二次元旅行-真恋姫†無双-(完結)   作:九十

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十二話

 

さて、帰ると決めたのはいいんだけど・・・とっさのワープでいつもの宿の自室だったり・・。

朝食を用意して、にこやかに皆を迎えるか、時間を飛ばして晩御飯前に帰るか・・どうしよう?

皆そんな細かい事をいちいち言ってくるような子じゃないし、下手したら今日麗羽が怒りに怒って桃香に攻めるかもしれないし、朝食用意でいいかな。

ってことで朝からたっぷり中華!中華!で皆で朝食!

っと思ったけど・・・恋は強いから何も用意しなくてもいいけど、風には何か用意しようかな?自分を守って逃げれる武器が必要だな。

中華をテーブル一杯に用意して、ちょうど起きてきた風に、一言言い残しちょっと考えるために武器屋に。

 

うん・・・武器屋閉まってるね。もうなんか、このパターン飽きたよ!

武器屋が開く時間まで時間を飛ばす!

やっと開いたな。

 

「おはようございます」

 

「おはようー!いらっしゃい!」

 

武器屋の亭主が元気に挨拶を返してくれる

 

「数人の山賊に襲われて、全然力がない人でも自分を守れて逃げれるような武器ないですか?」

 

「兄ちゃんが使うのかい?力がなさそうだもんな!」

「力がなくてもか・・「いや!俺じゃなくて違う人が使うんだけど!」・・・そうか、そいつはすまねえ!」

 

見た目普通ですけど!そんなに弱そうなのか!?

 

「しかし、兄ちゃんが使うにしろ、その人が使うにしろ、そんな良い武器はないな・・」

「結局強度を下げると軽くなるが簡単に折れるし、かといって強度上げると重くなるしな!」

 

「そうですよねー。鎧とかも同じですし・・。そもそも強い武将だと鎧ごと切っちゃいますからね。」

 

「そうだな!強い武将だと鎧も切っちゃうな!切れないようにすると、普通の人じゃ切れない重さになるからな!」

「しかも武器と来たもんだ!そんなものがあったら恐ろしい事になるぞ!」

「でもな!結局は武器にしろ、防具にしろ、使う人しだいだな!」

「ちなみに武器と言っても色んな種類がある、刀一本にしてもそうだ!この刀は重くて使いづらいけど、切れ味が良い!」

「この刀は・・・・・」

 

うん、説明してくれるのはいいけど長いな!もう半分右の耳から左の耳にだよ!

てか、こんな小さな店になぜそんなに武器が!?

 

 

 

時間がどれくらいたっただろうか・・。

やっと説明が一区切り終わったよ。

 

「説明を色々ありがとうございます。まあなんにしても、使い手の技術が大事ってことですね。」

 

「おう!いやーつい白熱してしまったな!所で兄ちゃん、他の武器はいらないのかい?」

 

「自分は武器は使わないので、すみません。」

 

「そうか!また何かあればいつでもきな!」

 

「はい!では!」

 

なんだかんだで話し込んでしまったな。

結局、そんな武器はないか。考えただけ無駄か。

まあ作れないこともないけど、あんまり無茶な武器とか防具とかは作りたくないんだよね。

昔入った世界で一回むちゃくちゃしてから、原作の中でその世界以外の物をあまり入れたくないんだよね。

とりあえず、風には某ゲームのリボンでも着けておいてもらおうかな?

 

ちなみにこのリボンという装備、すでに出してしまったけど、能力は装備すると状態異常にならない!

この世界で言うなら、毒矢で打たれても、毒を塗った剣で切られても、毒を飲んでも大丈夫!

ただ・・・毒矢で打たれれば矢のダメージはもちろんある。

後はそうだな・・・火の中に入っても、その火の熱さはあるけど火傷にはならない。

たとえば火事の中の火の中で立ってるとして、燃えて死ぬってことはないけど、体が熱さに耐えれなくて死ぬって感じかな?

そして見た目は、ただのリボン!風に合う様に色はエメラルドグリーン!しかも、燃えない、汚れない、傷つかない、ときたもんだ!

しかし、一人だけに物をあげるというのは気まずいな、恋と音々音にもなにかあげるかな?

 

全部某ゲームのでそろえるかな・・・恋には、パワーベルト!色、形は普段恋がつけてるベルトと一緒!違いは、ベルトの裏に恋って入れておいた。

能力は力がちょっとだけ、強くなる。後、ベルトは壊れない、傷つかない、汚れない!

 

音々音には、金の髪飾り!もちろん見た目は、音々音がいつも着けている髪飾りと同じに!もちろん色も!後、後ろにパンダの絵を小さく入れておいた。

能力は雷半減、消費MP半分!つまり・・この世界だと、燃えない、汚れない、傷つかないだけの髪飾り。

でも!もし音々音が雷に当たっても生き残れる確立はアップだね!そんなことが起こるとは思えないけど・・・。

 

よしこれで三人分手に入れたし、帰るか!出しただけだけど・・・。

用事はこれを買ってきたって事にできるな!

 

 

 

「ただいまー」

 

そして宿に戻ってきたわけだが・・・

あれ?誰も返事がない?てか、宿屋の主人はいろよ!

 

「皆おでかけですかー?」

 

皆お出かけみたいだね。

とりあえず、部屋で寝とくかな?誰かが帰ってきたら起こしてくれるでしょう。

おやすみなさい・・・。

 

 

 

 

 

「お兄さん、起きてください。」

 

ううん、誰かの声が聞こえるな。

 

「そろそろ、夕食の時間ですよ?」

「今日、朝はお兄さんが用意してくれたので、夜は風とねねちゃんと用意しました。」

 

寝すぎたようだな・・。

 

「おはよう風、寝ちゃってたみたいだ。」

 

「おはようございます、お兄さん。」

 

「皆いるかな?」

 

「皆いますよ~。後はお兄さんを待ってます。」

 

「そっか!じゃあすぐ行くから、先に行って待っててよ。」

 

「わかりました~。早く来てくださいね?」

 

「わかった!すぐ行くから。」

 

風がとてとてと部屋から出て行った。

かなり寝ちゃったみたいだな、何も考えずに寝るとリアル並にかなり寝れちゃうからな~。

皆そろってるみたいだし、皆にプレゼント持って行くか。

早く行かなきゃ、三つのプレゼントを持って三人の元に。

 

「ごめんごめん、おまたせ!」

 

「遅いのですぞ!恋殿がお腹を空かせてるのに、食べないで待っていたのですぞ!」

 

「そっか、ありがとう恋。」

 

「・・・大丈夫」

 

「じゃあ、とりあえず食べようか?」

「いただきます。」

 

「「「いだたきます」」」

 

「お兄さんは昨日、夜中から何をしていたのですか?」

 

「ああ、これを皆にあげようと思って」

 

と言って、三人に一個づつ渡してあげる

 

「ありがとうございます~。リボンですか?」

 

「そうそう、簡単につけれるから髪の毛でも腕にでも好きなところに普段から着けておいてよ。」

 

「・・・ありがとう」

 

「恋も普段のベルトをそれ使ってよ!他のと間違わないように後ろに恋って入れておいたから!」

 

「・・・わかった」

 

「ありがとうですぞ!急になぜですか?」

 

「ちんきゅーも普段にはそれを使ってよ!ちなみに、他のとわかる用に裏にパンダ書いといたから。」

「あ!恋のには裏に恋って書いておいた。ちなみに急になのは、修行も終わったし、そろそろ出発するからそのための・・お祝い?かな」

「後!そのあげた物はすごく貴重な物でできてて、汚れないから洗わなくてもいい!もちろん臭くもならない!らしいよ!」

 

「それはすごいです!わかりましたですぞ!」

 

「おぉ!この世の物とは思えない性能ですね。お兄さんどこで買ったのですか?」

 

「たまたま夜中に何をあげようかなって考えてたら、怪しい行商人が近くでお店を開いていてね。そこで買ってきたんだよ。」

「皆にあげたのは実際試してないからまだわからないけど、他に見せてもらったのが大丈夫だったから、大丈夫かな!」

 

「そうなのですか~、そんなすごいお店が近くに、風も行きたかったです。」

 

そんな店はないけどね!

 

「はは。ごめんね。皆に内緒で買ってあげたかったから。」

「そして、話し変わるけど皆考えてくれたかな?」

「ちんきゅーから教えてくれる?」

 

「ねねからですかー!?そうですね・・・曹操軍に行くのが得策だと思うのですぞ!」

「曹操殿は知、武とも両方才があり、村も発展しております!」

「曹操軍に行けば大陸の覇者になるのも容易かと思うのですぞ!」

「後、曹操殿の所には天の御遣いなるものがいるみたいです!」

 

「なるほど、ちんきゅーは曹操ね!恋は?」

 

「・・・・・」

 

首を傾げてるけど・・・考えてこなかったのかな?まあ最初から、どうせ俺に着いて来る、とかしか言わないかなと思ってたけどね。

 

「そっか、恋は俺が決めた所だったら何処でもいいって事かな?」

 

恋が首を傾けて頷く

「・・無に付いて行く」

 

「そっか、わかったよ!風は何処がいいと思う?」

 

「そうですねー。風は昨日と変わらず一番のお勧めの曹操さんの所ですね。」

 

「皆曹操かー!俺も曹操は確かにいいと思ってたんだよね!」

 

「では、曹操軍に行きますですか?」

 

「いや、皆がそんなに押すから逆に違う所に行きたくなった!」

 

「なんですとー!?」

 

音々音、そんなにびっくりするのか!

 

「って事で雪蓮の所の呉に行こう!どうかな?」

 

「風は別にいいのですよ~。」

 

「恋も」

 

「む、恋殿が行くならねねも付いていきますぞ!」

 

よし!呉で決まりだね!

 

「お兄さん、理由だけ教えてもらってもいいですか?」

 

理由が知りたいとな・・。

 

「うーん、そうだな・・・理由なんてないんだけどね!」

「それでもあげるなら、劉備の所よりは面白そうかなって事位かな!」

「後・・・あそこはちょっと、居辛い。」

 

「そんな理由なのですかー!?」

 

「お兄さん居辛いとは?何かあったのですか?」

 

「いや・・・曹操って・・・どうせ斥侯だしてるから聞いてるでしょ?」

 

「むぅ、わかりましたのです。」

 

「わかったのですぞ!曹操殿は皆と夜寝るって話のやつですね!」

 

「そうそう!曹操だけに!」

 

「「「・・・・」」」

 

う、皆の視線が痛い!

 

「えっと、とりあえず話し戻すね!」

「孫策の所に行く事に決まったことだし、いつ行くか?」

「俺が調べた所によると、雪蓮は妹と兵隊を取られてるせいで袁術の場所で好きに動けないみたい。妹と兵隊助けちゃう?」

「そうすればそのまま合流しやすそうだし!」

 

「お兄さんは何処でその情報を?」

 

「頑張って人を一杯雇って、色んな場所から情報を集めてもらったんだよ!行商人とかからも、お金を握らせて情報集めたりして!」

 

「いつの間にです。いつも修行だけしてると思っていました。」

 

「やることは、やってるんだよね!こう見えても・・。」

「で?どう思う?」

 

「そうですね~、それでも良いですが、どうやってお兄さん達だけで助けるのか?と言うことですね。」

 

「そこは恋に頑張ってもらおうかな!」

「恋がどれだけ強くなったのかと、でもさすがに一人だと無理だから、気をうかがって、無理やり介入して助けよう。」

「その間はちんきゅーと風は俺が全力で守るから、でどうかな恋?」

 

「・・・頑張る」

 

「恋殿を一人で戦わせるのですかー!?無殿も一緒に行けば良いのですぞ!」

 

「やっぱり二人を守らないと恋が本気だせないから、まあ恋を信じてあげてよ。びっくりするくらいの強さになったからね!」

 

「ちんきゅ・・・大丈夫」

 

「恋殿~。」

 

納得してくれたみたいかな?

 

「ということでとりあえず明日の朝から移動したいと思う。下手すると今日から袁紹が動いてるかもしれないから、すぐ戦況も変わるよ。」

 

「そんなに早く動きますですか?袁紹さんの性格からみて、次は曹操さんの所ですかねー?」

「袁紹さんとそこの武将の文醜さんは派手好きみたいですので、弱小の劉備さんの所は後回しに攻めるかと。」

「袁術さんと同盟する可能性も低そうですし、風の読みはそんな所ですかね~。」

 

「そうだね。多分そう動くのがあの袁紹だと思うよ!」

「ただ・・罠を仕掛けておいたからもしかしたら、劉備の所に行くかもよ!」

 

「罠ですか?」

 

「そう罠!まあ、しょぼいし効果も微妙なので、恥ずかしくて教えれないけどね。」

 

「むぅ、わかりましたです。」

 

最近風が物分りよくなってきたな、基本最初から誤魔化した事は言わないからね。

知りたいけど、諦めるって感じなのかな?

じゃっかん剥れてるけど!それも可愛いからいいけどね。本気で怒ってるわけじゃないし!

 

「まあ、そんなわけで明日から向かいながら、どっちの状況になっても介入できるように二人とも何か策を考えておいてね。」

「あ!そうそう、恋一人で袁術、袁紹の軍なら5万はいけると計算してもらっていいからね!武将も込みで!」

 

「!? そんなにですか~。」

 

「恋殿すごいのです!さすがねねの恋殿なのですー!!」

 

「ちんきゅ・・・守る」

 

「そうそう、恋はちんきゅー守るために頑張って強くなったんだから!」

 

「ねねは感激ですぞ!」

 

「ちなみに恋、あの技使う時は敵しかいないとわかってる時にしか、使っちゃ駄目だからね!」

「あの技は・・なんかあの技って言いにくくない?何か名前ほしいよね。」

 

違う世界なら名前いらなかったりだけど、この世界だとあの技は反則すぎる威力だからね・・。

いや、しかし名前とかめんどくさいな・・・まあ普通に斬撃波とかでいっかな?

 

「斬撃波でいいかな?恋」

 

「・・・わかった」

 

「使えるのは一日で言うと何回かわからないけど、疲れてないときから戦い始めて1回だけにしといたほうがいいからね。」

「2回使うと体力的に数万と戦った場合続かないかもだし、3回使うと言うまでもないよね?」

 

「・・・・・」

 

恋が頷いてくれたから、わかったんだよね?

ああ見えても色々と頭良いし、自分の力量もわかってるよね。

 

「まあいいや、とりあえずあまり無理はしないこと!袁術軍と戦った時に無理そうなら戻ってきてもいいからね。」

「話し戻すけど、斬撃波は威力が大きすぎるから仲間がいると一緒に切っちゃうから使いどころを考えようねって事!」

「体力も結構使っちゃうしね!」

 

「・・・わかった」

 

「と言う事で、こんな感じで今日は寝て、準備して、明日から出発でいいかな?」

 

「無殿、移動は歩きですか?」

 

「そっか!わすれてました・・・・。すみません。馬じゃないと日数掛かっちゃうから馬が欲しいよね・・・。」

 

「明日の午前に準備してお昼を食べて出発ならできますですよ~。」

 

「さすが風!お願いしていいかな。もちろんお金はあれから使っといて。」

 

「わかりましたです。」

 

「じゃあ、また明日だね。」

 

「そうですね。風は準備があるので明日は朝はいりませんです~。」

 

「じゃあ俺も朝は良いから、ちんきゅー、恋の分よろしくね?」

 

「わかりましたですぞー!」

 

「今日は皆早めに休んどいてね!」

「今日も美味しかったよ、ごちそうさま!」

 

「わかりましたですー。」

 

「はいです!」

 

「・・・コク」

 

「お先に寝るね・・・。起きたばっかりだけど!」

 

「「「おやすみなさいです(恋も)」」」

 

恋だけ、自分も寝たい発言だったけど・・・まあいいか。

自分だけ立ち上がり、宿の自室に。

明日からは、やっと移動で楽しみだ。

 


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