拙い文ですが、よろしくお願いします
出逢い
「痛い、やめてよ。」
「どうして、こんなことするの?」
「ねぇ!やめてよ!」
「痛い……イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ!! 」
「アァアァァァァ!!!」
「チッまた失敗か……処分しろ」
「はい…… なっ———」
ザシュ! ボトッ
「なっなんだ!?まずい!逃げっ」
ブシャャャ ドシュ ブチッ
「うああぁぁぁぁぁぁ!!」
「ひぃ!」
「助けてくれ!」
————血の沼と化した個室で一人の少年は立ち尽くしていた。そして、朦朧とする意識の中、やけに静かな夜の闇に消えて行った———-
「おーいキワム!こっち手伝ってくれ!」
「わかりました!次郎さん!」
ここはフェンリル極東支部にある外部居住区。周りは対アラガミ装甲壁に囲まれており、多くの人々が住んでいる。俺は昔あることがあって一人で放浪としているところ次郎さんに保護された。最初はなぜアラガミだらけの外で一人で生きていたのかと不気味に思っていたが、運が良かったなと身寄りのない俺を今まで育ててくれた。いわば、父親のような存在だ。今は少しでも次郎さんに恩返しができるように仕事の手伝いをしている。具体的にはより多くの人が住めるように家の建設だったりアラガミ装甲壁に使う素材を運んだりしている。
「そこに大量に積まれているアラガミ装甲壁に使う素材を運んで来てくれないか?場所はほら、あそこだ」
次郎さんのいる高台に上がり、指のさされた方向を見ると作業着を着た人達が作業をしているのが確認できた。
「はい、すぐに届けて来ます」
普通の人では引っ張るだけでも一苦労する重さの荷物車を一人で、せっせと運んでいく。あの日を境に俺は超人的な力を出せるようになった。走るスピードであったり、とんでもない高さまでジャンプできたり、五感が研ぎ澄まされたり……まぁ要は普通の人間ではないということだ。もちろんこのことを多くの人は気持ち悪く思ったり、あいつは人間の皮を被ったアラガミだなんて言う人もいる。別にそれは間違いではない俺の体のほとんどがアラガミであることは事実だからだ。
「素材、持ってきました」
作業中の男性に声をかけた
「お、助か……あぁ、例の子か、これだけの量を一人で運んで来るとはな……神機使いならまだしも、普通の人がそんなことできるとは思えんがな」
「い、いえ……生まれつき力だけはバカみたいにあるもんで……はは」
そう言ってその場を逃げるように去ろうとしたその時。
ビービービー!!
聞き慣れた警報が鳴り響いた。これはアラガミの侵入を知らせる警報だ
「チッまだ作業中だってのに!お前ら!すぐに避難するぞ!」
作業員の人達は道具を捨て一斉に逃げ始めた
「次郎さんのとこにいかねぇと!」
俺は急いで今来た道を戻った。
バッバッ
ステップを踏むように全速力で走った。
「次郎さん!」
「キワム!戻ったか!急いで避難するぞ!」
俺は頷き次郎さんの手を掴み一気に地面を蹴った
ガシャーン!!
「どわっ!?」
「ぐっ……!」
突然真横から衝撃波が飛び、家の破片とともに飛ばされ地面に叩きつけられた
「次郎さん大丈……」
次郎さんの足を見ると木の破片が突き刺さっており血がどくどくと溢れていた
「チッこれじゃ歩けねぇな……キワム俺のことはいいからさっさと逃げな!」
「何言ってるんですか!俺が担いで行きます!早く背中にのっ」
「グオオォォォォォ!」
「なっ」
ガシャンと音とともに虎のような大きなアラガミがさっき壊れた家の上に飛び降りて来た まずい、これじゃあ次郎さんを担いで逃げる前に殺される!なんとか俺が注意を引かねぇと…!
「こぉんっのぉお!」
近くに落ちていた巨大な木の破片を思いっ切り虎型のアラガミにぶん投げた
「グォォ!」
やはり神機とかいうやつじゃないと全くダメージを与えられない、が、注意を引くことはできたようだ。虎型のアラガミは俺を睨みつけて唸っている。よくみると口には人であったものがぶら下がっていた
「うおぇ……」
思わず吐きそうになるのをなんとか堪え、破片を投げながら次郎さんから離れた場所にうまく誘えた
「さて、ここからどうする?はは、あんなでかいの持って数分かな……」
流石にずっと逃げ回るのは無理そうだ。さっき運んだ荷物といい全速力でこっちまで戻ったのもあってすでに息は切れかかっている
「くそっ」
汚い言葉を吐きながら俺は少し諦めていた するとアラガミは途端に地を蹴って俺に突進して来た
「あぁ、ここで死ぬのかなぁ」
そう思った時
「おらぁ!」
「グオォォオォオ」
横から体格のいい人がアラガミの顔面を切りつけながらそのままの勢いでアラガミを吹っ飛ばした
「す、すげぇ」
「おう、お前さん怪我してねぇか?しっかしヴァジュラ相手に生身でよくやるもんだなぁ」
その人は赤いノコギリのような、たぶんあれが神機ってやつなんだろう。それをもってヴァジュラというアラガミに追撃を仕掛けた そして神機をアラガミの口のような形に変形させてヴァジュラに突きつけた
「さらぁ!喰らっとけ!!」
ブシュゥゥ
血が飛び散りながらアラガミの一部を喰いちぎると神機から黒いオーラみたいなのが出てきた
「おおぉぉぉぉぉお!!!」
雄叫びと共にアラガミの顔面を切りつけ真っ二つに切り裂いた。ヴァジュラは唸りを上げながら絶命した
「あの!ありがとうございます」
その人に礼を言うとにかっと笑いながらおう!と言った
「もしよかったら名前を……!」
「ん?あぁ、俺は雨宮リンドウだ お前さんは?」
「神羅《かむら》キワムです」
「キワムか、なぁさっきの動きといい、なかなかいい度胸があると思うんだが、良かったらお前さん神機使いにならねぇか?」
「えっ じ、神機使い……」
「まぁあれだ考えといてくれまた来るからよ。じゃあな」
そう言ってリンドウさんは去って行ったその後ろ姿を見ながら俺は一礼した
これはある青年が己の中のアラガミと葛藤し、立ち向かい、そして成長し、自分の進むべき道を探していく物語—————
初めてまして!パルモンです
初心者なので誤字脱字が多いと思いますがよろしくお願いします!