第一部隊の三人はラボにいた
シオは青い模様が浮かび上がることが多くなり、かなり不安定な状態になっていた
「うーん、あれから一気に不安定になってしまったね。せっかく人らしさが出てきたのに」
「おい、これからどうするんだ」
「そろそろヨハンも動き出すだろう。シオを渡さないためにもこちらも手を打たないとね。私は一人の観察者としてシオはとても興味深いんだ。それに終末捕食を止める手がかりがあるかもしれないしね」
「おい、俺はあんたの味方になったなんて思っちゃいねぇ。シオをオモチャにするようならどっちも一緒だ」
「ふっ心配しなくていいよ。私は彼女に何もしちゃいない。君たちがこうやって彼女と一緒にいるだけで充分さ」
「本当ですか?博士?スゴイ怪しいですけど」
「あぁ、心配無用」
「なら、どうして今目を逸らしたんですか?やめて下さいよ?マジで」
「まぁ、いずれ君たちとシオが……」
ゴゴゴ…
地鳴りがする
ガシャン!
停電した
「なんだ!」
「わからない、でも心配ない。すぐに中央管理の補助電源が復旧するはず………あ!!!!」
電気がつく
『やはりそこか!博士!!』
「ぐあぁぁぁぁ!しまったぁぁぁぁぁ!!」
サカキ博士が悲鳴をあげる
「親父!?」
「どうなったんだ!?」
「やられたよ…言っただろ?この緊急時の補助電源だけは『中央管理』なんだ。この部屋の情報セキュリティもごっそり持っていかれてしまう」
「ってことは!親父の野郎に!」
「あぁ、完全にバレたね」
ドカドカドカ!
「早速シオを奪いに来たようだね」
「ちっユウ!アリサ!やるぞ!」
「あまり人を殴りたくないんですけど」
そして
ガシャン!!
「おらぁぁ!!」
「あたぁあ!!」
なんとリンドウとキワムがシオを捕らえに来たであろう人たちをボコボコにして入って来た
「リンドウさん!キワムさん!」
「ふん…随分と遅い登場だな」
「わりぃ。待たせたな」
「よし、支部長の計画をぶっ壊しに行くか!」
「キワムさん!もう大丈夫なんですか?」
「それはまぁシオを見たらわかるだろ?」
サカキ博士が真剣な口調で言う
「やはり、君も特異点なんだね?」
シオと同じ状態と聞いた時から薄々気づいていた。でもカノンはそれを認めたくなかった
「うぅ……」
「カノン、心配すんなよ。こっちは最強の第一部隊に地球をぶっ壊わせる最恐の特異点が二人もいるんだぜ?なんとかなるさ!」
「……うん」
一同はエントランスに来た
「お!来たな!救世主のみなさんよ!」
「タツミ!?」
そこにはタツミ、ジーナ、エリック、ツバキ、ヒバリ、リッカがいた
「みなさん……」
「へっ俺は防衛班隊長だぜ?居住区にいる人たちを守るのが俺の役目だ」
「そうね…アラガミを撃ち抜くことができない世界に興味はないわね」
「ジーナさん……!」
「さて、第一部隊に告ぐ」
ツバキは凛とした声で言う
「これより、ヨハネス・フォン・シックザール支部長の陰謀を止める任務をお前たちに与える。場所はエイジス!頼んだぞ…ゴッドイーター!」
「了解!!」
「また船で侵入か?」
キワムが発言する
「それならアナグラにある地下通路を使えばいいと思うよ」
「コウタ!」
そこには申し訳なさそうに立つコウタがいた
「あなたはアーク計画に乗ったんじゃ……いえ、戻って来てくれてありがとう」
「地下通路に続くエレベーターの鍵は私が持っている」
「へへっよしっ!行こうぜ!」
地下通路前エレベーター
「みな、準備はいいか?」
「はい!」
「では、この世界を頼んだぞ」
エイジス
「何度見てもすげーな」
「シオ、ここで博士を頼む」
「そーま…」
「ふっ大丈夫だ。またみんなでゴハンに行こう」
「うん!」
「やはり来たか……残念だよ」
「支部長……」
そこには動く機械に乗り、高所から俺たちを見下ろす支部長がいた。その隣にはなにやら不気味なアラガミのようなものがある
「しかし、特異点自ら来てくれるとは手間が省けたよ」
「悪いがシオと俺はそこのノヴァをぶっ壊すために必要でな……邪魔するなら支部長とはいえ、容赦はしない」
「どうやら話し合う気は無いようだな。ならば私も君たちを潰すしかないようだ。この、アルダノーヴァで……!」
「人造のアラガミとは…呆れたな」
支部長はアルダノーヴァの男神に自ら捕食される
「溢フレ出シタ泉ハ、モハヤ止メルコトハデキナイ!」
人ならざる声が混じったヨハネスの声をする女神は戦闘態勢に入る
「人であることをやめてまで人間が気に食わなねぇか。だがな!アラガミでも人でありたいと思えるこの地球をテメェの都合で終わらせる訳にはいかねぇんだよぉ!!」
エイジスの奥では既に宇宙船が打ち上げられている
「俺は決めたんだ。母さん、ノゾミ…それにみんなといれるこの場所を守るって!」
「私だって大切な人を守れるようになるって決めたんです!こんなとこで負けられません!!」
「支部長…あなたの好きにはさせないわ…今も私たちの帰りを待っている人たちがいるから!」
「ここにはもう失う訳にはいかねぇもんがたくさんできちまったからなぁ。ちったぁ先輩らしく頑張らねぇとな」
「リンドウさんは俺がすぐに追い抜いてやりますよ。そのためにもあのデカブツ倒さないとですね」
「ははっ期待してるぜ?」
「話は終わりだ…お前ら、背中は預けたぜ…!」
「コノ世界ノ救世主トナルノハ、コノ私ダ!!」
今、人類の存続を賭けた最後の戦いが始まる……!
最終決戦が幕を上げる