神と人と愉快な仲間達   作:パルモン

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夢を見るカノン。そこで出逢ったのは…




幸せな時間

「……ン…カノン……」

 

「ん………」

 

「……カノン……」

 

「キワ……ム…?」

 

「カノン…」

 

 

 

「キワム!!」

 

 

目を覚ますといつもの自室だった

 

「キワム……」

 

左手にはめたリストバンドを見る。右手でリストバンドを握り胸に当てる

 

外を見るとまだ月が見えた。ふと左腕を見る。月の光に照らされリストバンドは輝いている

 

 

「また、会えるかな…」

 

 

カノンは月を眺めてまた就寝した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝

 

ラウンジ

 

 

「おはよーカノン」

 

「おはようございます。コウタさん」

 

「ん?なんかあった?」

 

「え?」

 

「なんか、悲しい顔してるぜ?」

 

「そ、そんなことないですよ?ただ、ちょっと会いたいなって思っただけですから」

 

「ああ…なるほど」

 

「そういえば、今日からエミールさんはフライア?でしたっけ?」

 

「そうそう、なんか助っ人で行くって言い出して結局行ったな。大丈夫かなー」

 

「ちょっと心配ですね」

 

「あ、お二人さんおはようございます」

 

「おはよ!エリナ」

 

「おはようございます」

 

「いつもうるさいのがいないと静かですね」

 

「たまにはいいんじゃないか?」

 

「ふふっそうですね」

 

「んーおはよー」

 

「あ、シオちゃんおはよ!」

 

シオは寝間着のまま目をこすりながらラウンジに入って来た

 

可愛い。全員がそう思った

 

エリナの横にちょこんと座るシオ。まだ眠いようだ

 

「シオちゃん今日も任務あるよ?」

 

エリナがシオの顔をつつく

 

「うーーー」

 

「シオちゃん、ココアだよ」

 

ムツミがシオに目覚ましと暖かいココアを出した

 

「はい、皆さんの分も」

 

「おーサンキュー!」

 

暖かいココアが眠気を覚ます

 

 

「よし!じゃあ今日も仕事頑張りますか!」

 

「「おー!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラウンジ

 

「今日もお疲れ様でした!」

 

エリナはグーと背伸びをする

 

「ゴ ハン♪ ゴ ハン♪」

 

ムツミちゃんが夕食を作ってくれた

 

「イタダキマス!」

 

「いただきまーす」

 

「お前さん達仲良いなー」

 

「あ、ハルさん」

 

真壁ハルオミさん、今年から極東に編入になったベテランさん。あるアラガミを探しているそうだ

 

「第一部隊は賑やかだな」

 

「ここにエミールがいたらもっとうるさいぞ?」

 

コウタが苦笑いしながら答える

 

「あ、ハルさんいたいたー」

 

「おーメア!」

 

彼女はメア・クレハ。去年にゴッドイーターになり、今年から第四部隊に配属されている

 

「俺たち第四部隊は二人だけだからな」

 

「遊撃部隊だしね。私達もお邪魔してもいい?」

 

「どうぞー」

 

その後ムツミも入れて七人で盛り上がった。コウタの昔話やカノンのお菓子作りについてやエリナが初のチャージスピアで訓練した時の話など、あっという間に時間が過ぎた

 

「あ、もうこんな時間。そろそろ部屋に戻るね」

 

「おやすみなさい、メアさん」

 

「おやすみなさい、カノン先輩」

 

その後それぞれ解散し、私も部屋に戻った

 

「なんだか今日はいつもより楽しかったな」

 

 

今日も月を眺める。今日はやけに月が輝いて見えた

 

 

風呂に入り、髪を乾かし、ベットに入る

 

彼女はすぐに眠りに入った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よぉ!カノン!」

 

「え」

 

目が覚めると私は贖罪の街にある教会の中にいた。そして

 

「えっと…久しぶり」

 

キワムがいた

 

「えっ」

 

私は頭が混乱して今の状況がわからない

 

「まぁ、そうなるよな。あれだ、なんか精神世界?みたいな感じのやつだよ。感応現象でもあるけど」

 

感応現象…博士から聞いたことがある。でも私は新型じゃないのにどうして?いや、今はそんなことより

 

「本当に……キワム?」

 

目の前の彼が本当にキワムなのか

 

「当たり前だろ?俺の体はシオが食べたけどな」

 

「……ほん…とに…」

 

目が熱くなる

 

「言ったろ?またなって」

 

「うん…!…うん…!」

 

彼を見たいのに涙で前が見えない

 

「ごめんな…待たせて」

 

いつかのように私の頭を撫でる

 

「うぅぅ……長すぎるよ…」

 

号泣のあまりうまく呼吸ができない

 

「うあぁぁぁん!!」

 

彼に抱きつく。感じる…彼の温もりが…ここにいるんだってわかる

 

「カノン…まだ本当の意味で再開できたわけじゃない」

 

「うっ…うっ…まだ…?」

 

「これは感応現象だ。直接カノンと俺が会ってるわけじゃない」

 

「え…?」

 

「簡単に言えば妄想みたいなもんだよ」

 

「でもはっきりとキワムを感じる」

 

すると彼は照れくさそうに言う

 

「それは…まぁ…お互いの想いの強さだろ」

 

「へっ!?え、えっと…き、キワムも私のこと想ってくれているんですね…」

 

「当たり前だろ!それと俺はあの時の選択を少し後悔してる」

 

「え?どうして…?」

 

「結果的にカノンに寂しい思いをさせることになってしまったから…」

 

「…………でも……キワムのおかげでみんな救われた…それにキワムがいつでも戻って来れるようにコウタさんもしっかりアナグラや居住地を守っていますから……あっ」

 

 

 

彼の感覚が消えていく

 

「待って!行かないで!」

 

「…また…会……るさ」

 

「キワム!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!!?」

 

飛び起きた私は泣いていた

 

「はぁはぁ……キワム…」

 

リストバンドを見ると

 

「えっ!?」

 

青白くぼんやりと輝いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラボ

 

「ふむ……」

 

私は何故かサカキ博士に相談した。自分でもわからないがそうした方がいいと思った

 

「やっぱりか」

 

「え?何かわかったんですか?」

 

「カノンは以前このリストバンドを外に忘れて来た時があったよね?」

 

「あぅぅ」

 

周りからよく天然やらドジやら言われるがあの日ほどそれを悔やんだことはない。その日は家の塗装作業を手伝っており、どうしてもリストバンドを汚したくなかったため外して置いていたのだ。しばらく作業をしていると空が赤くなり始め急いでアナグラに戻った。そこで気づいた。赤い雨が降り始め1日外に置きっ放しだった

 

「それで赤い雨に濡れたけど使えるかって泣きながら私のとこに来たね」

 

その日は博士に検査してもらった

 

「それで最近わかったんだけどこのリストバンドはキワム君のオラクルで作られているようなんだよ」

 

「で、でもそれは居住区のお店で買ったものですよ?」

 

「おそらくキワム君が何か細工をしたんだろうね」

 

「そっか…キワム……」

 

「どうしたんだい?」

 

「今日夢でキワムに会ったんです」

 

私は夢の出来事を話した

 

「実に興味深いね 新型しか確認されていない感応現象…それもお互いに意識がはっきりあり相手の感触もある」

 

「どう思います?」

 

「今の時点ではなんとも言えないね。これから定期的に君のメディカルチェックをしよう」

 

「変なこと考えてないですよね?」

 

「調査するだけさ。心配ない」

 

だったら視線そらすな

 

 

 

その後リストバンドの輝きは消え、何もなかったかのようにいつものオレンジ色になった。博士から返してもらい、もう深夜なので部屋に戻りすぐに寝た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日だけの出来事だったのかまたキワムの夢を見ることはなかった

 

 

 

 

 

 

 

 




次はまたブラッド乱入してきます
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