神と人と愉快な仲間達   作:パルモン

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今回は少しキワムとカノンの距離が縮まる感じ
そしてカノンがあの本性を現します

では、続きどうぞ!


初陣

 全身が痛い……自分の体が言うことをきかない……あれは………………あら、が、み……

 ドクンっ!

 

「アァ……アアア……アァァアァァァァア!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、げほっ なんださっきのは……それに……」

 

 目の前には見るも無残に食い荒らされたアラガミが転がっていた。わけがわからない自分がなぜここにいるのか、なにをしていたのか、いや、一つ覚えていることがある……あの時オラクル細胞を体に注入されたことだ。あぁ、そうか……おれは…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アラガミになったんだ———————————

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は昔どこかの施設でオラクル細胞を注入されてその後どこかを彷徨っていました。でも次郎さんが拾ってくれて今の自分がいます。詳しいことはあまり覚えていません」

 

「そうか……ありがとう正直に言ってくれて。この事はヨハンにも誰にも言わないと約束しよう。それと、辛い過去を思い出させてすまなかったね」

 

「いえ………………」

 

 別に今さら過去をどうこうしようとも無駄なあがきなのは分かっている。それに明日は大事な初陣だ 足を引っ張るわけにはいかない。気持ちを切り替えよう

 

 コンコンっ

「あのっ台場カノンです 博士いますか?」

 

「あぁそういえば今日は講義だったね 今鍵を開けるよ君はどうするかね?元々は私の責任だ無理して講義を受けなくても……」

 

「大丈夫です」

 

「そうかい……なら、始めるよ」

 

 その後の講義ではほとんど集中できず結果的には受けてないのと同じようなもんだ

 

「キワムさん?」

 

「あぁ、カノン」

 

「大丈夫ですか?顔色があまり良くなさそうですよ?」

 

 カノンが心配そうに話しかけきた。まぁ確かにそんな風に見えるかもな。あんまり心配かけるのも良くないな

 

「いやー!ちょっと今日は睡魔が頂点に達してさ!!教官のスパルタ教育で精神ズダズダだせ!」

 

「そう、ですか……」

 

 やっぱり少し無理してる気がします……後でお菓子を持って行ったら元気が出るでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ」

 

 自分の部屋について俺は一息ついた

 

「まぁいつかはわかることだったことだろうし」

 

 今日はもうさっさとシャワー浴びて寝よう……そして服を脱ごうとした時

 

 コンコンッ

 

「どわぁぁ!」

 

「え?キワムさん?どうしました?大丈夫ですか?今助けます!」

 

「いやいやいやいやいやいや!大丈夫!!ちょっとビビっただけだから!だからお願い!ドア蹴らないで!壊れるからぁぁあ!!」

 

「ふぅ」

 

 部屋に戻った時と全く同じ息を吐いた

 

「ごっごめんなさい私早まって……」

 

 うん、もうドア壊れると思ったよ、てかもう諦めかけた

 

「大丈夫、大丈夫。ドアも無事だし」

 

 余程反省しているのかずっと俯いている。気の毒になったので声をかけようとしたら、カノンの顔が真っ赤なのに気がついた

 

「カノン?どした?熱か?」

 

「いえっあのっわ、私男性の方の部屋に入るの初めてで……」

 

 なんだこいつ可愛いな

 あれ?そういえば俺も…………

 

「俺も初めてだな……女性を部屋に入れるの」

 

「えぇ!そうなんですか!?」

 

 しばらく無言の状態が続いた

 誰か助けて

 

「キワムさん、今日なんだか元気がなかったのでお菓子持って来たんです!食べましょう!」

 

 カノンナイスだ

 

「そ、そだな!よし!食べよう!」

 

 にしても、カノンが作るお菓子はなかなか美味いなぁ

 

「あーカノン?今日はありがとな 気遣ってくれて」

 

「いえっ!明日は初陣ですし、あの!頑張りましょうね!」

 

 その後カノンが帰った後シャワー浴びてすぐに寝た

 

 

 

 

 

 

「キワムさんすごく喜んでくれました……ふふふっ」

 

 少し顔を赤くしてカノンも明日に備え、早めに就寝した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よぉ!お前ら!今日は初めての任務だ気ぃ抜くなよー」

 

 どちらが気が抜けているのか……

 

「いいか、今からお前らに三つ命令を出す!」

 

 やっぱリンドウさんも命令とか出すんだなそりゃそうか

 

「死ぬな、死にそうになったら逃げろ、そんで隠れろ、んで運が良ければ隙を突いてぶっ殺せ。あ、これじゃ四つか」

 

 そんなことを言いつつ頭をボリボリかいて苦笑するリンドウさん。俺とカノンも同じく苦笑した

 

「あのぅ……」

 

 カノンがなんだかもじもじしながら俺を見ている少し顔が赤くなっている

 

「トイレか?」

 

「ち、違います!」

 

 リンドウさん…………

 

「あの、キワムさん?」

 

「なんだろうか」

 

 これはまさか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日の討伐対象なんでしたっけ?」

「ヴァジュラ」

「えぇっ!!?」

 

 なんだ天然なのだろうか?この人は。両手を顔の前で重ねてあわあわとしてる彼女を見ながら俺は思った

 

「んなわけねぇだろ……今日はオウガテイルにサイゴードだ」

 

 リンドウさんが苦笑しながらカノンに教えている

 

「さ、じゃあーおっ始めるか!」

 

 リンドウさんの合図でノコノコと歩いているオウガテイルに一気に間合いを詰める

 

「はぁっ!!」

 ザシュ!

 

 俺が使っている神機はバスターブレイド、スナイパー、バックラーだ。まずはバスターで思いっきりオウガテイルの頭を叩き切った

 

「グアアァァァアウゥウウ」

 

 オウガテイルは飛ばされ苦しそうにもがいている

 

「すっすごい!」

 

「やるなぁ」

 

 続けて捕食形態に変えオウガテイルを喰らう

 

「…………!!!」

 

 体が熱い!そして軽い!これならっ!

 

「はあぁぁぁぁああ!!!」

 

 神機にオラクルを集中そして

 

「散れっ!!」

 

 チャージクラッシュ!オウガテイルはたまらずそのまま動かなくなった

 

「初陣にしちゃあいい動きだ」

 

 リンドウさんもあっぱれと褒めてくれた

 

「私も頑張らなくちゃ!」

 

 次にサイゴードが来たあのアラガミは仲間を呼ぶ習性があるため素早く倒すのがセオリーだよとサカキ博士が講義で言っていた

 

「カノン!!」

 

「は、はい!」

 

 俺はカノンに先程捕食したオラクル細胞を銃形態に変え受け渡した

 

「ほぁあ!すごいです!力がみなぎってきます!」

 

 そして濃縮アラガミ弾をサイゴードに向けてぶっ放した

 

「肉片にしてあげるね!!!!」

 

 え?今の聞き間違え?リンドウさんを見ると同じ顔をしていた

 

「カ、カノン?」

 

「はい!やりました!」

 

 サイゴードを一撃で沈め喜ぶカノン

 

 なんだ良かった聞き間違えか

 

「っ!カノン後ろから来てるぞ!」

 

 カノンに叫ぶと……

 

「ひゃっは──!!ぶち抜いてやる!!!」

 

 え?どゆこと?もしかして二重人格??リンドウさんを見ると同じ顔をしていた

 

 ザザっ

 

「目標アラガミを撃破!任務は完了です」

 

 ヒバリさんのアナウンスが聞こえる

 

「ねぇねぇ!もう終わりなの?ねぇ!!」

 

 ぶち抜いたオウガテイルにまだ球を撃っているカノン。リンドウさんを見ると同じ顔をしていた…………

 

 

 

 

 

 

「お前らおつかれさん!新人にしちゃ、なかなか良かったぜ。お前らもとっとと背中を預けられるくらいになってくれよな!じゃ、死なない程度に頑張れよ」

 

 リンドウさんと別れた後俺とカノンは神機のメンテナンスのため神機保管室に来ていた

 

「お、きたきた!新人お二人さん!今日の調子はどうだった?」

 

 彼女は楠リッカ神機のことならなんでもお任せ!な神機のスペシャリストそれ以外のこと?知らん

 

「まあまあでしたねまだ少しアラガミとの間合いや、攻撃のタイミングがうまく掴めない感じですね」

 

「ははは!それだけ言えれば十分じゃないかな?カノンさんはどうだった?」

 

「あぅぅ…………」

 

 彼女どうしたの?と言ったような顔で俺を見るリッカ。かくかくしかじか…………

 

「なるほどねぇ神機を持つことで性格が変わるかぁーなかなか面白いね!」

 

 相談する人を間違えただろうか?

 

「わ、私も自覚はあるのですが……気がついたらそのモードに入っちゃってるというか……うーん……」

 

「でもまぁ、戦闘には影響はないでしょ?だったらあまり深く考えなくてもいいんじゃないかなぁ?」

 

「……………………」

「……………………」

 

「ん?どうしたの?二人とも?」

 

 かくかくしかじか

 

「誤射を連発かぁ確かにそれはあれだよね」

 

「あれってなんですか!?」

 

「でももしかしたら神機の制御機能の問題かもしれないし調べてみるよ」

 

「あうぅぅ」

 

 軽くスルーされて落ち込むカノンでもあの誤射率はもう狙ってるしか思えないよね20発くらいくらったし、しかも爆破系それに……

 

「射線上に立たないでって私、言ったよねぇ?」

 

「今、初めて聞きました」

「今、初めて聞きました」

 

 俺とリンドウさんはそろって全く同じ言葉を言った

 

「まあ、そろそろ戻ろうか?」

 

 そう言うと諦めたようにトボトボとついて来た

 

「あ、キワムさん、カノンさんお疲れ様です」

 

「お疲れ様」

「お疲れ様でした」

 

 そろって挨拶をすると

 

「キワムさん、次の任務はソーマさんとエリックさんに同行することになっています」

 

 ソーマ・シックザール……いろいろと悪い噂をちらほら聞いたことがある……けど何故だろうか、彼とは何か似たようなものをこの前すれ違った時に感じた。今は考えてもしょうがないか

 

「キワムさん?」

 

「あぁあ!うん、オーケー!一回部屋に戻るからまた後で任務開始時間教えて」

 

「…………やはりソーマさんのことですか?」

 

「えっ?いや、まぁ、そんなとこかな?」

 

「あ、すみません任務に私情を挟むようなことをしてしまって」

 

「全然!大丈夫だから!」

 

 むしろ日頃かなりお世話になってますからねぇ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自室に戻って少しソーマさんのことについて調べた……が、特にソーマさんに似たような感覚を覚える内容のものは無かった

 

「任務で会った時分かるかなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぅぅ」

 

 カノンは自室で悩んでいた

 

「誤射しまくりましたぁ……リンドウさんも若干引いてましたし、キワムさんにも……」

 

 彼はリッカさんには少しだけと言ったが実は20回以上は誤射をしてしまった。彼のスナイパーはかなりの精密度で確実にアラガミを撃ち落としていたそれに彼の場合、接近武器と遠距離武器の両方を訓練しなければならない。それに比べて自分は一つだけでいいのに……

 

「足、引っ張ってますよね……」

 

 適合率こそ高いが本人がこれでは意味がないと彼女は一人落ち込んでしまった……




戦闘シーンって難しいね!
次はキワムとソーマの話です。ひょっこりエリックさんも登場
カノン:私は?
少し休憩かな
カノン:あぅぅ
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