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四人はエイジス島に船で向かっていた
「やっぱ近くで見るとでけーな」
人工島であるこの場所は現時点で確認されている全人類と動物が暮らせるとされているだけあり、かなりの規模である
「さて、ここの警備システムは厳重だ。みんな気をつけろよ」
エイジス島に上陸した四人は警戒しながら奥に進んでいった
途中でアーク計画の内容を簡単に説明した
一部の人間を地球外に脱出させ、『終末捕食』を人為的に引き起こし、種として人類滅亡を防ぐという大胆な計画
「終末捕食って単なる風説に過ぎないんじゃないの?」
サクヤの質問にキワムが答える
「終末捕食には特異点が必要とされています。で、こっからは俺の仮説ですけど今この地球には特異点が2つ存在するんじゃないかと思われます」
「え?2つも必要なんですか?」
カノンがきく
「いや、博士が言うにはアラガミ同士が捕食し続けることで、地球全土を飲み込むほどに成長した『ノヴァ』によって引き起こされるらしい。だから、結果的に特異点となるのは1つだけのはず」
「じゃあその2つってのはキワムは知っているのか?」
「おそらく一つはシオ」
「えっ?」
リンドウは薄々気づいていたのかあまり驚いた表情は見せなかった。が、二人は驚きを隠せなかった
「シオちゃんが……」
「知性を持ちながらも食うか食われるかの世界を生き抜いてきたんです。それにみんなとシオが出会う前に俺がシオと接触してたのは聞きましたよね?その時彼女の周りにはアラガミが寄って来なかった」
「偶然とかじゃなくて?」
「いや、一度だけシオと話している時にディアウス・ピターに遭遇しました。その時彼女がそいつに手を出すわけでもなく、ただ見つめるだけで追い払ったんです。おそらくその時から彼女は特異点に選ばれていたんです」
「うーん、わかったようなわからないような。とにかくシオが特異点である可能性は高いってことだな?」
「おそらく」
「じゃあ、あともう一つは?」
「それは……」
「ストップ」
「っ!」
リンドウの一言で三人は会話を止める
「ここから先は警備がさらに厳重そうだ。おしゃべりはここで終わり。慎重に行こう」
カノンは不安になった
特異点のあと一つに胸騒ぎがする…何故だろうか…シオちゃんが特異点だと聞いたから?わからない…どうしようもない不安が襲ってくる
四人は上手く警備を掻い潜り、エレベーターを見つけた
「ちっパスワードでロックされてやがる」
エレベーターはパスワードでロックされ、中に入れない。それと指紋認証のようなものがある
ゾクッ!
「どうした?キワム?」
前にシオと感じたものが強く感じる
「このエレベーターで向かう先に嫌な気配がします」
「まさか…アラガミか?」
「わかりません。ただ、巨大な何かが…」
キワムがエレベーターに触れるとなんとロックが解除された
「えっ!?」
本人も驚いているようだ
「…とにかく先進むぞ」
エレベーターから降りると大きな空間が広がっていた。そして四人は目を疑った。そこには巨大な女神像のようなものがあり、触手なようなものが空間を覆っていた
「これ…は……」
「……ノヴァ……」
「えっ?」
「俺もアラガミの身体だから分かります。今目の前にあるあれは…紛れもないノヴァです」
「まじか…よ」
すると
「ようこそ、エイジスへ」
「支部長!?」
帰ってくるのは明日のはずだ。だがそこには支部長がいた
「やはりな」
リンドウが呟く
「随分と私のことを嗅ぎ回っていたようだな、リンドウ君。君は昔から行動が早かった。あの時アリサに殺してもらうつもりだったが」
「支部長…あなた……!」
「おしゃべりはここまでだ。これを見られてしまった以上、ただで帰すわけにはいかない」
その瞬間
「ぐあぅ!?」
「おい!キワム!」
突然苦しみだすキワム
首筋や腕からは青い模様が浮かび上がっていた
「ぐぅぅ……呼んでる…」
「キワム!?大丈夫?」
カノンがキワムの体を支える
ブー!ブー!ブー!!
警報が鳴り響く
「まずいぞ!ここから脱出するぞ!」
「キワム!しっかりして!」
四人はなんとか脱出し、船に乗り込む
「なんとか脱出できたな」
「キワム…」
キワムは体から青い模様が消えると意識を失った
「まずは博士に報告だ」
ラボ
「おい!シオ!しっかりしろ!」
シオも同じく体から青い模様が浮かび上がり、それが消えると意識を失った
「博士!シオはどうしたんですか?」
アリサが博士を睨む
「これは…やはりそうか…」
「何か知っているんですか?」
「おそらくシオは特異点になったんだ」
「なんだと?」
「終末捕食は聞いたことがあるだろう?」
「アラガミが捕食し続けた結果ノヴァとなって地球を捕食するやつですよね?」
「うむ、その終末捕食に絶対不可欠なものが特異点なんだ」
「まじかよ!じゃあシオはどうなるんだよ!」
「おそらくシオはノヴァから呼ばれている。終末捕食をさせないためにもシオを渡すわけにはいかないね……それにヨハンにも」
「親父だと?」
「博士そういえば今日残りの四人を見てないですけど…」
「それは……」
その時
ピピピっピピピっ
博士の通信機が鳴る。その相手は
「博士!聞こえますか?」
「サクヤさん!?」
その声はサクヤさんだった
「お前らわりぃな。ちょいとまずいことになってよ」
リンドウさんの声に変わる
リンドウさんから説明されたものはアーク計画について、そしてキワムの異変について
「そんな……」
コウタは座り込む。無理はない、今までコウタは家族を守るために戦ってきた。しかし、その家族を守れる計画がなかったことを今聞かされたからだ
「どちらを選択しても構わないわ。でも私たちの邪魔はしないでちょうだい」
「サクヤさん…」
「アリサ……みんなも悔いのない選択をしてね…私たちは今身を隠しているわ。アナグラに戻れる保証はないと思う。今頃指名手配にされているだろうから…」
数時間後…
「俺はこんな計画に乗るつもりはない。言っとくが博士、あんたの味方をするわけじゃねぇ。俺はシオをオモチャにするならどっちも一緒だ」
「私は彼女に何もしちゃいない。私も一人の観察者としてシオを渡すつもりはないさ」
「私も残ります!一部の人だけを助けて残りの人を見殺しなんかできません!」
「俺もアリサと一緒だ。シオは俺たちの大事な仲間だ。居住区にいる人も世界にいる人も全部守るためのゴッドイーターだ」
「ユウ…!」
「ふん……」
「俺は……俺は…アーク計画に乗るよ…」
「コウタ……」
「俺たちを気にする必要はない。お前には家族がいるんだ。そのために戦ってきたのも知っている。お前の選択に口出しするやつなんかいねぇ」
「ソーマ……ごめんっ!みんな!」
コウタはラボを出て行ってしまった
実は既に第二章最終話まで話はまとまっています。あとは更新するだけです。第三章をどんな感じにするか、かな〜り悩んでいます