ロビーに戻ったキワムとカノンはブラッドの皆と再会した
ジュリウスとヒロは薄々気づいていたらしく、二人の説明を受け入れてくれた。ナナ、ギル、シエル、ロミオは信じられないような表情をしていたが、ジュリウスとヒロの説得もあり事実を受け入れた。
「そんで、そこの彼女は?」
キワムはロミオの後ろに立っていた少女を見る
彼女は無言でこちらの様子を見ている
「リビィっていうんだ。俺の幼馴染みたいなもんだよ」
ロミオがリビィを紹介する。既にブラッドの皆にも同じように説明したのだろう。ブラッドの皆は特に変わった反応は見せていない
「リビィはなんか特務をやってるんだよー」
「……!特務…」
ナナは何気なく言ったのだろうがキワムはその単語で少し表情が引き締まった
キワムに与えられていた特務はノヴァの育成のためでもあり、キワムが戦死する確率を上げるためでもあった。
「どうしましたか?」
シエルが心配そうにキワムの様子を伺う
「いや、なんでもない」
特務となるとそう簡単に任務内容はきくことができない。ましては本部が関わっている特務となるとキワムのそれとは違うものであるだろう
キワムはブラッドの皆に極東に戻って会議を開くことを提案した
「承知した」
ジュリウスもすぐに納得してくれた
極東支部 ラウンジ
「———以上が今のフライアの現状だ」
キワムは皆をラウンジに呼びフライアでの出来事を話した
「それで…これからどうするの?」
エリナはキワムが何かの策があるのではないかと期待と不安が混じった目を向ける
「いや、今のところはラケル博士の陰謀を止める術は見当たらない」
「そんな…」
ジュリウスは皆を見渡し、小さく息を吐いた
「…今回の件は重く重要であるとわかっている。だが、ラケル博士の過ちを俺たちで正させてくれないだろうか?」
「ブラッドだけでどうこうできる問題じゃねーよ」
キワムはジュリウスを横目に見ながら告げる
するとヒロがジュリウスの横からキワムの前に立つ
「だからこそ、俺たちブラッドに力を貸してくれませんか?」
「協力はもちろんする。いや、共闘は必然だ。だからこそ…」
「だからこそ、ブラッドなんじゃないかな?」
ラウンジの後方からサカキが歩いて来た
「それはどういう意味で?」
キワムを含めブラッド以外の皆は疑問を持った顔をする
「君とカノン君がフライアに行っている間に強力な感応波をフライアから受信した。おそらく、キワム君の予感が当たっていると思うよ」
「どういうことですか?」
カノンはキワムとサカキを交互に見る
キワムの頬から汗が垂れ、ゴクリを息を呑んでいる様子を見てただ事ではないと皆は感じとる
「血の力を応用した終末捕食…」
「「えっ!?」」
サカキの言葉にそれ以上言葉がでなかった
三年前のあの日が再び訪れようとしているのだ
「けど、その計画は少し狂っているんだよな?」
キワムの言葉にサカキは頷く
「見てのとおり、ここにはブラッドの全員が無事に集まっている。血の力を利用とすることは君たちが血の力を発動しない限りほぼ不可能だろうね」
「つまり血の力無しの戦闘になるのか」
ヒロは顎に手を置き目を瞑り呟く
ブラッドは血の力を利用した戦闘を主にする。とはいえ、常にブラッドアーツを使うわけではないため若干の戦力ダウンはあるが十分な実力はある
「まぁ、副隊長さんたちは止めても行くタイプだろうからなー。止めても無駄だと思うぜ?なんなら俺たちはバックアップに専念する方がいいさ」
ハルはうっすらと笑みを浮かべている
キワムはため息をして諦めたように呟く
「なら、各部隊に分けてそれぞれの役割を果たすことにするか」
———————————
グシャっグシュっ
ブチっブチっ
ゴゴゴゴゴ
ガシャン
「荒ぶる神々よ、
間隔めっちゃ空いたくせに短くてすみません(土下座)