東方幻想郷 ~幻想郷の守り人~   作:いてぃご

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幻想郷の守り人 13話

「誰かの仕業ってことですか?」

降りしきる雨の中、優憐の顔はどんどん曇っていった。

「恐らくそうじゃないかと。とりあえず、私は人里に行きますので!」

 

「あ!じゃあ、私は霊夢さんのところに行って伝えてきます!それと、魔理沙さんやほかの人にも人里の方の避難を手伝ってもらうように声をかけてきますね。」

 

「ありがとうございます! きっと神奈子さんも博麗神社に向かっていると思われますので。 それでは!」

頭をさげて、射命丸はすごい勢いで飛んでいった。

さすが幻想郷1の速さだ。

 

「なにか、すごく嫌な予感がする…。急がなきゃ。」

神奈子が言っていた、誰かの仕業で魔力が働いているということに心をざわつかせ、優憐は博麗神社に向かった。

 

優憐が博麗神社に向かっている最中、雨はますます強くなり体を叩きつける水しぶきにどんどん体温は奪われていった。

 

 

 

 

 

 

「ということで、早苗の力だけではどうにもならない。博麗の巫女にも力を貸してほしい。」

博麗神社では、霊夢と魔理沙、神奈子がいた。

 

「確かにこの雨は異常気象ね。」

重い空気の3人の耳に入ってきたのは、がらがらと玄関を開ける音だった。

 

「霊夢さん!霊夢さんはいますか!!」

大きな声で叫ぶ優憐は頭から靴までびしょびしょ。

滴る水が止まらないほどに濡れていた。

 

「優憐!? どうしたんだぜその格好!」

あまりの優憐の格好に魔理沙は驚いた。

 

「そんなことより! これは幻想郷の危機です。」

霊夢に言う優憐の視界に、神奈子が入った。

 

「神奈子さんから話は聞いてるでしょう。これはただの異常気象ではありません。何者かが、故意にとても強力な魔力で起こしていることです。」

優憐のただ事ではない表情に、今まで黙っていた霊夢が口を開いた。

 

「とりあえず、体拭きなさい。」

そう言って、霊夢は優憐にタオルを渡した。

 

 

 

 

 

 

 

「それで、優憐とやらはどう考えてるんだ?」

体を拭き、温かいお茶を飲み、少し落ち着いた優憐に神奈子は聞いた。

「はい、私もこの強力な魔力は感じ取りました。この魔力は、身に覚えがあります。」

 

「と、いうと?」

少しの間沈黙が流れた。

 

「……。私がいた空間が消えた時にも、今と同じように強力な魔力を感じ取りました。まったく同じ種類です。きっとその時と大きく関係しているはずです。」

「このままでは幻想郷までも消えてしまいます。私がいた空間とは違い、幻想郷は規模が大きいです。何倍も、何十倍も強力な魔力が必要なはずです。この幻想郷を滅ぼそうとしているヤツらが、魔力を貯めている今しか、動く時はありません。」

 

はっきりと、まっすぐに3人を見つめてくる優憐にやっと神奈子は口を開いた。

 

「お前さんが、言いたいことはよくわかった。霊夢、私も動くなら今しかないと思っている。」

神奈子が霊夢の方を見て言った。

 

「この異変の首謀者はどこにいるのか分かるのか?」

魔理沙の問に優憐は一瞬だけ、吃った。

 

「…わ、わかりません。」

優憐はうつむき、こぶしを固く握りしめた。

 

「話はだいたい分かったわ。とりあえず、優憐と神奈子の言う通り、動くなら今ね。でも、その前に人里の避難が先よ。幻想郷中のヤツらに手伝うように声をかけるわ。いいわね。」

霊夢は立ち上がって言った。

 

 

 

「あらあら、ずいぶんと話が進んでいるのね。」

壁の方から声がした。

 

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