創造神。なったけどどうしよう・・・   作:

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追試ヤバいけど投稿。
追試大丈夫かって?
・・・キニスルナ。キニシタラマケダ

2018/03/15
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2018/03/16
少しだけ編集。

2018/03/19
タイトルを『閑話1』から変更


プロローグ3 生物の底力

ミラ三兄弟と出会ってから、月日が流れた。まあ、俺からしたら一瞬だったけどね。

何年くらい経ったか? うーん・・・一億年くらい?

 

まあ、そんな事はさておき。ミラ三兄弟が生まれた時に他にも卵から孵ったのがいるのは覚えているだろうか? 実はそいつら、他の奴らと交わりながらも、どんどんと進化していったんだよ。勿論、恐竜なんて目じゃないくらい強すぎる奴らに。

 

そんなやつらに対抗する為に、他の虫や魚、勿論その他の生き物も進化していき、物凄いカオスな世界になってきた。イビルジョーより凶暴そうで強そうな魚や虫もいるし、ナニコレ状態だよ本当に。

更に、気温や環境などを無視して異常現象を起こすもの達も現れ始めた。

 

古龍種。または古龍級生物の誕生だ。

 

そこからは本当にあっという間だった。

どんどん強力で超巨大な怪物、化け物が生まれ、それを凌駕する更なるナニカが生まれていき・・・そして絶滅していった。・・・多分俺のせいで。

ミラ三兄弟の前に現れるためだけに操作した月と太陽。あのお陰で様々な地域の温度や気質、生態系に被害を出し、遂に氷河期に陥った。

 

氷河期に陥いり、数多の生物が死に行くのを見た古龍種、古龍級生物達は、生まれ持った知恵をつかって、各地で行動を起こし始めた。

 

ある場所では、火山の中にいる二体の古龍が吠えるだけで爆発と爆炎が乱舞し、一部地域から火山にかけての気温を上げ、寒さの影響がない地帯を作り出した。

更にその近くに大きな密林ができた。また、姿の見えない古龍が密林内で動き回り、密林内の生物にとって危険な物を排除していった。

 

ある場所では、吹雪が常に吹き荒れ、古龍が唸れば吹雪をも吹き飛ばす風が巻き起こり、雪山の一帯を一定の気温になるように調整し、雪山で過ごす生物にとって快適な空間にした。

 

ある場所では、海の底とも言える場所にて、地底火山へ体当たりをして刺激し噴火させ、その余波で地震を起こしながらも、海水温度を上げることによって凍え死ぬ生き物を守り続けた。

 

ある場所では、周りにある岩や木などを金色の糸で絡め、組み合わせて風よけとし、更にはドーム状の巨大なものを作り出し、内部だけ寒さの影響を減らしていった。

 

ある場所では、各地に飛び回り、氷や雷、炎に赤黒い雷を纏って強襲し、無駄な殺戮をしていく種族を滅ぼしていった。そうして、残ったもの達はその姿に畏怖と感謝を込めながらも生きていった。

 

 

大量の生物が死んだが、古龍達の奮闘により、完全な絶滅を回避することができた、が。氷河期はまだ終わらなかった。

そんな氷河期を終わらせるのに大きく貢献したのは、四体のリュウだった。

 

 

氷河の中から姿を現した者。溶岩の中から姿を現した者。剣のように鋭き山より出てきた者。海底火山より目覚めた者。その四体は行動を起こした。

 

氷河の中から姿を現した者はゆっくりと立ち上がり、咆哮を放った。それだけで氷河は砕けていき、更にその者が氷河に潜って移動する事で細かく砕けていった。

やがて移動し終わると、体内の器官を活発化させ、それを口から吐き出した。吐き出されたそれは細くだが物凄い速度で進み、氷の大地を砕いて進んだ。目に見える範囲全てを砕きつくすと、さらに移動して別の場所へと進んだ。

 

溶岩の中から姿を現した者は大きく息を吸い、自身の体内器官をも使って指向性の持つ咆哮を放った。一直線に放たれたそれは、千里先の場所までも届き、氷を砕ききった。それを左右に振りながら、途切れてもすぐにまた放ち続けた。

目に見える範囲全ての氷を砕ききると、地へと潜り、新たな場所へと移動していった。

 

剣のように鋭き山から出てきた者は、その巨体と触れた物を削り、砕き、壊す鱗を使い、氷を砕き進み、更には自分の心臓部分から発せられる熱を全身に回し、身体を紅く光らせながら氷を溶かし移動した。

他の二体が開けていない場所へは、天へと咆哮をあげ、空から降り注ぐ蒼い隕石が跡形もなくなるほどに砕いていった。

 

地底火山より目覚めた者は、目覚めたすぐに移動を始めた。体の中心部である胸、その中にある心臓がマグマよりも暑い血を巡らせ、体内に溜め込んだ岩を溶かし、それを肩から噴出させつつ移動した。

体温の熱だけでも周囲の水温を上げ、肩から流れ出る溶岩が更に水温を上昇させていった。

やがて陸へと上がったその者は、息を吸って力を溜め、咆哮と同時に解き放った。空から降り注ぐ隕石と、肩から飛び出していく火山弾が、遠くの氷を砕いていった。

 

 

 

 

やがて、一部を除いた全ての氷が砕かれ、それを察した古龍達は、炎が使える者達だけ飛び出した。

砕かれきった氷は簡単に溶けていき、氷河期になる前の状態へと戻った。

氷を砕いた四体のリュウは、酷使しきった体を休ませる為に一体は溶岩の奥底へ、一体は氷河の奥底へと潜り、一体は剣のように鋭き山に巻きついて動きを止め、一体は海底へと潜り眠りについた。

 

 

 

これが元に氷河期も完全に終わり、また、新たな生命が産声を上げ始める。

元の地球と同じ環境ではなく、魑魅魍魎が跋扈する地へと変化を遂げ、新たな歴史を作っていくのだった。

 

 

 

 

 

 


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