20○○年
我々はまたも過去の過ちを繰り返してしまった。人類の歴史は戦いと支配だ。常に人類が頂点に立っていなければならない。他の動物を使役し、文化を築き、都市を築き、生活圏を拡大し、地球上を支配下とする。
だが、人類は決定的な
それは、『
人類は自らの手で人を上回る存在を創り出してしまったのだ。力を持ち過ぎた者が最後にどうなるか、それは歴史が答えを示している。そう、『支配』だ。
現にAIはその前兆を見せ始めていた。そのため人類は
そして出された案が『ゴッドイーター計画』だった。
人類が認める人類よりも遥か上の存在、それは『神』だ。賢者たちは
20○○年
賢者たちが解き放った神は地球上のあらゆる物質を喰らい、吸収し、進化した。既存の兵器、ましては
そして、偽りの神を処分する存在を賢者たちはつくった。今度は機械ではない。人間を触媒とした兵器だ。ロボットに心が宿るなど、SF映画による
しかし、ここで事態は急変する。予想以上に進化を遂げた神は瞬く間に地球上に繁殖し、全てを喰らい始めたのだ。徐々に生活圏を神に奪われ始め、賢者たちの計画は破綻した。
結局、
賢者たちが遺した負の遺産はこうして人類から支配権を奪っていった。まさに神のように。
生き残った唯一の賢者は神に対抗するための兵器の製造に尽力した。その結果、神に対抗できるたった一つの兵器、神機を創った。そして、神機を操る、偽りの神、『荒神』と同じ細胞を持つ人類の誕生によってなんとか対抗手段の確立に成功した。
神機を操る者たちを人々は、
「……そうか、ソーマはこれを見つけたのか……」
「ああ、そうだね。ソーマはこの荒ぶる世界を鎮める決定的な一打を打とうとした。しかし、結果は……」
「……灰域を作り出してしまった。その負い目から単独でヨーロッパに飛んだものの、想像以上に早く広まってしまい帰る手段を失った」
「あまり科学者としてこういうことは言いたくないが、灰域の除去は不可能と言えるだろうね」
「……それ、終末捕食の時にも似たようなこと聴きましたよ。結局俺が月に行って食い止めたのはいいものの、今度は死人扱い。カノンには手紙を残したけど、直接伝えられないままになっちまったし……はぁ」
「まぁ、まずはソーマと合流して
「……そうだな。全てを修正して本来とは違う分岐点を渡る……なんかよく分からんけど、やることは
「大丈夫さ、昔の本に前世の記憶を持って別の異世界で主人公が活躍するなんてものもあったわけだし、なんとかあるさ」
「やるしかないか……あ、そうだ。ソーマと合流する前に
「……その話はもう終わりにしようと言ったはずだろう?」
「はいはいすいません」
運命の歯車が、動き出す。