東方幻想郷 ~幻想郷の守り人~   作:いてぃご

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幻想郷の守り人 17話

 

 

 

 

 

 

優憐が寝てから15分が経とうとしていた時、神社の石段の方からガヤガヤと声が聞こえてきた。

 

「…来たわね。」

霊夢の声と同時に、勢いよく障子を開ける音が響いた。

 

「霊夢!!連れてきたぜ!」

びしょびしょになりながら、元気な声でそう言ったのは魔理沙だった。

「ご苦労さま。みんなは?」

 

霊夢の質問に、にししと笑った。

 

「おーい!早く来いよ!!!」

魔理沙の声に導かれ、やってきたのは多くの妖怪達だった。

 

地底、冥界、魔法の森、紅魔館、永遠亭……

各勢力から多くの協力者が集まった。

「れ、れいむさあ~ん…」

みんなにもみくちゃにされていた射命丸が目を回していた。

 

「と、とりあえずみんな入って。」

あまりの多さに少し驚きながら霊夢はみんなを中に通した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

------

「…これで、大丈夫?」

霊夢は優憐の言っていたことを今来た者達にそのまま伝えた。

みんながそれぞれ返事をした。

「ふぅ、説明するのもひと苦労ね。」

霊夢がひと口お茶を飲むと同時にスキマが開き、紫たちが出てきた。

 

「霊夢、準備はできてる?」

 

「ご覧の通り。」

たくさんの妖怪達に視線を移した紫はふふっと笑った。

 

「幻想郷思いの者達がたくさんいて、助かるわ。」

思い思いの会話をしていた妖怪達に紫の声は届いていなかった、

「優憐は?どこにいるの?」

紫の質問に霊夢は隣の部屋に目配せをして言った。

 

「優憐ならあっちで寝かせて…」

 

「準備できてますよ。」

霊夢の言葉を遮り、優憐は障子をあけた。

その場にいたみんなが一斉に優憐の方を向いた。

 

「私の力が及ばないせいで、みなさんにまで危険な思いをさせてすみません。どうかお許しください。」

優憐はみんなの前で深々と頭を下げた。

一瞬、その場は静まり返った。

 

「なあに、気にすることないさ。」

一番に口を開いたのは紅魔館の吸血鬼、レミリアだった。

 

「私達になにかあるような運命は見えていない、お前がそこまで気にする必要はないだろう。」

レミリアのあとに続き、他の妖怪達も口々に優憐に言った。

 

「気にするな、多少の怪我くらいすぐに治せる。」

 

「人は誰しも、1人では抱えきれないこともあるのです。」

 

「あたいなら最強だからだいじょうぶ!」

 

力強くも優しい、みんなの言葉に優憐は胸の奥が熱くなるような感覚を覚えた。

それはまるで、母に抱かれているようだった。

 

「ありがとうございます。でも安心してください。みなさんは私が守ります。」

 

優憐は守りたかった。

こんなにも優しい妖怪達のことを。

幻想郷を愛し、幻想郷になくてはならない存在のことを。

 

 

優憐はまっすぐみんなを見つめながら言った。

 

 

「私は'"幻想郷の守り人"なんですから。」

 

 

 

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