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「これからどうするんだ?」
博麗神社に着いた3人の沈黙を破るように、神奈子が口を開いた。
「うるさいわね、今考えてるのよ。」
さっきから頭を抱えている霊夢が言った。
一瞬、沈黙の間があったあと、優憐が口を開いた。
「私に作戦があります。」
優憐の言葉に二人は優憐の方を見た。
「…。聞かせてちょうだい。」
霊夢の言葉に頷き、優憐は話し始めた。
「紫さんが話していた通り、私にしかあの空間へ行く術はありません。だから、私がみなさんを連れて転送します。向こうについたら、私の指示に合わせてみなさんに動いてもらいます。」
「一斉攻撃した方がはやいんじゃないのか?」
神奈子の言葉に優憐は首を振った。
「霊夢さんと魔理沙さんなら知っていると思いますが、恐らくアイツにみなさんの攻撃はききません。」
優憐の言葉に、以前、魔理沙と優憐の3人であの空間で戦っていた事を思い出した。
どんな強力な弾幕を貼っても、どんなに強力な魔法をかけても敵には効いている様子がなかった。
だから、優憐が敵の魔力をほどいて出来た隙に、攻撃を叩き込んでいたのだ。
「それじゃあ、私達はどうすればいいんだ?」
神奈子が組んでいた腕を解いた。
「アイツの周りにある強力な魔力をほどけばみなさんの攻撃は効くはずです。私がほどいたところにみなさんが全力で攻撃してください。」
優憐の言葉に霊夢と神奈子は頷いた。
「よし、それじゃあさっそくみんなに伝えよう。」
神奈子が立ち上がろうとした。
「待ってください、大事なことがあるんです。」
優憐の言葉に神奈子は黙ってもう1度腰を下ろした。
「相手はとてつもない魔力を身にまとっているはず。それをほどくのは容易ではありません。だから、チャンスが巡ってくるのは"1度"だけだと思ってください」
優憐の"1度"という単語に霊夢と神奈子の表情は固まった。
「私の力では、1度だけほどくのできっと精一杯になります。ほどけたらみなさんに合図をするので、そこで一気に攻め込みましょう。」
優憐の話を二人は黙って聞いていた。
「恐らく、敵は魔力をほどくことが出来るのは"私だけ"ということは知らないはずです。だから、みなさんはとにかく動き回って敵の気を逸らし続けてください。」
言い終わったあと、少しの間珍もが流れた。
「お願い…できますか?」
優憐の言葉に霊夢は立ち上がった。
「当たり前よ。とにかく、あんたが言ったことを他のヤツらに伝えなきゃいけないわね。神奈子、手伝いなさいよ。
とりあえずは魔理沙達が来るまで待ちましょう。」
霊夢の言葉に優憐は深々と頭をさげた。
「それと、あんたは向こうに行くまで寝てなさい。」
霊夢の言葉に優憐は首を傾げた。
「あんなに強い魔力をひとりで相手するんだから並大抵の体力じゃ5分も持たないわ。とにかく、あんたは体力を温存するのよ。」
霊夢に感謝し、優憐は軽く頭をさげて布団の敷いてある部屋へ向かった。