辿り着いた末路   作:エスカリボルグ

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むしゃくしゃしてやった。反省はしている。だが、後悔はしていない ( ・`д・´)



1話

~まどか視点~

 

ガバッ

 

「………またあの夢」

 

最近、何故かは知らないが毎日同じ夢を見るようになった。

瓦礫が散乱している街の中で目の前で巨大な化け物と一人の少女が戦っていて、私は白い猫のような生物と契約しようとしている夢だ。

しかも、夢の内容事態はあまり変わらないが、毎回変化している部分が多少ある。

戦っている少女の隣に女の子が三人ほど増えていて、その中に友達のさやかちゃんがいたり、戦っている少女と一緒に私も戦っていたりするのだ。

これだけならそこまで問題は内容にも思えるが、夢を見るたびに自分の身体に違和感が芽生えて、それが日増しに強くなっていくことに気が付いた。

その違和感の正体は、多分だけど予測がついている。

それは『既知感』と『身体能力の上昇』だと思う。

夢を見るごとに、見たこともない筈のテレビのニュース、友達との会話、学校での授業、家族と一緒に食べるご飯、総てに既知感を感じるようになった。

しかも、一見筋肉がついたようには見えず重いものが持てないような私の腕は、今では車を片手で持っても軽く感じる。

毎日を過ごす内に、未知が無くなって既知ばかりになり、何をやるにも力を入れなくても出来てしまい、総てが色褪せて見える様になった。

 

ピピピピッ!ピピピピッ!ピピピピッ!

 

そんなことを考えていると、目覚まし時計が朝になった事を知らせる為の不快な音をだす。

 

「ハァ……」

 

以前は出さなかった溜め息をついて、朝食を取るために家族がいるリビングに向かう。

そして何時ものように、無表情から感情のある顔に戻して、家族が私の感情を見抜けない様にしてから朝食を取りに行く。

 

現在、鹿目まどか中学一年生。

つまらない既知感だらけの日常が一年後に、自分の一生にも勝るほどの充実した一ヶ月を過ごすことになるのを、この時の私はまだ知らなかった。

 

 

~時が変わってほむら視点~

 

「嗚呼、嫌だ。こんな結末は認めない。認めてなるものか。彼女のいないこの時間などもう要らない。それが、それこそが私の唯一の意思だ」

 

そう言って、抱えていた生き絶えた彼女の身体をゆっくりと下ろし、自分の腕についた盾を廻して時を戻す。

時間が戻る最中、今回駄目だった理由と、次に活かせる行動的を脳内でリストアップして、今度はどんな行動を取るのかを決めておく。

そして、時が戻り自分のいた入院用のベッドから抜け出して歩き始める。

途中ですれ違った看護婦や患者が私の顔を見て驚いていたが、そんなことはどうでもいい。

彼女を救うためならば、己の感情など要らない。

そう決めて歩んで来たのは私なのだから。

他人に忌避されようと、一緒に戦った戦友に殺されかけようとも、私情を挟まず全てを利用して、壊して、殺そうとも彼女を救う。

そうやって修羅の道を歩いて、その最果てに彼女との未来が在ることを信じてこれまでも、そしてこれからも歩き続ける。

見捨てていった友の為にも、止まることなど許されないのだから。

 

現在、暁美ほむら中学二年生。

自分が救うと決めた少女が、あんなことになっているとは露ほども思っておらず、辿り着いた所が彼女との幸福な未来の筈がまさかの地獄だとは、この時の私はまだ知らなかった。

 

 

 

 

 

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