今回は少しシリアスです
では、続きどうぞ!
任務にもだいぶ慣れてきて少し肩の力が抜けてきた。俺は戦果を順調に上げ周りからも評価されるようになった。最近よく、ソーマとエリックと任務に行くことが多くなった。他の人はいつか死ぬぞなんて言ってくるが俺も同じことだ。むしろアラガミの追加で良い経験ができている。ソーマからバスターの立ち回りなどのコツを教えてもらい、今ではかなり使いこなせていると思う
「ソーマ!またバスターのコツ教えてくれよ!」
「少しは自分でやりやがれ」
「ケチ」
「やんのか?」
相変わらず無愛想であるが前よりだいぶ柔らかい印象になった。俺への対応にみんな驚いたような表情を見せる
「今日は任務が入ってんだ。諦めろ」
そう言って彼は行ってしまった
「あ!キワムさん!」
「おーカノン!なんか久しぶりだな」
ここしばらくお互い任務が続き一緒に任務に行く機会も少ししかなかった
「聞きましたよ!最近すごく調子いいみたいですね。あちこちで噂を聞きますよ」
いつから俺は有名人になったのだろうか?
「ここにいたか。キワム、カノン」
カツッカツッと鬼の上官ツバキ殿が近づいて来た
「お前らには今回の任務二人だけで行ってもらう。相手はコンゴウ。ノルンでしっかりと対策を立て準備をするんだ。準備が完了したらヒバリから任務を受注するように」
「ふ、二人だけですか?」
カノンは不安の色を隠せないようだ。当たり前だ。今までは最低でも三人で任務に行っていたそれも実力のある人たちだったからだ
「いいか?これは最終テストだと思え。ゴッドイーターは常に人手不足だ少しでも早く一人前になってもらわなければ困る」
「うぅ……」
「……無理だけはするなよ?危険と思ったらすぐに撤退するんだ。生きて帰ることが第一条件だ」
ツバキ上官はなんだかんだ言って部下思いのいい人だ。だからこそこれだけ信頼されているのだろう
「カノン、大丈夫さ。いつも通り死なない程度で頑張ろ」
「はい……」
「よろしい。カノンは先に任務を受注してこい。キワム少しいいか?」
「わ、わかりました」
カノンはヒバリさんのとこに下を向きながら行った
「……キワム。お前はあいつより実戦経験がある。現に大型種の討伐もこなしている。カノンは自分に自信を持てていない。このままでは先はないだろう。お前がしっかりあいつを技術面でも精神面でもカバーしてやれ。これは私個人のお願いだ。きいてくれるか?」
「もちろんです。上官の優しさはもう知ってますから」
彼女は少し微笑んでそうかと言ってエレベーターに向かった
ザザッ
「目標地点に到達。バイタルに異常なし。任務を始めて下さい」
「りょーかい」
「…………」
カノンを見ると少し震えているのがわかる。前はひゃっは──!!とか叫んでいたがどうやら神機を持っている今でも無言なのを見るとよっぽど緊張と不安があるのだろう
俺はそっと背中を叩いた
ビクッとして彼女はこちらを見る
「大丈夫か?行けそうか?」
「だっ大丈夫です!さ!行きましょう!」
声は震えていた
「カノン、まずいと思ったらすぐにスタングレネードを使って避難するんだ。その隙に俺が注意を引くから」
「いえっ!ただでさえ私が足を引っ張ってい……」
「足手まといなんて思ったことはない」
「え?」
彼女はきょとんとしている
「お前と何回か任務に行ったけどそんなこと思ったことは一度もない。事実カノンの火力でかなり助かってる。だからもっと自信もっていいと思うよ」
「でも……私シュンさんとかカレルさんとかいろんな方と任務に行かせてもらいましたけどいつも誤射ばかりで迷惑だと言われて……自分でも自覚があるんです。誤射ばかりで迷惑をかけていると……」
彼女の目は少し潤んでいる
周りから散々言われ自信を無くしてしまったのだろう。しかもそれが自分の責任であるとわかっているから尚更……
「だったら俺がサポートする。カノンがいつも通り戦えるように訓練だって付き合う。それに今日は二人だけだぜ?誤射なんかほとんど気にしないでいいから楽じゃん。ツバキ上官も言ってたろ?生きることが最優先って。気楽に行こうや」
彼はこんなへっぽこの私に優しく言ってくれた。いつもは動くなとか固定砲台とか言われているから、今回もそんなことを言われるんじゃないかと思っていた。でも、彼は違った……
「なんだかリンドウさんみたいですね」
「そうか?まぁリンドウさんの影響はかなり大きいと思うけど……てか、やっと笑ったな!」
と、俺は彼女の頭を撫でてしまった
パンっ!自分の顔をビンタした
何やってんの俺?何調子に乗ってんの?やべーよこれは絶対に引かれるよ…………そっと彼女を見ると頬を赤く染めて下を向いていた
「えへへ……なんだか安心しました。今日も頑張りましょうね!」
「お、おう」
彼の手はとても暖かく優しさが伝わってきた思わずにやけてしまった…………ちょっと引かれたかな?…………
「いたぞ……」
コンゴウは捕食をしていてこちらに気付いていない。てかいつも思うけどあれ何食ってんだろ?土?
俺がスナイパーで先制攻撃をし、その後カノンの放射で追撃。そして俺のチャージクラッシュでとどめ。が大体のイメージ。あくまで想定でこれができたとしても相手がやられるかどうかはわからない。けど致命傷は与えられるはずだ。
「いくぞ……!」
「はい……!」
俺がスナイパーで背中のパイプを撃ち抜く……が、結合崩壊はできず、こちらに気付く。
「カノン!」
すかさずカノンが連続で放射 たまらず頭を抱えてうずくまる
「キワムさん!チャンスです!」
「おぉぉおぉおぉ!!」
チャージクラッシュを背中から腹にかけて振り下ろした
ドッパァァァァ!!
大量の血が吹き出るが胴体を真っ二つにはできなかった
「にゃろぉ!」
コンゴウはいったん距離を置くと胸を叩いて威嚇をしてきた 恐らく怒りで活性化したのだろう。口から湯気のようなものがでている
「気をつけましょう!」
カノンの言葉に頷く。活性化したコンゴウの一撃は強烈だ。しかしその分隙も多い油断しなければ焦る必要はない!
コンゴウが転がってくるそれをステップでかわし、捕食形態に変え捕まえる
「グォォ!?」
やつは今の状況が理解できていないようだ。俺は体を回しコンゴウをぶん投げる
ドカッ!!!
壁に激突し、コンゴウがもがいている。ついでに一部を喰いちぎりバースト化。すぐにカノンに三つ受け渡す
「これでっ!大きな穴を開けてあげる!」
カノンの放った濃縮アラガミ弾はコンゴウに的中巨大な爆風に思わず飛ばされそうになる コンゴウは今ので声をあげることなく絶命した
「やりましたねっ!キワムさん!」
「はは!よゆーってね」
コアを回収し、迎えのヘリを呼ぼうとした時
「!!」
「キワムさん?どうしました?」
来る……何かがこっちに来ている……
「っ!カノンっ!!!」
気配を感じ振り返ると金色の体をしたコンゴウがカノンに殴りかかろうとしていた
「あ…………」
やられる。そう思ったが目の前に何かが現れ
ボコッ!!
ボキッ!!
鈍い音を立て殴り飛ばされたのはとっさに私を庇ったキワムさんだった
「あっ……がっ……」
口から血を吐き倒れているキワムさんを見て頭が真っ白になった
「キ、キワ……ム……?」
「あぁ……ごはぁ!……ぜぇ、ぜぇ……カノンっ……スタングレネードをっ…………!!」
頭が真っ白になりどうすればいいかわからない。さっきのコンゴウはこちらを威嚇している。ただそれを見ることしかできない。金色のコンゴウは容赦なく回転してこちらに突進して来る。
避けないとっ!
本能で理解し、右に避けたつもりだった
しかしそのコンゴウの周りには電撃のようなものを広範囲に纏っており、それに巻き込まれる
「きゃああああ!!」
直撃はしなかったものの全身に激痛が走り、体が痺れて動けない
「お母さん……コトミ…………」
母と妹を残して死ねない。しかし、コンゴウはとどめを刺さんと腕を振りかぶる
「カノンさんっ!キワムさんっ!バイタル危険域です!すぐに撤退を!!」
ヒバリさんの声が聞こえる……でも動けない
「死ぬのは……いや……」
ドシュウウ!!
「ギャオオオォォォォ!!!!」
コンゴウの腕が切り飛ばされた
直後体から痛みと痺れが消えていく周りは緑のオーラに包まれていた。回復柱だ
「キワムさん!ありがっ」
そこから言葉が出なかった。そこにいたのは確かに彼だった。しかし全身血まみれで回復をした後はみられず、目はアラガミのように真っ赤になりハァァと息を荒く吐き、アラガミを見ていた
「アアアァァァアアァァァァ!!!!」
人とは思えないような声をあげ目の前のアラガミを切り裂く。顔を真っ二つにし、両手両足を切り飛ばし、そこにはただアラガミを葬り去る彼がいた……そして……
ガブッ!ブチィっ!
彼はアラガミに喰らいついた
カノンには妹がいます。え?知ってた?ごめんなさい