その頃、博麗神社では霊夢と魔理沙が駄弁っていた。
「ほんと、優憐て何考えてるかわかんないわ。」
「そうそう、いつもニコニコしてて、いい奴なんだけど謎だらけだよな。」
優憐のことを話していたようだ。
「あいつ、心の中で何考えてるんだろ。」
魔理沙が不思議そうに言うと、霊夢が立ち上がった。
「お金の音がする…。」
そうとだけ言って、賽銭箱の方に走っていく霊夢。
「まったく……。」
呆れたように魔理沙がそのあとを追いかけた。
「さとりじゃない。」
見に行くと、地底のさとり妖怪が来ていた。
「地霊殿の主が、どうしてこんなところに?」
「人里に用があったのでついでに寄ろうかと思って。」
魔理沙の問にさとりは答えた。
「そうだ、さとりちょうどいいところに来た。お前、優憐知ってるだろ?」
「ええ、知ってますけど?」
不思議そうにさとりは魔理沙を見つめた。
「なに、あいつ地底にまで行ってるわけ?」
驚いたように霊夢が言った。
「以前、こいしが人里で困っていた時に優憐さんにお世話になったようなんです。それで、この前お礼にと招待したんですよ。」
優憐の幻想郷での慣れに霊夢と魔理沙のは驚いた。
「そ、それで、さとり、お前は優憐をどう思う?」
わくわくした目で魔理沙はさとりを見つめた。
「どうって…、良い方だと思いますよ。人当たりもいいですし、人里でもそれなりに人気があるとかないとか。」
「なんで、地底の妖怪が人里の噂知ってんのよ。」
霊夢の突っ込みに思わずさとりはふふっと笑った。
「ちがうって、あいつ普段何考えてんのか教えてくれよ。」
いたずらでも思いついたかのように笑う魔理沙を見て、さとりはふうっと息を吐いた。
「あなた達も悪趣味ですねえ。人の心を覗きたいなんて。」
「私は別に知りたいなんて言ってないわよ。」
にやにや笑うさとりに、少し強く霊夢が言った。
「何言ってんだよ、霊夢。お前も気になるとか言ってたじゃねえか。」
魔理沙の言葉に、霊夢は顔を逸らし黙ったままだった。
「ふふ、どうやら図星のようですね。」
「勝手に心読まないでちょうだい。」
「それは無理です。さとり妖怪ですから。」
厳しい霊夢の言葉に、さとりサードアイを撫でながら言った。
そして、魔理沙に視線を移した。
「私もいじわるは好きじゃないですからね。」
「教えてくれるのか!?」
きらきらと目を輝かせて魔理沙はさとりを見つめた。
「ええ、と言いたいところは山々なんですが、私自身、彼女が何を考えているのか全くわからないんですよね。」
さとりは困ったように笑った。