたなか何気なく空を見上げると山の方から飛んできた妖刀もとい幼刀のムラサメちゃんと目があった

 

「…のうご主人、今さらっと失礼なこと考えなかったか?」

 

「イヤッ、チガウヨ」

 

「…ごぉ~しゅ~じ~ん~目が泳いでおるわっ!!誤魔化すならもっとしっかり誤魔化せっ!!全く…」

 

「ごめんごめん、ところでムラサメちゃんは何をしてたの?」

 

と小さな声で『やっぱり見た目か…見た目で嘗められておるのか…』とブツブツ言っているムラサメちゃんに話題を反らすのも兼ねて質問する。

 

「貫禄はどうしたら…ん?ああ、我輩か?あー、町中をフラフラしておった」

 

「山の方から飛んできた様に見えたけど?」

 

「結構前から見ておったな…それはあれじゃ今都会で人気の…山がーるとか言うやつじゃ!」

 

「へー、ちなみにムラサメちゃん、山ガールの意味わかってる?」

 

山ガールの辺りでムラサメちゃんの目が泳いだのであえて聞いてみる。

 

「も、もちろんじゃともご主人…えっと~たしかのう…そう!」

 

「そう?」

 

「確か、山にめかしこんで出掛けて…」

 

「そうそうそのとおり…」

 

ごめんよムラサメちゃん、いくら穂織が田舎とはいえ流石に侮ってたよやっぱりこれくらいは常識…

 

「素手で野性動物を仕留めるおなごのことじゃろ!」

 

「じゃない!?なにそれマタギも真っ青!!」

 

なにそれ凄い、山ガールってそんな人間離れしたことできるの!?なにその世紀末なハイキングコース!?…ちょっといってみたい気もする

 

「む、違うのか?それに急に大きな声を出すでないビックリするじゃろ」

 

「違うよっ!?そしてビックリなのはこっちの台詞だよ!」

 

「そうなのか?前偶然、山がーるなるものの特集を見たときはじょしりょくなるなるものを競っていると聞いてな」

 

「女子力からなぜにその発想に…」

 

「我輩、女子力なるものが分からなかったのでな茉子に聞いたのじゃ、そしたら…」

 

『女子力ですか?そうですね、簡単に申しますとどの時代でも共通の女の子が磨く武器です!』

 

「…と言っておったのでな、だから我輩が生まれた時代でも通用する実用的な所で考えてみた」

 

確かにっ!!確かに間違えてないけど常陸さんもう少ししっかり説明してあげようよ…とムラサメちゃんの答えに乾いた笑いを浮かべていると何処か切羽詰まった様子の女の人に突然声を掛けられた

 

「あの、突然すいません!」

 

「はっ、はい!?」

 

「今、誰かと話していましたよね?でも誰も居ない…?」

 

そうだったムラサメちゃんは普通の人には見えないんだった!ということはさっきまでの俺は誰もいないところに話しかけるヤバいやつなのでは?ヤバイこれ絶対不審者だと思われてるよ…

 

「いやっ!違うんです。別に友達がいなくて架空の友達と話しているとかじゃ無いんですよ、ホントですよっ!何て言うかその、たまに幽霊みたいのが見えると言うかなんと言うか…」

 

「捲し立てると本当だと思われるぞご主人…って我輩は幽霊ではないぞ!」

 

「(わかっているけど今はそういうことじゃなくて…)」

 

「幽霊…あのっ!その幽霊はどんな幽霊ですか!!」

 

あれっ?てっきりドン引かれると思ったらなんか食い付かれた!

 

「あー、赤い紐で髪の毛を両サイドで括った髪型の女の子ですね…」

 

「よかった…違う…そうよねそんなわけないことは分かっていたのに…」

 

「??」

 

「あの!5歳ぐらいの男の子を見ませんでしたか?短めの髪で青いTシャツを着ているはずなんですが…」

 

「男の子ですか…」

 

そう考えるふりをしながらチラリとムラサメちゃんに、視線を送る。

ちなみに俺は考え事をしながら歩いていたので正直まったく周りを見ていなかった…面目無い

 

「ご主人が出かけた後ここらをウロウロしておったが吾輩も見ておらんな」

 

とムラサメちゃんも申し訳なさそうにこちらを見て首を横に振っていた

 

「すみません、自分は見ていないですね」

 

「そうですか…ああやっぱりお義母さんの言うとおりなのかも…きっとこれは祟りです!あの子はきっと祟りのせいでっ…!」

 

「ちょ、お、落ち着いて下さい。何かあったんですか?自分に何かできる事があれば手伝いますから」

 

「す、すいません、子供とはぐれてずっと捜し続けていたもので…」

 

どうもちょうど春祭りということで穂織に帰省していた所、急に子供が走り出してしまい見失ってしまったとその女の人は今にも泣きそうな顔で説明をしてくれた

 

「やっぱりイヌツキになんて連れてくるんじゃ無かった…」

 

イヌツキ…その言葉自体を聞くのは実は二回目のことだ最初に聞いたのは穂織へ向かうタクシーを降りる直前だ『イヌツキの土地に来る無作法者が増えたよ』そう言っていた運転手の目は穂織に関わりたくないという感情が見え隠れしていたのを覚えている

 

「…大丈夫ですよ、祟りなんてありませんから、ただ迷子になっているだけですよ

 

「でも、ちゃんと探したんですよっ!」

 

「もしかしたら道に迷っただけかもしれません、もう少し特徴を教えて下さい」

 

「いいんですか?」

 

「勿論です、早く見つけてあげましょう。ところで警察には?」

 

「いえ、すぐに見つかると思っていたので…そうですよねこうなった以上警察に連絡した方が良いですよね」

 

「すぐに連絡しましょう。俺は俺で探してみますから」

 

 

「名前は龍成君、年齢は5歳で短めの髪で青いTシャツにハーフパンツ」

 

俺はそう呟きながら龍成君のお母さんからもらった写真を見るがやっぱり見かけてない

 

「なあご主人、こういうのは警察に任した方が賢明なのではないか?」

 

「まあね、確かに警察に任せた方が良いのかもしれないでも…」

 

俺はそう一呼吸置くと改めてムラサメちゃんに向き直った

 

「あそこまで必死だったんだ、だから俺は俺のできる範囲で探してあげたい。ムラサメちゃんも手伝ってくれるんだろ?」

 

「それはまあ手伝うが吾輩が見つけてもご主人に報告することしかできんぞ」

 

「わかってる、それで構わない。ムラサメちゃんは小さい子供が入りそうな俺たちじゃ入りずらそうな所を探して見てほしい。親を驚かそうと何処かに隠れた可能性もあるから。もし見つけたら大声で俺を呼ぶか、ここに集合ってことで」

 

「集合に関しては心配せんでもよい。ご主人は叢雨丸の使い手、ご主人の魂を探れば大体の居場所はわかる」

 

「…もしかして、ムラサメちゃんに俺のプライベートは筒抜けなの?」

 

「安心しろあくまで吾輩が強く念じた時だけだ、とにかくすれ違いの心配はせんでもよい」

 

「そ、そうか…だったら合流の方法は任せるよ。俺は神社を中心に探すから」

 

「うむ、わかった。では…」

 

「ちょっと待ってムラサメちゃん」

 

「ん?どうかしたのかご主人?」

 

そう言って俺は飛び立とうとしていたムラサメちゃんを引き留めた

 

「なあ、ムラサメちゃんこれが終わったら叢雨丸について聞きたいことがあるんだ」

 

「まあそれは構わぬが…なぜ叢雨丸なのじゃ?他に聞くことはあると思うのだが?」

 

「だって、ムラサメちゃんが突然見えるようになったり朝武さんの婚約者になったりしたのって叢雨丸を抜いてからだから」

 

そう言った後ムラサメちゃんは『ふう』と息を吐くと俺の目を見て笑いかけてきた

 

「うむ、吾輩はご主人が頭の切れる様で吾輩も鼻が高いぞ」

 

「…ムラサメちゃんは一体だれ目線なの?」

 

「…まあ、正直言うとだな吾輩もご主人に説明するべきだとは思っておるのだ。だがさっき芳乃にその事について釘を刺されてな…今は詳しくは言えんのだ。すまないなご主人」

 

そう言ってムラサメちゃんは申し訳なさそうにこちらをチラチラ見上げてくる。うーん、そうか…

 

「だったら今は聞かないでおくよ」

 

「吾輩が言うのもなんだがやけに聞き分けがいいの…」

 

「話したくないのなら無理強いしてまでは聞かないよ、別に今の待遇に不満があるわけでもないしね」

 

そう俺が言うとムラサメちゃんはホッと胸を撫で下ろし、『なるほどの』と一つ頷いた

 

「吾輩の方からも、もう一度二人を説得してみる」

 

「ん?ちょっと待って二人?朝武さんはともかくもう一人反対している人がいるの?」

 

「そう言えばご主人には言っておらんかったの今回主に反対しているのは芳乃と写田の…大則の二人だ」

 

…大則?何でヒロの名前が出てくるんだ?ヒロは関係ない筈…いやまて、もしかして

 

「…もしかしてだけど、ヒロがムラサメちゃんの事見えているって事、関係してる?」

 

「詳しく言うと約束を反故にすることになるので明言は避けるが、まあ関係はしておる」

 

なるほどまあヒロのことだ反対しているのもなにか訳が有るのだろう。

あいつはなんの理由も無しにそんなことをするわけがないのは俺もよくわかっている

 

「じゃあこれ以上はムラサメちゃんの顔を立てるために追求はしないことにするよ」

 

「うむ、そうして貰うと助かる」

 

俺がそう言葉を締め括ると、ムラサメちゃんも何処か胸を撫で下ろしているようだった。さて…

 

「それじゃあ俺たちも迷子を探しますか」

 

「うむ、心得たぞご主人」

 

そうして俺たちは迷子の捜索に乗り出した。

 

 

「くそっ、もう日が沈み始めてるっていうのにまったく見つからない…」

 

もう大分走り回ったが龍成くんの姿はどこにも見当たらず俺は足を止めた。西の空が茜色に染まっていく程に俺の胸の内にも言い様の無い不安が広がっていく。

 

「ん?あれは…」

 

そんな中俺の目に山へと続く道が飛び込んできた。

…そうだ龍成くんも男の子なら探険してみたくて山に入ったんじゃないのか?そう、昔の俺みたいに…

そう思った直後俺は自然と山道に踏み込んでいた。

 

 

 

「おーい、龍成くーん!いたら返事してくれー!お母さんが心配してるぞー!」

 

そう言って大声を出すが返ってくるのは虚しいことに山彦だけ。だがそれよりまずいのはこの暗さだ。鬱蒼と茂る木のせいか太陽の光が入って来ず変に薄暗い

これ以上、薄暗くなると不味いともう一度大きな声を出そうとしたその時

 

ガサッ!!

 

と背後の茂みが揺れた

 

「だ、誰かいるのか?もしかして龍成くん?」

 

そう言って恐る恐る後ろを振り返るが誰も居ない。キュッと心臓が締め付けられる様な感覚に襲われ、自分の呼吸する音がやたらと大きく聞こえた。あれ…?

 

「生き物の気配がしない…ッッッ!!」

 

そう言った直後、足下めがけて黒い何かが飛んできた、足下を見るとそこには深さ2cm程の窪みが広がっていた、もし直撃していたかと思うと背筋が震える。

今のはなんだ?何で攻撃された?どういうことだ?そんな事を考えながら何かが飛んできた方を見るとそこには俺の理解を越えた光景があった。

 

そこにいたには一言で表すなら''影''だった。だが普通の影とは違う、輪郭はユラユラと揺れるせいで明確なシルエットがわからず、そして何より特徴的なのは此方を伺う赤い目だった。

そんな突然の会合でフリーズした俺の意識を目覚めさせたのはまたしても襲ってきたその影の殺意の籠った攻撃だった

 

「は…?」

 

そして間抜けなことに俺が自身の身の危険を感じたのはその攻撃当たる直前だったそしてその時俺の脳裏に浮かんだのは『あっ、死んだな』という言葉だけだった。

何か感情が込められた訳でもないただの言葉、それほど俺の頭は混乱していたんだと思う。そして俺は襲いかかってくる衝撃に備えて目を瞑った

 

 

俺に襲ってきたのは衝撃ではなく…

 

『ガギャャャャャャャンッッッッ!!!!!』

 

というまるで金属と金属が擦れ会うような大きな音だった。その音に驚き思わず目を開けるとどうやらその影にとっても予想外だったらしく距離を取りさっきから攻撃に使っていると思われる触手の様な器官をユラユラと揺らしこちらを警戒しているようだ

その時俺は自分のパーカーの右ポケットがうっすら光っている事に気がついた

 

「これはたしか…ヒロに貰った」

 

ポケットの中にあったのは今朝、ヒロがくれた木の板だったでもこれ…

 

「燃えてる…のか?」

 

その板は徐々に黒くなっていってもう七割ほどが黒くなっている。でも熱くない…そんな事を考えているとその影がまた攻撃してきた。俺はさっきのの二の舞は踏むまいと体を捻った時考え事をしていたせいか反応が遅れた、ダメだ今度こそ当たるとそう思った時またしても

 

『ガギャャャャャャャンッッッッ!!!!!』

 

と言う音と共に目の前に半透明の壁が出現した

 

「これのお陰か…」

 

そうして俺は右手に握った木板を見ると黒く炭化した部分が先程より大きくなっているしかも大幅に…まさか

 

「まさか…これこの謎バリアのタイムリミットなんじゃ…?」

 

という事はつまり

 

「ヤバいヤバいヤバいこのままじゃ本当に死ぬ!!」

 

そうして俺は脱兎のごとく来た道を引き返した。全力で走っているがいかんせん道が暗くて走りづらいそしてそこで些かモタモタしたせいか背後から『ガギャャャンッッ!!』やら『バキッ!!』という全然心を落ち着けない音が聞こえてくる

 

「(不味い!足下が暗いとかそんな事言ってる場合じゃない!)」

 

それ以上の恐怖が後ろから追いかけてくる。そして更に運の悪いことに右手に握っていた木板の光が消えた…

 

「(もう、守ってくれる盾は無い、次あの攻撃に当たったら…っ!)」

 

それを考えたら胸が締め付けられ、胃が押し潰される様な感覚に襲われた、それに伴い俺はなりふり構わず全力で走り出した。足下が土や落ち葉で滑っても構わず走った。

その直後、ヒュン!という音と共に背後から襲いかかった攻撃が俺の右肩を襲った

 

「ぐわっ!!」

 

焼けるような痛みと想像以上の衝撃に思わず目を閉じる

 

「ーーしまっ」

 

バランスを崩した身体から上下の感覚が無くなり、代わりにやって来たのは空中に投げ出された時特有の感覚。その後全身を襲う衝撃が走った

 

「うわっ!ちょっ!…あべしっ!?」

 

地面と樹に何度もぶつかりながら急な斜面を転がり落ちた。視界がグルグル回り、ぶつかるたびに脳が激しく揺れる、そんな中一際大きな衝撃が俺を襲った

 

「ーーあがっ!!」

 

そして……俺の意識は無くなった…

 

 

「ご主人!ご主人!しっかりしろご主人!!」

 

そんな俺の意識を目覚めさせたのはムラサメちゃんの俺を呼ぶ声だった

 

「あれ?ムラサメちゃん何でここに?龍成くんは?」

 

「迷子はもう、警察が保護しておるから安心せい」

 

「そうか…良かった…」

 

それを聞いてまた意識が遠くなる

 

「ああこら、安心するな!気を緩めるでない!しっかり意識を持て!迷子よりご主人が危ないぐらいだ。もうすでに助けは呼んでおる気をしっかり持てご主人!!」

 

「ああ、わかった…よ…」

 

必死に呼び掛けるムラサメちゃんの声を聞きながらも俺の意識は遠くなっていき…

 

そして、意識が無くなる直前俺とムラサメちゃんを、すっぽり包み込む様な温かな光が俺たちを包みこんだ気がした

 

その温かさに安心したのだろうか俺の意識は改めて遠くなっていき、再び俺の意識は無くなった。




いつの間にかUA10000突破しました!!
これもこの作品を楽しみにしてくださる皆様のお陰です!お気に入り件数もジワジワ増えていて嬉しい限りです!
これからもボチボチお付き合いくださいm(_ _)m

次はなるべく早く投稿しよう…(フラグ)

読んでみたい話を教えて下さい。※需要調査も兼ねてます

  • 日常系
  • 主人公たちの昔話
  • デート回
  • 男子会 定期レポート
  • 穗織人、都会へ行く
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