前回投稿した直後から急遽引っ越しをすることになりましてここ二週間ずっと引っ越し先の地域と自宅を行ったり来たりしてました。
この転勤、入学の引っ越しシーズンに無謀にも引っ越しをした私から一言…
『お引っ越しは計画的に!!!』
これ超大事です(;^ω^)
あっ、いいわけついでに9話ですどうぞ
残された俺と安晴さんがお茶の間で番茶を飲んでいると最初に来たのは下馬評(俺と安晴さん調べ)通り、茉子と朝武さんが帰ってきた
「ただいま帰りました。」
「戻りました。」
「二人ともお帰り」
「お帰りー、そして朝武さんもおひさー」
と二人の声に安晴さんに続いて俺も挨拶を返す。うーん、相変わらず見目麗しい…
「大則くん、お久しぶりです。」
「もー、固いなー老けるよ?」
「老けませんし固くありません!普通です!」
朝武さんは相変わらずのクソまじめに挨拶をしてきたので軽口で返す。
…昔は天真爛漫が服を着て走り回っていた様な女の子だったぶん、いつもの自分を圧し殺しているような口調が痛々しく感じるからつい茶化してしまう。
「いや、だって朝武さん最近…ねぇ」
俺は意味深に言葉を切ると顔を徐に茉子の方に向ける。すると茉子も此方の思惑に気づいたのかニヤリと小さく笑った。
「そうですね、確かに最近……ですねぇ」
「…えっ、何かあるんですか!?嘘ですよね!!」
「「・・・」」
「あるんですかっ!!ねえ、二人とも嘘と言って下さいっ!!」
「朝武さん、時に真実は残酷なんだよ…プッ」
俺はそう言うと朝武さんの肩に手を置く
「でも芳乃様がそこまで言うならこの常陸茉子芳乃様に嘘を伝えることも吝かではありません。…真実は時に人を傷つけますから……クス」
「……ねえ二人とも、もしかして私で遊んでませんか!?」
俺が慈愛に満ちた目を朝武さんに向けるとそれに続いて茉子も朝武さんの反対の肩に手を置く
朝武さんが俺と茉子の掌で踊ったのが面白くて笑ってしまったのはご愛嬌だ
「うん」「はい」
「即答!?少しは誤魔化す素振りを見せてくださいよっ!もう!!」
「「誤…魔……化す?」」
「むぅぅぅぅぅぅぅ~~!!二人はいつもバカにしてっ!!ふんっ!!」
俺と茉子のシンクロに朝武さんがそっぽを向いて反応する。昔はこの打てば響く様なリアクションが面白くて秋穂さんに『やり過ぎだ』って怒られた
「呼ばれて飛び出て来たよ、安晴久しぶり」
少しすねた朝武さんを俺と茉子で宥めていると突然、縁側の窓が開いて俺の親父がやって来た
…いきなり縁側からライド・オンとは流石だぜ。
ちなみにお袋曰く『軽口と口喧嘩の弱さと後先考えない所は親父似でめんどくさがりと要領の良さは私似』らしいついでに『お前は私がお腹を痛めて産んだ子だ、だから私が働かなくてもいいように馬車馬のように働け』と相変わらずのダウナー全開で言われたのはいい思い出です。(遠い目)
…………何で親父はあの人と結婚したんだろ ボソッ
「タケちゃん久しぶり。…玄関から入ってくるのをめんどくさがらないでよ。」
「め、めんどくさがってはないよ。こんなこと安晴ん家じゃないとやらないんだからねっ!…後、タケちゃん言うな」
「親友のツンデレ見せられてもなぁ…」
親父の要望をサラリと受け流した安晴さんはやれやれと苦笑いを浮かべる。その顔はおそらく親父のこういった所を何度も見てきたのだろう、眉尻が下がったその目には昔と変わらない親友の姿に対する喜びが見てとれた
「武夫さんわざわざご足労ありがとうございます。」
「ん?あぁ、芳乃ちゃん別に構わないさどうせ妻にこき使われるだけだしね…」
「アハハ…」
親父の独白に何処からか乾いた笑いが響く…親父、強く生きて…
「おじさんこんにちは」
「茉子ちゃんも今日は息子とデートしてくれてありがとう。………………もうそろそろお義父さんと呼んでもいいんだよ?」
「ファッッ!?」
「おいぃぃぃぃぃぃ!!何突然かましてんだよ!!」
「ま、茉子…いつの間に」
「大則くんも隅におけないねぇ…」
「ヒューヒュー暑いね~」
「親父はだまっとけぇぇぇぇ!!」
と挨拶の流れからのカミングアウトにお茶の間はざわついた。やめてザワザワしないで!!ヒソヒソしないで!!恥ずかしいから!!と俺達にとって地獄の状況を何とかしようと茉子に目を向けると茉子は茉子で
「おとっっ……!と言うことはお嫁しゃっ…!?私がお嫁しゃんっっ……!!」
と別の世界に旅立っていた、茉子ェェェ…
味方の居ないこの空間に救いは無いのかと頭を抱えているとヒーローは遅れてやって来た
「遅くなってすまな……むっ、この空気は一体…」
「我が救世主よ!!」
「??」
そう穂織の調停者(大本営発表)こと鞍馬玄十郎さんである。ゴメン玄十郎さん助けて下さい。
・
・
・
・
・
「おほん、それじゃあ全員揃ったところで叢雨丸と件の将臣くんについて話そうか」
お茶の間の乱が一段落した後、安晴さんが徐に口を開くとお茶の間の雰囲気が張りつめた。さっきまでニコニコしていた親父の顔も真剣そのものだ。
「今、叢雨丸と将臣くんはどこに?」
「孫は神社の本殿から動かない様に言い含めておる」
「玄十郎さんのお孫さんでしたか…」
「ああ、まさか将臣が叢雨丸に選ばれるとは…」
安晴さんが少し驚いた様子でそう言うと玄十郎さんは手を額に置いてうなだれる。
未だに将臣が叢雨丸に選ばれた事を受け止めきれてないのだろう
「そもそも、叢雨丸は折れたと聞いているのですがそれで選ばれたことになるのですか?」
「それは私も気になってました」
「確かに気になるけど僕はほぼ間違いなく将臣くんが叢雨丸の使い手だと思うよ。」
「…武夫君どういう事かな」
と親父の言葉に玄十郎さんが詳しい説明を求める。質問をした朝武さんと茉子も言葉にはしてないが聞きたそうにしていた。
「…確かに『叢雨丸に認められること』=『刀の使い手になる』という関係は間違いないけど…」
親父は一度言葉を切って皆を見渡す
「文献のどこにも『叢雨丸が抜ける』とは書かれていないんだ。」
「…つまりは今まで何をしてもウンともスンとももしなかった叢雨丸が反応した時点で将臣が叢雨丸の使い手として認められたのは間違いないと言うことです」
「あっ、大則いいところだけ…」
意味深な言い方をする親父のあとに続いて俺が説明する。俺としては補足をするつもりだったが結果的に親父のセリフを奪ってしまった。謝罪は…前向きに検討するよ、うん。
「じゃあ、将臣くんが叢雨丸の使い手ということは確定として、穢れと呪いについて今回のことで何か変化する可能性は?」
「今日、お使いの帰りに将臣くんを車に乗せたら、タクシーに随分と穂織の手前で降ろされていた、おそらく穢れの量が増えてる事が原因だろうね、穢れは人を遠ざけるから。呪いに対する影響については…正直サッパリ解らないのが現状だねぇ…」
「祟り神の影響は?」
「それは息子に聞いてくれ、今の穂織で結界の様子について一番詳しいのは倅だ。」
そして安晴さんを筆頭に皆の視線が俺に注がれた。写田のお役目を引き継いで写田家の当主となって以来一番緊張するぜぇ…
「ひゃい!…………オッホン」
「肩の力抜けるなぁ…」
「アハハ…」
「ぷっ、ひゃ、ひゃいって…」
「う、うるせぇ!話の腰を折るなっ!シッ、シッ!」
緊張して声が裏返った。イヤン、もうマイッチング!(古い)
「け、結界についてですがここ最近特に大きな変化は感じません、ですが祟り神に何かしらの影響があることが考えられます。」
「大則君、その心は?」
「叢雨丸は魔を祓う御神刀つまり祟り神にとっては正に天敵、神力に祟り神が反応しないとは考えづらいです。」
「…つまりどちらにしても現状は静観するしか無いということか」
「今のところはそうなります。」
と今まで黙って話を聞いていた玄十郎さんに首肯しながら返す。
「なるほどな」
「呪いと祟り神についてはわかった、じゃあ最後に将臣くんをどうするか決めようか、僕一人では決めることができないから皆の意見を聞かせてほしい。」
そう言って安晴さんは皆を見渡す。最初に口を開いたのは玄十郎さんだった
「わしは正直穂織に居てもらった方が良いのか帰った方が良いのかは判断つかん、だが祖父としては危険なことに巻き込まれては欲しくないとは思っておる。」
「私は詳しい事は話さず帰ってもらった方がいいと思います。呪いについてはその…あまり…」
朝武さんは顔を少し曇らせてそう言った。あまり自分の家が呪われていることを言いたくは無いのだろう。
「僕は穂織に残ってもらった方がいいと思うよ。叢雨丸を抜いた影響で穂織の外に祟り神が出る可能性も無いとは言えないから」
「私もおじさんに賛成です。呪いについて話すか話さないかは別にして穂織に居てもらった方が良いと思います。芳乃様も呪いについて詳しく話さなければそっちの方が良いことは頭では理解しているのでは?」
「うっ…、まあ確かにそうですねその事を除けば異論はありません。」
「大則くんはどうだい?」
「…将臣の友達として言わせてもらうならば帰って欲しいっていうのが本音です、世の中には知らないでいた方が幸せな事が多すぎます。」
「大則くん…」
「ですが写田家の15代目としては穂織に居てもらった方がいいと言うことは解っているんです…穢れを外に撒き散らす訳にはいきませんから」
俺の心中を察したのか安晴さんが口をつぐむ、それに俺は口角を上げて答えた
「息子よ、苦しい時を乗り切るコツは…」
「…''後のことを考えすぎない''でしょ?」
「分かっているなら大丈夫」
『後の事を考えるとキリが無い、だったら後の事を考えるのは止めろ、後の事と同じぐらい大事な今が目の前で消えて後悔する前に』こう教えてくれたのは親父だった。
俺が一番しんどい時にいつも俺に手を差し伸べてくれた、だから親父は俺にとっての憧れだ……まあ、本人にはこっ恥ずかしいから絶対言わないケド
「ところで安晴様、その有地さんに呪いについて説明しないでどうやって穂織に居てもらうつもり何ですか?」
「それは、いいアイデアがあるからドンと任せておくれ」
安晴さんはいい笑顔でドンという言葉に合わせて胸を叩く…何故だろう、そこはかとなく嫌な予感が…
「・・・」
「親父どうした?」
「いや、うんホントに些細なことなんだけどね」
「うん」
「あの手の顔してる安晴は大抵、突拍子も無いことするからさ」
「なにそれ、超不安!?」
ニコニコしながら立ち上がった安晴さんを横目に俺達親子は顔を見合わせる。
どうやら茉子は家事の続きをするとかで本殿には行かないそうで、本殿には茉子を除いた5人で向かう事になった
将臣大丈夫だろうか…
皆さんお待ちかね(待ってるのかな?)のムラサメちゃんは次の話で登場です。
まだ、しばらく引っ越しとか部屋の片付けとかで投稿が遅くなると思います。
気長にお待ちくださいm(_ _)m
読んでみたい話を教えて下さい。※需要調査も兼ねてます
-
日常系
-
主人公たちの昔話
-
デート回
-
男子会 定期レポート
-
穗織人、都会へ行く