もし守護輝士の片割れがレギアスの弟子だったら   作:草賀魔裟斗

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ストーリーに含めなかったパティエンティアの登場を含む、何話かの番外編です


番外編1

アリーシュの後悔

眼球がゆっくりと光を取り入れだした

どこか見覚えのある天井が見えた

そこが医務室だと一瞬で解り、まだ死んでないわ、とほっとした

起き上がろうとするとまだ、全身が痛い

あー、チクショウ…あんなやつの喧嘩買わなきゃ良かったかな?…いや、ねぇさんを腰抜けとかって呼んだんだ…

殺す気で喧嘩買わなきゃいけないよね…うん…

痛い全身を必死に駆使して視野を広げた

「…ここは苦手だ…」

ねぇさんと火事で生き別れてアークスに保護されてマリア師匠と会ったここ…

その暑く痛い記憶が甦る

その記憶を振り払うように頭を振った

「んー…良く寝たー」

その声に驚いて目を見開いた

喜びと不甲斐なさが混じった感情を感じた

「ね、ねぇさん!?」

「あ、アーシュ目覚めた?…目覚めはどう?…ま、最悪かな」

「あ、あぅ…」

最悪だ…聞かれたかな

「…ねぇさん…ごめんね…迷惑かけちゃって…」

ねぇさんの反応はやっぱり少し困ったように笑うだけだ

「迷惑なら慣れてるよ…アーシュは昔からわがままだったもの」

「…ごめんなさい」

「謝らないで」

ねぇさんはそっと私を抱き締めて言った

「悲しくなるから」

きっとその言葉の向けられた相手はねぇさんではないと思った

「ありがとう」

ねぇさんの言葉は誰に対してか解らなかった

解らないからか泣けてきた

嗚咽が押さえられなくなってきて

目から涙が溢れた

「…あなたが居てくれるだけで私は嬉しいよ…だからいっぱいわがままいっても良いよ…私が叶えられるなら叶えるからさ…」

「ねぇさん…!ねぇさん…!!」

「…何だい?…私の可愛い妹<アーシュ>」

ふと思った疑問でボクの頭は冷静になった

嗚咽でうまく声はだせないかもしれないが聞かないとだめなような気がした

「ねぇ…さん…リリーパからここまで運んでくれたのって」

「あ、私…久しぶりねぇお姫様抱っこしたの」

お、おおおおおおおおお姫様抱っこ!?

つまりあれか!?ねぇさんの胸部とボクの腰部が密着したってことか!?

※アリーシュは混乱しています

「え…ねぇさんが運んでくれたの?」

「うん」

アホォォォォォォォォォ!!

ボクのアホォォォォォォォォォ!!

そんなチャンスを寝て過ごすなんて!!

「…それがどうしたの?」

「え!?あ、うん!なんでもないよ、お礼を言おうと思ってて」

「なるほど、アーシュは律儀だね…そこまでは私ならやらないよ」

「あ、あはは…」

 

この後、アリーシュは壁に頭突きし続けそこをフィリアに見られ怒られた

 

レスターンとロンド

…まぁ…こうなるよな…

俺の目の前にはタバコを吸いながらこっちを睨むねぇさんがいた

「…弁解は聞くよ」

「…暇だった…そんだけ、言い訳する気はないよ」

「そう…」

気まずい…はあ…迂闊だった

まさか龍族の攻撃のせいで右腕が故障するとは…ほぼ、定年劣化だろうけどな…まぁ新しいのに変えれたから良いものの…お陰で隠し通せそうだったのに…バレちまった…

「なら…怒っても良いかしら?」

「…あぁ…今回は俺に非がある…その代わり…」

「ギルスは怒らないわよ…貴方ならそういうと思ったし」

そっか…ならいいや

「…さて…」

ロンドねぇさんのビンタが俺の頬を貫く

相も変わらずきついやつをくれる…

「なんでこんな時にあんたってやつは…」

「…悪かった…アーシュにはねぇさんが居たから大丈夫かなって…」

「……大丈夫な訳がないでしょ…兄貴が居てやらなくてどうすのよ…家族なんでしょ?」

「……」

言葉がでない

ただねぇさんの正論は嫌いだ

正しすぎて何も反論できない

しばらくするとねぇさんは悪ガキをみる教師のような目になった

「…まぁ…レスは本当に優しいから…だから龍族を助けてあげたんでしょ?…ただ家族をほったらかしなのは評価できないな…アーシュは血の繋がりは無くとも家族なんだから」

「見てたのか?ねぇさん」

ねぇさんが今度は教師のような目からいたずらっ子のような表情になった

「最後の方だけ…ほら、元々、私の仕事…だし…?」

「なら俺、殴られ損じゃ…」

「でも、右腕が故障したって聞いて私やアーシュがどんだけ心配したか…だからお会い子よ、うん!そうよ」

暴論だなあ…

そもそもアーシュ意識無かったし…

「…そういえば俺の名前決めた時もそんな感じの暴論だった」

「……そうだっけ」

フフと微笑みながらねぇさんは目を閉じた

「忘れっぽいな、ねぇさんは」

「嘘よ…忘れる訳ないでしょ…私が人になれた時だもん」

ねぇさんは俺と出会うまえを人じゃないと表現する

その期間の事を聞かれるのをねぇさんは過剰に嫌がる

「…そっか…」

一瞬だが確かに俺はこの時が止まることを祈った

何故だかは解らない…けど少し安心する時間ではあったか…

「んじゃ私は行くね」

ねぇさんはキャンプシップに乗ろうとした

思わず呼び止めてしまった

「ねぇさん」

「ん?」

「…ねぇさんは…さ、どんな時、幸せ?」

苦しい質問だ

だけど気になってた事だ

ねぇさんは他者の幸せを祈る

けどねぇさんの幸せってなんだろう

これは結構昔からの疑問だ

ねぇさんの反応はいつもの悪ガキをみる教師のような目だ

「…×××が幸せな時だよ」

 

パディエンティアよーやく初登場

 

あー、ねぇさんのお姫様抱っこも堪能できなかったし…

ゲッテムハルトにはボコボコにされるし…散々だなぁ…

「ちょいと!そこ行くアークスさん!」

…嫌になっちゃうなぁ…何も考えずにナベリウスに来ちゃったし…ねぇさんにバレたら怒られそう…

「あぁっ!無視しないで!」

「え?、あ、ボクの事?」

「そう!貴方!」

ツインテールの女の子が誇らしげにたっていた

「ふふん!ルーキーみたいだしセンパイのあたしがちょいと助言をしてあげようと思ってね!」

「あ、けっこーでーす」

その場を立ち去ろうとした

けど、センパイの目を見てたら悪いことしてる見たいに思えてきて立ち止まってしまった

「…あー、立ち止まっちゃったか…スルーしても良かったんですよ…」

奥からもう一人女の子が出てきた

そっくりだ…姉妹かな?

「それにパティちゃん?どうみたってパティちゃんよりは強いと思うよ?この人」

「うっさい!アークスに必要なのは知識と情報なの!貴方もそう思うよね!?」

いきなり降ってくるのは困るなぁ…

苦笑いと適当なジェスチャーで逃げ切った

パティと呼ばれた彼女は得意げに続けた

「まず、あたしたちが気を付けないといけないのはダーカーよね!めっちゃこっち狙ってくるし原生生物の狂暴性も上げてくるし放っておいたらタイヘンよ!ナベリウスの原生生物はそんなに強くないからまだいいけど…他の惑星には…」

あー、ダメだ、アークスの座学のことを思い出して眠くなってきた

妹の方がボクのほうに近づいてきた

「ごめんなさい、不出来な姉がピーチクパーチク…伝聞情報を垂れ流すだけの頭でっかちさんなので放っておいて…」

はは…確かに

「でも、ダーカーが危険なのは的を得てますよね…最近はナベリウスの方にも出てくるようになってますし…」

「ですね…お互いに気を付けましょう」

妹の方がパティの方へ向かった

「さ、いくよ、パティちゃん、わたしたちはわたしたちで情報を集めないとなんだから」

妹さんはパティを引きずって連れて行こうとした

「あ。ティア!あたしまだ、話してんだけど!?」

「大丈夫、パティちゃんの話は誰も聞いてないから」

ティアさんかぁ…苦労してるなぁ…

二人は引っ張り合いをしている

話したいパティと離したいティアさん

…なんじゃこりゃ

「アーシュクーン?」

「ヒィ!」

この声は…

「確かにレスにはナベリウスに来るなって伝言したはずだけど?」

ロ、ロンドねぇさん!?!?

「え…あ、いや…」

「はぁ…病み上がりなんだから寝てないとだめでしょーが」

ねぇさんは軽くボクにチョップをいれた

姉妹は不思議そうに見ている

「あれー?君、兄弟いたんだ!?」

パティが始めに口を開いた

「お兄さん?全然似てないけど?」

「え?」「え?」「あ?」

あれー?ねぇさんは女だよー?

オカマさんでもないはずだよー

確かに今日は胸はサラシで潰してるみたいだけど…?

「パティちゃん、何いってんの?この人、女の人だよ?」

良かった…パティちゃんの目が腐ってるだけかぁ…

「え?そうなの?」

「…あー、ほら、今日は…潰してるから…小さく見えるけど…ほら、ねぇさんはボクよりあるから…いろいろと」

言ってて虚しくなる…

「…サラシ…お姉さんはブレイバー?」

え?…このパティって女…有能なのか…無能なのか…

「そうだけど…どうして?」

「ふふん、ブレイバーはバレットボウを使う場合があるから弓を引くときに邪魔になるのよ…あーでも、デュアルブレードを装備してるね?じゃバウンサーかな?…でもそのバレットボウは全クラス装備可能の奴だよね?ならメインクラスがバウンサーでサブがブレイバーかな?」

「正解…すごい…」

サラシ巻いてるひとはなかなか居ない

しかもサブってことまで言い当てるなんて…こいつ…やるっ!

「パティちゃん、変なとこすごいよね…それはそうと、本当にそろそろ行くよ!ほら!」

ティアさんがパティをつれていった

「嵐みたいな姉妹ね」

「ほんとだねぇ…」

「ねぇさんらが言うのね…」

通信でレス兄さんの呆れた声が聞こえた

 

口の悪い女@レス

…さてと…いきなりだが、俺にはねえさんに拾われる前の記憶がない

だが、全ての記憶が消えたわけではない、覚えていることがいくつかあった

その内の大半を占めている奴がいる

「よぉ…久しぶりだな」

最近は会えてなかったから会えて少し嬉しかったりする

「あ…貴方か…てっきりどこかで野垂れ死んでるとばかり…」

前言撤回…少しもうれしくねぇ

「悪かったな、野垂れ死んでなくて」

「いいえ、興味ないのでどっちでもいいわ」

この可愛いげのない、女はベールリ

俺の幼なじみのデューマンだ

特徴といえば黒いアナザーロングの髪に

服装はアークスブレザー…たまに気分でユーノカリスを着てたりする

あとは銀縁の眼鏡をかけてるな…顔立ちは整っている……ねぇさんと同じクール系だ

さっきのやり取りを聞いて解る通りの

人の揚げ足取るのが趣味で人を小バカにしたり蔑んだりするのが生き甲斐の性悪女ってとこかな

ねえさんの事はある程度尊敬してるみたいだけど…他の事への関心は皆無

特に俺なんざ…どっかの惑星の風習で、とか言ってチョコを大量に送りつけてきたり部屋を勝手に掃除したり仕事で疲れた俺に山ほど労いと蔑みと揚げ足取りのメールを送ってきたりする

※これらをレスは嫌がらせと思っています

「ウィンくん」

「…なんだよ」

ウィンつーのは俺がレスターンになる前の名前らしい

こいつは俺はもう、レスターンだ、つってんのにウィンとしか呼ばねぇ…まぁこれがウィンの生きた証なのかもしんねぇけどさ…

「ロンドさんは元気?」

「あー、元気だよ、まぁまぁな」

「そうなのね…ならいいわ」

「ベールはどうなんだよ?最近は」

「…そうね…これといっていい、カップがなくて困ってる所よ…そろそろ誰か目覚めないかしら?」

「…そーだな」

こいつの言う、目覚めるとは所謂、BL、GLになってくれないか?ということ

こいつは腐女子というやつだ

こいつの場合、薔薇も百合も両方いける口だから質が悪い

「…ねえ、ウィンくん」

「俺は残念ながらその気はねぇよ」

「…そう…薔薇は特に深刻なのよ」

「ネタ不足がか?つったってよ、お前、前言ってただろ?キャストは興味ないって」

「脳内美化すれば幾らでもいけるわ。世には刀と鞘にすらも萌えを抱ける人もいるのよ」

そりゃ、個性じゃなくて病気だ

刀と鞘って…やべぇな…さすがに何も感情を抱けねぇわ

「…そういえば、ロンドさんの新しい恋人って…」

「あー、本人は認めてないけど…まぁ白百合だよ」

白百合っていうのは花の名前

その白さとGLの隠語、百合を掛けて我らの中で純粋なGLを指すものになったらしい…GLとかそういう知識は残っていたわずかな記憶の一つだ

まぁこれとベールリの事くらいなんだが

「そう…」

ん?なんだ?こいつにしては歯切れが悪いな

「どうしたよ?」

「なんでもないわ…ただ…そういえば、ウィンくんは白百合の花言葉知ってる?」

ハナコトバ?それもどっかの惑星の風習か?

「ハナコトバ?」

「あー、そこからね、本で読んだんだけどどっかの惑星では花に意味があるのよ、それが花言葉で、白百合の花言葉はピュアや純粋でもあるけど…死の象徴でもあるのよ」

「それ…どういう意味だ?」

「深く考えなくてもいいわ、ただ恋愛は人を滅ぼす事もあるのよ…ロンドさんに限って滅多な事は無いとは思うけどね、ウィンくんやアリーシュちゃんには見守って欲しいのよ」

「そうだな…元からその気だ…」

危うく思う事があった、ねぇさんとマトイさん…用心深く観察しておこう

こいつの嫌な予感や気を付けて発言が外れたことはないからな




大雨びっくりしました…台風でもないのにあんなに降ったのは久々です(そもそも台風もこない)(もはや、雨も降らない)雨とは侮れないものです…(´・ω・`)ガクブルガクブル
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