ビビっ
『作戦を開始します』
三人は愚者の空母に来た。ここに第一部隊が追い込んだのだ
「ここで終わらせる!」
「行こうか」
「グオォォォオオ!!」
赤いカリギュラ、"ルフス・カリギュラ"はボロボロの体でこちらに威嚇してくる。もう逃げ場はない
「「おおおおお!!」」
俺とハルさんは両サイドから攻める
ギルは正面からアサルトで連射する
バババババ!
「今だ!」
ザシュ!
「グオオ!」
「ぐおっ」
「うわっ!」
ルフス・カリギュラは斬られながらも体を回転させ、ヒビの入ったブレードで二人をふき飛ばす
ギルは剣形態に切り替えて槍で突撃する
が、敵はジャンプをしてかわす
「クソ!」
ルフス・カリギュラはそのまま宙に浮かび両腕のブレードを広げる
「まずい!一旦離れろ!」
ハルさんの指示で三人は下がる
ビュウウウ!!
背中をブースターを起動させ突進してくる
「らあ!」
ヒロはギリギリでかわし背中のロングブレードを蹴りさらに食い込ませる
「ギャアアア!!」
血が噴き出し、苦痛を露わにするカリギュラ
「追撃頼む!!」
「これで終わりだ!!」
ギルとハルさんの斬撃がカリギュラを強襲する
「グオオ………」
カリギュラは力なく倒れる
「終わったか…?」
三人が肩の力を抜いたその時
「ギャオオオオ!!」
「ぐあっ!!」
カリギュラが暴れ出しヒロの神機が飛ばされる
「ヒロ!」
カリギュラは成す術がないヒロを喰らおうとする
「ヒロぉ!」
ギルはあの時を思い出す
ケイトを目の前で失ったあの日を
俺はまた大切な人を失うのか…?いや…
「諦めるわけには……!いかねぇんだよぉぉ!!」
「そうだぜ!ギル!それで、いい!」
ハルはスナイパーでカリギュラの首元を打つ
ゴキっ!
鈍い音が鳴り響く
「うおおおおおお!!」
今度こそ……
カリギュラはよろけながらもギルを切り裂こうとする
「届けぇぇぇぇええええ!!!」
ピシィィィィイン!!!!!
ビュ!!
一瞬だった
ギルの神機から赤と黒のオラクルが溢れ出した途端に一気に加速し、高速、いや、神速でアラガミを貫いていた
ブシィィィィィィイ!!
遅れて血が噴き出す
「グオオォ……………」
ルフス・カリギュラは倒れる体から黒いオラクルが溢れる
ザシュ!
背中に刺さっていたロングブレードが抜け、地面に刺さる
「はぁ……」
ギルは座り込む
「骨の折れる相手だったなぁ」
ハルさんも安心した表情を見せる
ケイト…俺も聖人君子じゃないからさ、ギルに対する割り切れない思いがたぶんあるんだと思う…だから我らしくもない敵討ちなんて考えていろんな支部を渡り歩いたんだけどさ……ギルに偉そうに言ってた割に……まぁ俺もお前を失ったことに耐えきれず…ずっと止まっていたんだな。
でもな、ケイト……あのまっすぐな若いやつのおかげでさ、ギルが前を向いて歩き出したんだ。俺もいつまでもくすぶってるわけにはいかないよな……だから俺もそろそろ……歩き始めるよ…いいよな?ケイト……まあ、気長に待っててくれよな……
ハルは二人の肩に腕を回す
「さーて!そんじゃ、帰るか!」
二人は頷きアナグラに帰還する
新たな第一歩を大きく踏み出して…
フライア
ギルが血の力に目覚めた後、俺たちは一旦フライアに帰ってきた。ギルの血の力についてや、新たな感応種などについての説明があった
ロビー
俺とナナはおでんパンを食べながらボケーとしていた
「みんなすごいねぇーどんどん血の力に目覚めていくね」
「そうだなー次はナナかもな」
「私もズバーン!ドバーン!ってしたいもんね」
そこにギルがやってくる
「あ、ギルー!」
ナナが手をブンブン振る
「二人とも仲良いな」
「えっ?そ、そう、かな」
ナナは頭の後ろをかくふりをして照れくさそうに笑う
「ヒロ、ありがとな。お前にはいろいろ迷惑をかけたからこれからはこの血の力でお前をサポートしていくさ」
「ははは!よろしく頼むよ」
「副隊長」
「お、シエル。どうした?」
「フライアでの用事は済んだのでまた極東支部に戻るそうです」
「わかった。それじゃ、準備しようか」
極東支部
「あれ?貴方たちは…?」
俺たちが極東支部に戻るとコウタさんと同じ白いフェンリルマークの入った制服を着た二人の男女がいた
「例のブラッドというやつか…」
男の方が近づいてくる
「ブラッド隊長のジュリウス・ヴィスコンティです」
隊長が挨拶する
「フェンリル独立支援部隊クレイドル所属、ソーマ・シックザールだ。お前たちの活躍は聞いている」
ソーマさんの後ろから女性も挨拶する
「同じくクレイドル所属、アリサ・イリーニチナ・アミエーラです」
アリサさんとソーマさんは俺を見る
「ん?うちの部下がどうかしましたか?」
「あ、いえ、少し知っている人に似ていた気がしたので」
アリサは苦笑いする
「俺たちは支部長のところに行く。また後でな」
ソーマさんは俺の肩に手をポンと置く
「お前はどこか俺のダチに似た匂いがする。いい神機使いになってくれ…じゃあな」
そう言って二人は去って行った
「ああ、そうだこれからブラッドでミーティングをするからラウンジに集まってくれ」
隊長の言葉に頷く
支部長室
「そーまぁぁぁぁあ!!」
シオが猛烈な勢いでソーマに飛び込む
「ぐお」
思わずソーマは仰け反る
「二人ともおかえり!」
コウタは笑顔で二人を出迎える
「ただいま、みんな」
アリサも笑顔で返事をする
ソーマはシオの頭を撫でる
「いい子にしてたか?」
「うん!えらい?」
「ああ」
「カノンさんも第一部隊に入ったんですよね」
「はい!しっかりここを守らないと」
カノンは決意に満ちた顔をしている
サカキ博士が要件を話しだす
「さて、今回君たちを呼んだのは…」
「そうだ!今度みんなで任務の帰りに買い物に行きませんか!」
「ちっ」
「ちょっとソーマ!なんで舌打ちするんですか!」
「あ、私お菓子作りますよ!」
「わーい!かのんのおかしたべるー!」
「俺も欲しいなー」
「じゃあコウタは抜きで食べましょう!」
「なんでだよ!!」
「お願い聞いてぇぇぇええ!!」
サカキ博士が泣きながら叫んだ
「さて、今回の要件だけどね」
サカキ博士は明後日の方向を見て話す
「聞いていると思うが
「……!」
サカキ博士は私たちを見て話す
「近頃
「えっ!?」
皆驚く
「しかもそのアラガミは人の姿をしているらしい」
「シオと同じだと…?」
ソーマは警戒している
「おそらくね。この極東支部周辺をさまようように徘徊し、アラガミを見つけては躊躇なく喰らうらしい。現在詳細ははっきりしていないが今までのアラガミとはまったく特異であるということだね」
「じゃあ、しおがじゅんすいなアラガミになったってことかー?」
「そういうことだね」
「厄介なやつが現れたな」
極東支部周辺エリア
「誰だ…?誰だ…?わからない…」
近々別の作品も作るかもしれません。もちろんこの作品も続けていきます