辿り着いた末路   作:エスカリボルグ

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やぁ( ・ω・)ノ
読んでくださっている読者の方々、一ヶ月ぶりです。
最近、忙しくなってきたのですが、ふとお気に入り数が気になり久しぶりにログインした所10超えていて、あまりの嬉しさに1日で書き上げました。

今更ですが、今後は補足説明を後書きに書き込みます。


5話

~まどか視点~

 

仁美ちゃんと別れた私はさやかちゃんと一緒にデパートのCD屋さんに来ていた。

 

「ねぇ、さやかちゃん。これはどうかな?」

「ベートーベン作曲の月光かー。流石に曲の雰囲気が暗すぎない?」

「うーん。私は良いと思うんだけどなぁ……」

 

たまたま見つけたCDを取って、それを聴きながらさやかちゃんに聞いてみるとやんわりと否定される。

 

「じゃあ、さやかちゃんは何が良いと思うの?」

「うーん……。あ!これの方が良くない?」

「どれどれ。ドビュッシー作の亜麻色の髪の乙女かぁ……。前に見たドラマで聞いた気がするなぁ。まあ、それはともかく私はそっちも良いと思う」

 

その後、三十分程どれにするか悩んだが結局さやかちゃんは、亜麻色の髪の乙女を買うことにしてレジに並んだ。

私も気になっていた月光、途中で見つけたシューマン作の子供の情景のトロイメライ、ベートーベン作の悲愴が気になったのでその三つを買うことにする。

そして、私の方が先にお会計を済ませたので人の邪魔にならないようにさやかちゃんを待っていると、いきなり声が聞こえた。

 

『助けて!』

「……ん?」

 

唐突に聞こえた声の主を探して周りを見渡していると、さやかちゃんがお会計を終えてこっちに来た。

 

「おっ待たせー!じゃあ行こっか、まどか!」

「ゴメン。ちょっと静かに」

「……へ?いきなりどうしたの?」

 

問い掛けてくるさやかちゃんを敢えて無視して声の主を探すと、又声が聞こえてきた。

 

『助けて!まどか!』

「……うーん」

 

名指しかぁ……。普通に考えるとこの声についておかしな点が幾つかある。周りの人が一切気にしておらず私にしか聞こえていない可能性や、すぐ近くで何か騒いでいる様子が無いので遠くから私を呼んでいる事。

だが、その中で最も可笑しな理由は、私のような普通の女子中学生に名指しで助けを求める事だ。

 

「だけど、無視する訳にもいかないかなぁ……」

「おーい。まどかぁー」

 

このまま声の主の所へ向かうのも良いが、目の前で私の肩を揺さぶっているさやかちゃんと一緒に行くべきか否か迷う。

さやかちゃんの様子を見た限り、私と違って声が聞こえていないらしい。ならば、巻き込むべきではないと普通ならそう思うのだろう。

だが、さやかちゃんに信用していると言った手前、そういう行動は私が何時か話してくれると信じているさやかちゃんを裏切る事になってしまうのではないだろうか。

 

「さやかちゃん」

「ん?どしたの?」

「さやかちゃんは私が可笑しな事を言っても信じてくれる?」

 

そう言うとさやかちゃんは少し驚いた後、呆れた顔をしながら言う。

 

「……ハァ。今更それを聞く?それは愚問だよ、まどか」

「そっか。ありがとう、さやかちゃん」

「良いよ。それよりも、いきなりそんなことを聞いてくるって事は何かあったの?」

 

私は声の音量を抑えて言う。

 

「声が聞こえたの」

「声?どんな風に?」

「『助けて!まどか!』っていう声」

「……え~。怪しくない?それ?」

「だよね。だから呼んだ人の所へ行こうか悩んでるんだ」

「まどかはどうしたいの?」

「出来れば行きたいかなぁ。行って私にとって害があるなら警察に連絡するなりして取り除いておきたい」

「うーん……。決めた。まどかを一人で行かせるのは忍びないから私も一緒に行く」

「駄目だよ。今からやることは危険かもしれないからさやかちゃんを巻き込みたくない」

「それを言ったらまどかが一人で行く方がよっぽど危険だよ」

「でも……」

「それでも行くって言うなら無理矢理にでも行かせない」

「……分かった。我儘言ってゴメンね、さやかちゃん」

「良いってことよ。そら、さっさと行こっか」

「うん……。ありがとう、さやかちゃん」

「ハイハイ」

 

そうして声が聞こえた方向へと私とさやかちゃんは向かうのだった。

 

 

余談だが、私を無理矢理止めると言ったさやかちゃんの顔がイケメンだった。

今度から心の中で『おっぱいのついたイケメン』と呼ぼうかな?

 

 

~ほむら視点~

 

バンッ!バンッ!

 

目の前にいるキュウベエを撃ち殺した後、また新しく出てきたキュウベエを追跡しながら今の状況を考察する。

時を戻す前、つまり回帰する前でも何回も今と同じ事をやったが、ここでまどかとキュウベエが出会う事を止めるのは出来なかった。

つまり、ここでキュウベエが出てきた時、既にまどかを呼んでいる可能性が高いため、今回は二人が会わないようにするという手段はもう使えないだろう。

なので今後をどうするかを決めておく。

 

一つ目は魔法少女のデメリットを先にまどかにだけ伝えておく。

二つ目はまどかを常に見張っておいて契約出来ない様にする。

 

正直、この二つしか案が浮かばない。というのも、キュウベエと会う時点で魔法少女に関わらせないようにする方法は取れないから必然的に選択肢が大幅に減るのだ。

そのうえ例え、まどかの魔法少女化を防いだとしても一ヶ月後のワルプルギスの夜の事もある。

ワルプルギスの夜にまどかを殺されてしまったら本末転倒だ。

なので、ワルプルギスの夜との戦闘の為に魔法少女達とキュウベエを全て抹殺する事は合理的ではない。

 

「となるとやっぱり一つ目をやってから様子見するしか方法が無いわね……」

 

こうなってしまった以上、対応が後手になってしまうが仕方ない。

いかに魔法少女に対して良いイメージを持たせないようにするか、そして魔法少女に関わらせないようにするかがネックになる。

逆に言えばこの二つを上手くやれればワルプルギスの夜を除いてまどかが魔法少女になる可能性は限りなく低くなる。

 

「とは言ったものの貴方は邪魔だから一匹でも多く死んでもらうわ」

 

私は右腕の盾にある砂時計を止め時を止める。

そして、キュウベエに向かって三発撃ち、時間停止を解除した。

 

正直、キュウベエはこちらを向いていないにも関わらず銃弾を避ける事が出来るため、不意討ちでもない限り時を止めなきゃ当たらない。

何時もキュウベエを殺したりしてて簡単そうに見えるが意外と難しいのだ。

 

解除した途端すぐ近くにまで迫っていた銃弾が避ける間もなくキュウベエに当たる。

だが、ギリギリで体を動かし被害を右耳、前足一本、尻尾に抑えていた。

 

「随分、器用な真似をするのね。いくらでも代えがあるくせに」

「確かに代えは数えきれない程あるさ。だけど、代えがあるからと言って無駄にするのは勿体ないだろう?」

「殊勝な心掛けね」

「それは心が無いことに対しての皮肉かい?」

 

ふざけた問い掛けをしてくる身動きが取れないキュウベエに銃口を合わせ引き金を引く。

 

「やれやれ、会話をしている最中にいきなり撃ってくるなんて常識が欠けてるとしか思えないね」

「心が無いくせに常識を語るとは笑える冗談だわ」

 

そう言って今度は後ろに現れたキュウベエに照準を合わせ一発撃った。

キュウベエはそれを避けて走って逃げる。

私は舌打ちした後、面倒に思いながらも追い掛けないと美樹さやかとまどかが使い魔と遭遇してキュウベエと契約せざるをえない状況になってしまう為、全力で追い掛けた。

 

 

 

 




原作と違ってまどかさんの願いは
「誰かの役に立つこと」
から
「渇きをなくしたい」
に変わっております。
分かりやすく言うと未知を味わう、又は全力を出したいに変わっています。
その為、既知感を感じていても不思議な事が起これば全力を出せるかもと期待して因子の侵食率が上がります。
逆に、友達との会話、家族との生活等により今あるものを大切にしようとすると因子の侵食率が下がります。


獣殿の因子の侵食率。
約50パーセントに上昇。
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