神と人と愉快な仲間達   作:パルモン

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終焉の時の後日談です。まだ第二章じゃないです

ユウ視点で話が進みます


番外編2:ユウとアリサ

俺はアリサのいる病室に来ていた

 

「…話しかけても無駄だよ。効果の高い鎮静薬が届いたんでね。当分は目を覚まさないはずだ」

 

主治医のオオグルマが説明する

 

「アリサ………」

 

俺はアリサの手を握った

 

ピシンっ!!

 

一瞬彼女の記憶が頭の中に入ってきた

 

「……あれ?私……どうして…」

 

「なっ!?意識が回復しただとっ!?……まっ…まさか…し、失礼する!」

 

オオグルマさんはなぜか慌てて病室を出た

 

「今……貴方の気持ちが流れてきて……」

 

そう言って彼女はまた眠りについた

 

 

「……はい、えぇ、まさか目を覚ますとは…えぇ、詳しくは分かりませんがおそらく新型同士の感応現象が起きたのではないかと……どうします?隔離しますか?……えぇ、ではこのままで……はい、では、私は失礼します」

 

 

 

 

翌日

 

「昨日のあれって偶然なのかなぁ」

 

俺は再びアリサのいる病室に来ていた

 

昨日と変わらず彼女は眠っていた。俺は彼女の手を握る

 

ピシンっ!!

っ!まただ!——————————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう いいかい?」

 

「まあだだよ」

 

「もう いいかい?」

 

「もう いいよ」

 

 

「グオォォオ!!」

 

グシャア! ブチッ! ブチッ!

 

「パパ……!?ママ……!?やめて……食べないで……」

 

そのアラガミがこちらを見る

 

「いやぁぁぁぁ!!やめてぇぇぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…君はさぞかし自分の無力さを痛感しただろう」

 

神機を握るとアームが落ちてくる

 

「くぅぅぅう!あぁぁあ!あぐぅぅ…あぁ!!」

 

「そうだ!戦え!打ち勝て!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こいつらが君たちの敵…アラガミだよ」

 

「アラ……ガミ?」

 

「そうだよ…こわーいこわーいアラガミだよ」

 

「そしてこいつが……」

 

そこでリンドウの写真が映し出される

 

「君のパパとママと食べちゃったアラガミだよ」

 

「パパ……ママ…」

 

「そうだよ…でももう君は戦えるだろ?簡単なことさ。こいつに向かって引き金を引くだけさ」

 

「引き…金」

 

「そうさ!こう唱えて引き金を引くんだ……アジン・ドゥヴァ・トゥリー!」

 

「アジン…ドゥヴァ…トゥリー…」

 

「そうだよ!こう唱えるだけで君は強い子になれるんだ!」

 

「アジン…ドゥヴァ…トゥリー」

———————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なに!?今の……?」

 

アリサが目を覚ます

 

「今、あなたの記憶が流れてきて…またか、あなたのほうにも?」

 

「うん…俺もアリサと同じ経験をした」

 

「そう……なんですか…」

 

アリサはゆっくりとあの日のことを語った。父と母がアラガミに喰われた日のことを

 

「…だから私新型の神機使いに適合したって聞いた時、これでやっとパパとママの仇がとれるって思ったんです。でもあの時……あのアラガミがいつのまにかリンドウさんになってて……私……どうしたら……」

 

俺はアリサを優しく抱きしめた。彼女が落ち着くまで頭を撫でた

 

 

 

 

 

 

「……ありがとう。この前もこうやって手を握ってくれてたのあなただったんですね…暖かい気持ちが流れてくるのわかったから」

 

 

 

 

 

 

一週間後

 

「本日付で原隊復帰になりました。また、よろしくお願いします」

 

「実戦にはいつから復帰なの?」

 

コウタが質問する

 

「まだ…決まってません」

 

「…そうなんだ」

 

奥で二人組が話している

 

「おい、聞いたか?例の新型の片割れ、やっと復帰したらしいぜ」

 

「ああ、戦闘中に狂ってリンドウさんに傷を負わせたやつだろ?」

 

「ところがあんなに威張りちらしてたくせに結局戦えなくなったんだとよ」

 

「ははっ!結局口だけじゃねーかよ!」

 

 

 

 

 

「…………あなたも笑えばいいじゃないですか」

 

「俺たちはそんなことしないよ」

 

「アリサにどんなことがあったか俺は知ってるから」

 

コウタに続いて俺も言う

 

「ああ!そういえばあの日俺たちが倒した新種のヴァジュラ!」

 

「っ!……」

 

「欧州支部でも目撃されたみたいだね!この前のアラガミ侵入といい、これも何かの兆しなのかもしれないね!……なんて」

 

コウタが手振り素ぶりしながらなんとか場を明るくしようとする

 

が…効果はなかった

 

「スマン、後は頼んだ……」

 

コウタは俺の肩に手をポンっと置きその場を後にした

 

あのやろー逃げやがって

 

「あの!」

 

「え?」

 

アリサを見ると何かを決意したようだった

 

「あの……その……もし良ければ私に…もう一度ちゃんと戦い方を教えてくれませんか!今度こそちゃんと自分の意思で大切な人を守りたいんです!」

 

「そっか…いいよ!けど、キワムさん直伝の特訓は厳しいよ?」

 

「望むところです!」

 

 

 

 

「なんかあの二人いい感じだよな?」

 

「俺もそう思います」

 

奥でこっそりと二人の様子を見ていたリンドウとコウタは密かに二人を応援するのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嘆きの平原

 

「よろしくお願いします…」

 

「うん、よろしく」

 

彼女を見ると少し手が震えている。そういえばカノン先輩も初めて二人だけの任務の時、緊張で震えてたってキワムさん言ってたなぁ

 

「アリサ、リラックスしていこう。何かあっても俺が守るから」

 

「は…はい!」

 

「まずはシユウの討伐で体を慣らそう。頭は銃が有効だから積極的に狙っていいよ」

 

「わかりました」

 

「それと自分が初めて戦うアラガミの場合は遠距離で攻撃しつつ相手の行動パターンをよく見るんだ」

 

「はい!」

 

「よし、行こう!」

 

シユウとの戦闘では俺がいろいろとアドバイスをしながら戦った。やはり新型に適合するだけあって覚えるのも早い。まだ不安がある様子があるけどこの調子だとすぐに感を取り戻せると思う。

 

「やりました!」

 

「なかなか良かったよ」

 

「はい!ありがとうございます!あの……」

 

彼女は少し遠慮しがちにきいてきた

 

「もし…ユウがいいなら、もう少しの間だけ特訓に付き合ってくれませんか…?」

 

前までの彼女では見ることができなかった表情と態度に少しドキッした

 

「ああ、いいよ。俺で良かったら」

 

「あ、ありがとう……」

 

なんだかかなり可愛いくなったアリサを見ながら帰りのヘリを呼んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから何度か任務に行きアリサも感を取り戻せたようだ。彼女は俺に話しかけてくることが多くなり、コウタにからかわれたりもしたが、彼女も第一部隊に溶け込めたようで安心した。

 

彼女が特訓に付き合ってくれたお礼にと彼女が前に使っていた蒼い神機を貰った。彼女とは対になる神機のようで今では愛用している。彼女がそれを見ると少し顔を赤くするがなぜかはよくわからなかった

 

 

 




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