「私のことが?」
優憐は魔理沙から本を取り上げた。
「お、おいっ」
魔理沙の言葉も聞かず、優憐はページをめくった。
「全て読ませてもらいました。優憐、あなた"たち"のことはだいたいはわかったつもりよ。」
「"たち"…?」
紫の言葉に霊夢が反応した。
「紫、私達にもちゃんと説明しなさい。」
霊夢はもう一度その場に座り直した。
「そうね。優憐の家、つまり桃山家は代々この幻想郷を守っていたのよ、あの空間で。優憐も先代が死んだから、あの空間にいた事になるわ。」
紫の言葉を無視し、優憐はページをめくり続けた。
「でも、それが何年前かは分からない。先代の記憶は私にはないの。優憐が持っている力についてはなにも書いてなかったわね。」
紫の話を3人は黙って聞いていた。
「そして、今起こっている状況を打開するのも優憐の力が無いといけないことも書いてあった。」
ひと通り、目を通した優憐は本を置いた。
「それでも、優憐がひとりでアレを倒しに行くには危険すぎるわ。私達も行きましょう。」
そこまで紫の話が終わると、霊夢が口を開いた。
「とりあえず、アレがとんでもないヤツってことは分かったわ。私達だけじゃ敵わないかもしれない。他のヤツらにも声をかけてちょうだい。」
霊夢の言葉に頷いた紫はスキマに消えた。
「とりあえずは、人里に行くわよ。」
3人は霊夢のあとを付いて、人里に向かった。
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「怪我人の手当を急げ!!」
「みなさん、落ち着いて!付いてきてください!!」
「人手が足りないぞ!!!」
人里を大粒の激しい雨と土砂崩れが襲い、妖怪達の怒号が飛び交っていた。
「大混乱だな。」
深刻そうな顔をした魔理沙が言った。
しばらくすると、射命丸が飛んできた。
「神奈子さん!待っていました。」
「今の状況は?」
神奈子が聞くと、射命丸は話し始めた。
射命丸が言うには、先程起こった土砂崩れのせいで怪我人が多く出て人里が大混乱であるという。
とりあえずは安全な場所に避難させ、怪我人の手当については永遠亭が総力を尽くしてやっていてくれてるようだ。
「酷い状況ね。」
霊夢が言うと、射命丸は頷いた。
「とりあえず、私達も手伝おう。」
神奈子の声に、二人は頷き妖怪達の方に飛んでいった。
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「だいぶ、落ち着いたわね。」
ふうっと、額の汗を拭った霊夢が言った。
「ええ、妖怪の山が総出ですからね。」
へとへとになりながら、射命丸が言った。
「文、あんたに頼みがあるわ。」
「あややややっ!なんでしょう。」
霊夢の言葉に射命丸は姿勢を正した。
「この異常気象を何とかする方法があるんだけど、私達だげじゃどうにもならないわ。幻想郷のヤツら全員に声をかけて、来れるヤツらはみんな博麗神社に来るよう伝えてちょうだい。」
「ぜ、全員ですか!?」
射命丸がひいっと音を上げそうになると、魔理沙がにいっとわらっていった。
「私も手伝うぜっ!」
魔理沙の言葉に霊夢は頷いた。
「じゃあ、お願いね。私と神奈子と優憐は博麗神社に戻ってるわ。」
そう言って、5人は別れた。