「ここは……?」
目が覚めると俺はどこだがわからない場所で寝ていた。ただ死にそうなくらい腹が減っていた
「どういう……ことだ?」
月がある
俺は悟った
「また俺を
俺は昨日突然気を失った。そして目が覚めたら今の状況だ。正直急過ぎて驚きを隠せない
右腕を見ると異形の形をしていた。おそらくアラガミ化が一部だけ進行したのだろう。右手には神機らしきものが握られていた。いや正確には生えている
ドシっドシっ
音のする方を見るとアラガミがいた
「アラガミと戦うのは久しぶりだなぁ」
俺はただただ空腹を満たすためにアラガミを狩り続ける
極東支部
最近妙な現象が起きている。アラガミ討伐に行くとその討伐対象がズタズタにされて発見されたり、一部のエリアで急激にアラガミの数が減ったりなどしている。新種の可能性が極めて高く、赤い雨、感応種に続くさらなる脅威が増えたことに正直不安になる
「今日の討伐対象もやられてました」
第一部隊での任務の予定だったが、アラガミはすでに倒されていた
「今日はハンニバルの討伐だったけどね」
「すみません、サカキ博士が原因を調べていますがまだ明確な理由が掴めてないそうです」
「大丈夫だよ、他の任務があったらまた教えてくれよな」
コウタさんはヒバリさんに笑顔で言うが、どこか不安があるように見えた。
ラウンジ
「なぁカノン」
「はい、なんでしょう?」
「俺さ、少し思うんだ」
コウタは紅茶を飲んで一息つく
「最近のアラガミが倒されてるやつってさ、キワムが関連してるんじゃないかなって」
「えっ?どうしてですか?」
「もしかしたらキワムが地球に戻って来てるんじゃないかなって思ったんだけど…」
「うーん…でもそれなら真っ先にアナグラに戻って来ると思うんですけど…」
私とコウタさんは唸る
「確かにそうだよな。やっぱ新種かなぁ」
アラガミを狩る捕食者が誰なのか
まだ誰も知らない……
フライア
ラケル博士の研究室
「シエル・アランソン、入ります」
「今日からブラッドに入隊するシエルだ。シエル、自己紹介を」
「本日付で極地化技術開発局所属となりました、シエル・アランソンと申します。ジュリウス隊長と同じく児童養護施設『マグノリア=コンパス』にてラケル博士の薫陶を賜りました。基本、戦闘術に特化した教育を受けてまいりましたので、今後は戦術、戦略の研究に勤したいと思います」
「フフっ」
ジュリウスは相変わらずだなという表情をしている
「………以上です」
一方で俺たちはポカーンとしている
「シエル。固くならなくていいのよ」
ラケル博士がほぐす
「さて、これでブラッドの候補生が皆揃いましたね。血の力を似て、遍く神機使いを、ひいては救いを求める人々を導いてあげてくださいね」
「ではこれよりブラッドは戦術面の強化を意識していく。その命令系統を一本化するために副隊長を任命する」
ジュリウスはヒロの前に立つ
「これまでの実績と早くも血の力に目覚めたこと…お前が副隊長に適任だと判断した…やってくれるな?」
断れない状況じゃないすかー
「わかりました」
「うわー!副隊長!よろしくね」
「まぁ、順当だろ」
「ほんとは悔しいけどお前なら文句ないな」
みんなすぐに納得してくれた
これからますます大変になりそうだなぁ
極東支部周辺
「くっそー腹減ったー」
俺はどこかわからない場所をさまよっていた。俺の腕から生えているこいつでアラガミを斬ると腹が満たされる感じがした。もちろんコアを食べるのが一番手っ取り早いが
しかし、月以外の場所は初めて来たため未知の世界だ。俺が覚えているのは月にいたということとアラガミ、そして自身が特異点であったということ、地球が新たな特異点を探しているということぐらいだ
でも何か…何かが欠けている気がする。それが思い出せない。やはり自分のことがわからないことなのだろうか?一応人間ではあると思う。腕はアラガミだけど。ココロの中にある虚しさというか悲しさというかそれが混ざったような感覚だ。アラガミを捕食する時はそれらの気持ちは無くなる。だからひたすらアラガミを喰らう
「誰かを…求めてる……?」
一瞬女性が脳裏に浮かぶ
が、すぐに消え誰なのかわからない
サブタイトルが浮かばなーい