「やったか!?」
魔理沙がソイツを見ようとすると、空間が揺れ始めた。
「ソイツの魔力が消えたことで、この空間を維持出来なくなってます!ここにいては危険です!! 幻想郷に戻りましょう!」
そう言って、優憐は急いでみんなつれて幻想郷へ転送した。
幻想郷の空はさっきまでの大雨は止み、辺りは晴れて真っ青な空が広がっていた。
「やりました。みなさんのおかげです!」
優憐がにこりと笑うと、途端に妖怪達は嬉しそうにはしゃぎ騒ぎ始めた。
その様子を微笑ましそうに見ていた優憐はみんなに向かって深々と頭をさげた。
「本当にありがとうございます。みなさんがいなかったら、きっとどうにもならなかった。本当にみなさんがいてくれてよかった!」
優憐の言葉に、みんなは少し照れくさそうにした。
「私達の幻想郷なのだから、私達が守るのは当然だろう?」
神奈子が優憐の肩を叩いた。
「ありがとうございます。」
神奈子の言葉に優憐はまた涙を流した。
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「これで全員ね。」
永遠亭のメンバーが全員で、みんなの怪我を治し、診察してくれたおかげで大事に至るようなことはなかった。
「ありがとうございます。ゆっくり体を休めてください。」
最後まで博麗神社に残っていた永琳に優憐は頭をさげた。
「心配しなくて大丈夫よ。それより、あなたの方こそ体ボロボロでしょう。」
永琳の鋭い目に優憐は一瞬たじろいだ。
「あなたの体で、あんなに長く気を張っていては体はもたない。もうボロボロよ。それでよく意識を保てているほうね。」
優憐は自分が思っている以上に体にダメージを受けていた。
「もう大丈夫よ。少しおやすみなさい。」
永琳の言葉にまるで電源が切れたように、優憐はその場に倒れた。
「おい!優憐が倒れたって、大丈夫か!?」
ドタドタと音を立てて走ってきた魔理沙に永琳は軽くいなした。
「静かになさい。大丈夫。疲れて少し気を失っているだけよ。」
すうすうと寝息をたてて寝ている優憐を見て、魔理沙はほっとした。
すると、遅れて霊夢と紫が部屋に入ってきた。
「お疲れさま。ところで、あなた達は平気なの?」
傷だらけになっていた割に結局、診察を受けなかった霊夢と魔理沙を見て永琳が言った。
「私達はなんともないわ。それに、優憐はまるで私達のおかげだなんて言っていたけど8割以上の優憐の力をでやっていたようなもんよ。」
優憐の寝顔を見つめ、霊夢は続けた。
「私達はみんな、普段の弾幕ごっこで使う力の半分も出していないわ。優憐の気の力が思っていたより大きかったみたいでね。」
霊夢の言葉に魔理沙もうんうんと頷いていた。
「あんな空間で普通の人間が意識を保てているだけでも凄いことよ。それなのに自分の中の気を出すなんて命知らずにも程がある。
生きていただけでもラッキーよ。」
ふふっと穏やかに笑う霊夢に3人は何も言わなかった。
「さ、どうせまた異変解決だとか言って宴会でもするんでしょう。私も少し休むわよ。」
そう言って霊夢は奥の部屋に行った。
「私達もお暇させてもらいましょ。」
紫の言葉に、魔理沙と永琳は頷いた。