誤字 脱字などなどあるかもしれませんが、温かい目で見てくれたら幸いです。ハイ。
「ちょ!離せコラ!離せコラ!」
「嫌だよ、提督また逃げようとしたんだから、今度は三週間一緒にいて貰うよ。」
「だから、離せコラ!!!」
先程からうるさく騒いでいるこの男、この鎮守府の提督なのだが、艦娘に優しくしすぎた故なのか、半年間、軟禁生活を送っている。
「ほんと、出来心だったんですよ。」
引っ張られながら、俺はグダグダと言い訳を始める。
「今なら、行けるなって思いまして。」
本日も一週間の軟禁を終えたばかりで本日の秘書艦である「時雨」に「ちょっと外の空気を吸ってくる」
と言って正面門へ向かい堂々と捕まった。
いやほんと、すぐ来たよこの娘。
「言い訳はそれだけかい?さあ、執務室へ戻るよ。」
「すんません。」
「ガチャ」と重々しい音と共に時雨の右手と提督の左手に手錠がかけられる。
「いや、マジでこの状態での三週間はキツイんで勘弁して下さい。」
「僕だけじゃないから、安心しなよ。」
「うん、そういう問題じゃなくてね。」
「さ、執務室に着いたよ。」
下らない話をしているうちに執務室に着いたようだ。
中へ入り俺は椅子に座る、待っていましたと言わんばかりに時雨が膝の上に座った。
これは、通常の速度の三倍だ!
まあ、赤くはないんですけど。ハイ。
「他の駆逐艦もするけどさ、膝の上ってそんなに座り心地がいいのか?」
そう聞くと時雨は顔をくるっとこちらへ向けて
「僕は好きだよ。」
と笑顔で言ってきやがった。
「...ッ!」
やべ、思わず惚れそうになったわ。
「さ、この書類を片付けて僕の部屋に行こうか。」
やっぱ無理かも。
ヒトフタマルマル
今日の分の書類が終わる。
この娘、仕事めちゃめちゃ早い。
いやほんと、「おうっ!」てなったよ。ほんと。
「あー!やっと終わっt」
「さあ!僕の部屋へ行こうか!!」
「うん、行動が早いね君」
さすがに、コイツの部屋へ行くのはヤバい。確か夕立と相部屋だったな、夕立は夕立で色々めんどくさいな。
あの犬みたいな奴はとにかく引っ付いてくる。
そうなると俺の理性が「ヴエアアアアア!」ってなっちゃう。いやほんと。
「時雨さん、それよりも昼食をとりませんか?一二○○時ですしおすし。」
「ご飯なら僕が作るから!」
引っ張っている力を更に強められる。
「いや、ほら間宮さんの所でですね、ご飯食べた方が美味しi」
「ガッ!」という音と共に、視界が暗くなったのは、言うまでもない。
薄れゆく意識の中
「・・・君には失望したよ。・・・」
失望も何もただ名前をだしただけなんですけど!(阿武隈風)
「・・ふざ・・けんな・・・」
「ふざけているのは提督の方だよ。今日は僕という存在がありながら間宮さんに頼ろうとするんだもん。」
いや、飯は間宮さんでしょ。
そんなことを思っていると俺は意識を手放した。
????
なんか、甘い匂いがする。
言葉で言い表せないくらいにいい匂いだ。頭がクラクラしてきたな・・・。
「ガチャ」
「ガチャガチャ」
匂いの正体を確認しようとして、目を開け体を動かそうとする。
「・・えっ・・」
しかし俺の左手はベッドの柱に固定してあり動けませんでした!!(?)
「ちょ、何ぞこれ・・クソッ!!さすがに外れんな」
早速脱出しようとしたが、まあ無理だよね。
「・・・ん・・うみゅ・・・」
「!?」
今の今まで固定してある手に意識を向けていたからわからなかったが俺の右半身に時雨が引っ付いて寝ていた。
いや、早めに気付こうよ俺!だがこれは好機だ、この左手拘束をどうにかすれば時雨から逃れられる!
右手の手錠もいつのまにか外されてるし(たぶん俺が寝ている間に外された)あとはこの縄のようなものを切るものさえあれば
「・・何かねーかな・・」
部屋をキョロキョロと見てみるが使えそうなものは無い。どうやらここは空き部屋のようだ。
「なんだコイツ、自分の部屋に連れて行くとか言って途中で運ぶの諦めたのか?」
だが、そんなことはどうでもいい早く脱出をしてこの軟禁生活から脱却しなくてはいけない(使命)
「・・・まさか、こんな時に役に立つ様になるとはな・・・」
俺は自分の服の中に手を伸ばし、左側にある内ポケットの中に手を入れ「ある物」を取り出した。
「某通販サイトで手に入れた格安ナイフ(500円)」
あまり良質とは言えないがこれくらいの縄なら問題無く切れるだろう。
「・・よし難なく切れるな・・」
俺は時雨が起きない様に縄を少しずつ切る。
三十分後
「・・ふぅ・・あと少し・・・!?」
あと少しという所で背中に重みが掛かる。この重みは知っている(気がする)前に時雨を背負った時に感じた重みだ。
この瞬間俺は「何故!?」という感情に支配された。
なぜなら、俺はこういう静かにする作業では、絶対的な自信があった。家庭ではゴキブリの様に素早く動き回り妹に「気持ち悪い」とマジな顔で言われたし、軍学校では誰にもバレずに我が息子をなだめたことがある。
「静か」関係なくね?てか俺ただのキモい陰キャだわ。
「提督、何をしているんだい?」
怖えええええ!!ドスの効いた声で言う言葉じゃないだろ!!
「・・・・・・」
俺は黙秘権を行使するね!いや、こんな状況で「逃げようとしていました!!」なんて言えるかよ!まあ逃げようとしていた自分が悪いんですけど。ハイ。
「何か言ってくれないと僕悲しいな〜」
はい、ダウトそんなことは微塵も思っていないことは、声色で分かる。この声は「何か言ってくれないとヤっちゃうよ〜」って感じの声だ。
「・・・・・・」
だが、黙る。
いや、ここで下手なこと言えば確実にやられる。
「提督、いい加減にしなよ」
「早く喋らないと・・・えいっ!・・」
「うおっ!」
何この娘、いきなり俺の胸に手を置いてきたよ。
しかもサワサワと触ってくるし、なんかくすぐったいし!なんか、妙に触り方いやらしいし!!耳元で「ハアハア」言ってるし!!!
「・・・時雨さん?・・」
俺は変態駆逐艦に仕方なく声をかける。まあ、かけないと俺の貞操を取られる気がするからね。
「提督が悪いんだよ・・提督が・・!!」
うん。分かっていたけど、聞く気ないよねこの娘。
とりあえず、あの技を使うしかない(使命感)
「・・・おらっ!!喰らえ!時雨ぇ!もうお前に捕まることはないぞ!フハハハハ!!!」
バッと思い切り振り返り頭のおかしい事を言いながらさっきまで手に持っていたナイフを思い切り時雨の頭めがけて振り下ろす。
こんなこと、こんな可愛い子にしたくはないんだが今は非常時、やむをえん。
喰らえ!
「ガシッ!!」
「・・・へ・・・?」
今起こった事をありのまま話すぜ!一応軍学校を卒業して提督になった俺だ、筋力はある方だ。だがなんと時雨にナイフを持っている右手を簡単に掴まれてしまった!
「・・えへへ・・やっとコッチをミテクレタ。」(練度99)
うん。死んだなこれ。
俺は死を覚悟し、目をつぶった。
「ギュウ」
「・・提督〜・・・うへへへ・・」
やっぱりコイツがやる事なす事想定外だな。
てか、あぶねーーー!!
いやマジ下手したらやられてたよ。ほんと。
「は、ハハハハハ時雨は甘えん坊さんだなー・・仕方ないなー・・ほれほれ、よーしよしよし!」
なんやかんやこの娘達は可愛いなあ!おい!
「ガチャ」
「提督って詰めが甘いよね。」
「あっ」
今日も艦娘が逃してくれません。
時雨編終わり。
マジ適当に書いたし最後の締めも適当だけど、後悔はしてないです。ハイ。