神と人と愉快な仲間達   作:パルモン

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久々の一日二話更新です


恐怖の王様ゲーム

コウタとキワムの提案で始まった王様ゲーム。ラウンジの椅子を円形に並べ机を配置し、中央にくじが入ったコップを置く。少々人数が多いが気にしない

 

「王様だーれだ!」

 

コウタの合図で中央のくじを引く

 

それぞれは相手に自分の番号を見られないように確認する

 

「わーい!王様だー!」

 

最初に王様になったのはナナだった

 

「で、どうすればいいの?」

 

「なんでもいいから数字を決めて、その数字を持っている人が何をするか命令したらいいんだよ」

 

ナナは少し考える

 

「じゃあ!8の人が私にチキン8ピース奢る!」

 

「俺かよ!?」

 

ロミオが立ち上がり絶句する

 

「ふっロミオ…王様の言うことは絶対だせ?命令に背くということはその時点で首ちょんぱ確定だ」

 

キワムは手で首をシュッと切る動作をする

 

「くっそ〜!恐るべき王様ゲーム……!」

 

ロミオがナナに奢る約束をしてゲームは再開する

 

なんでもありというルールに緊張感が走る

 

みんなはくじに手を伸ばす

 

「俺のドロぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!」

 

ヒロが天高く王様と書かれた棒を突き出す

 

「ドゥエリストたる者これくらい容易い」

 

ドヤ顔のヒロ

 

「2の人が5の人にデコピン」

 

「数字のダブル起用を使いこなすとは…!てめぇ!何者だぁ!」

 

キワムはずっとこの調子である。そう言う本人は5でも2でもない

 

「しお2だよ!」

 

「5は俺だな!」

 

5のコウタにシオはデコピンをする

 

ブシィ!

 

デコピンなのに妙な音が響いた

 

シオは本来アラガミで研究室の奥の部屋を突き破り脱走するほどの力を持っている。故にコウタは吹き飛んだ

 

「ぐぼぉ!?」

 

コウタは再起不能になった

 

「はーい!一人脱落!続きいこう!」

 

シオはジョーカーであるとみんなは確信した

 

「あ!私ね!」

 

次はエリナだ

 

「10の人退場で」

 

「何故だぁぁぁぁああ!」

 

エミールが退場し、二人目が脱落した

 

「なんかやり方違うくない?」

 

ロミオは顔が引きつっている

 

この王様ゲームはその人の本性が見える

 

普通のありきたりなデコピンなどをさせる草食系。服を脱がせるなどをする肉食系。どちらでもなく雰囲気を楽しむ傍観系。いろいろな種類がいる

 

「俺か…では、ダミーアラガミ百匹組手を1の人」

 

たまにこんな肉体系もいる…

 

「なんでこういうときは俺なの!?」

 

キワムはみんなに見守れながら百匹組手をさせられた

 

10分後

 

「早かったな…流石、極東の英雄だ」

 

「とりあえず、回転率悪いからなるべくスムーズにいくやつお願い…」

 

キワムは満身創痍でそうジュリウスに告げた

 

そう、本当になんでもありなのである。この特権が何に利用されるのか、恐怖の始まりだ

 

「つまり、このゲームは加害者と被害者と傍観者の戦争なんですね」

 

シエルは真顔で分析する

 

「誤解を招く発言撤回よろしく!」

 

キワムは確かについ先程被害者になったためそれ以上は言及できなかった

 

「よし、とりあえず5回戦やるか」

 

まだ5回戦でこれだ。気をつけねば、命に関わる

 

「俺の時代きたぁぁぁあ!!」

 

キワムは王様棒をフリフリと振ってみせる

 

「王様ゲームの本来の姿を見せてやるよ」

 

キワムはすぅーと息を吸う

 

「12番、上着を脱ごうか…」

 

「なに!?」

 

ソーマは珍しく動揺している

 

「てめぇ!本気か!」

 

「12…ソーマ。服脱ごうか」

 

全員の視線がソーマに集まる

 

「後で覚えてろよ…」

 

ソーマはキワムを睨めつける

(やるんだ…)

 

全員がそう思った

 

なんだかんだ言ってソーマは楽しんでいるようだ

 

上半身裸になったソーマを見て爆笑する人、見惚れる人、後々のことを考え恐怖に震える人、いろんな人がいた

 

そう、中には王様になれず、ひたすらに被害を受ける者もいるのだ

 

そして6回戦

 

「きました!私引きました!」

 

カノンは王様棒を掲げる

 

「ふふっで、では…キワ…6の人が7回戦終わるまで私に抱きつくということで……!」

 

「おい、完全に俺狙いじゃねーか。まあ、一人を狙うのもありだけど」

 

私欲丸出しのカノンを見つめ、自分を隠すことなくさらけ出せるのもみんなと信頼関係が築けているからだとキワムは思った

 

そして現実は甘くない

 

「わ、私ですか…」

 

6はアリサだった

 

美人二人が抱きつくのは男の妄想を膨らませ、男特な内容になった。ハルやキワムはいいねぇとそれを見つめていたが、それ以上は査問会に行かせるということで、素晴らしい光景はすぐに終わった

 

「さて、聖なる探索といこうか!!」

 

ハルが王様を引いた

 

「そうだな…俺のムーブメントはな、シンプルな…『生脚』だ」

 

ハルが語り始めた

 

「本物に飾りなんか要らない。飾らない脚を見てそこにみなぎる命の息吹を、ただ感じればいい…」

 

「いいぞぉ!その調子だ!」

 

キワムとヒロがグーサインをハルに向ける

 

「ふっ聖なる探索も佳境に入ってきたな!」

 

アナグラの神機使いはニーハイこそ多いものの、生脚が少ない。それ故にハルにはその欲求が芽生えた

 

「モデルは…2番と6番!スカートを頼む!」

 

ハルが宣言する

 

その二人はカノンとソーマだ

 

「おい、狙ってやってるのか…?」

 

ソーマはプルプルと震えている。すでに上半身裸であるソーマにさらに露出をさせる。もうこれはイジメだろうか

 

「流石のソーマも運には勝てないか」

 

キワムは肩をポンポンと叩き、ドンマイと言った

 

5分後

 

上半身裸でスカートで生脚のソーマ。なんかもう見ていられず、すぐに着替えていつもの服装に戻るように命令した

 

続いて入ってきたカノン。普段生脚を晒すことはあまりなく新鮮な雰囲気に皆は歓喜の声をあげていた

 

これも悪くないとキワムは思った

 

「キワム…?どうでしょう…?」

 

少し頬を赤く染め上目遣いでキワムを見る

 

(その破壊力まじ神だ……!)

 

彼女の綺麗な脚を堪能して感想を言う

 

「めっちゃ似合ってるよ。たまにはこういうのも悪くない」

 

「ニヤケ顔でそれ言われると変なこと考えているとしか思えませんけど…」

 

カノンはジト目でキワムを睨む

 

 

 

その後も何回かしたが、アラガミの情報が入り、お開きとなった

 

最後に王様になったギルが3のキワムが全て片付けをするということでキワムが全て片付けた

 

 

 

 

 

 

カノンはその後、たまにスカートをひらひらさせて戦場で男の注目の的になるのだった

 

 

 

 

 

そしてキワムはソーマにボコボコにされ部屋に連れて行かれる様子を何人かに目撃された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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