翌日の朝・・・特にやることないな。
あ!そういえばセキト達どうしようかな?とりあえず呉に行くまではここで預かってもらっておくか。
宿屋の主人は何処だ・・・あ、いたいた。
「おはよーございます」
「おはようございます」
「セキト・・犬達はどうしてますか?」
「すごく元気にしてますよ!何時も髪の赤い方が朝来て遊んでいますよ」
「先ほどから、今日も一緒に遊んでいますよ」
「そうですか、今日ここを出て行こうと思ってるんですが、その間犬達をお願いできますか?」
「今の貸しきってる状態のお金を引き取りに来るまで払いますので、部屋も貸切のままでおねがいします」
「とりあえず半年分、お金置いていきますので!」
「へ・・へい!いいんですか!?もちろん、任せておいてください!」
「その代わり・・・ちょっとでもあの犬達を傷付けたりしたら・・・」
「それはもちろん大丈夫です!こんなに沢山のお金をもらって、今までの分もありますし、快適に過ごさせますよ!」
「そっか、じゃあよろしくね?」
「へい!」
これでセキト達の事はいいかな・・・恋に言っておかないとね。
遊んでいる恋の元に・・。
「恋、おはよー」
「無・・おはよう」
「セキト達の事なんだけどさ、一緒に連れて行くと危ないから、俺達が落ち着いていられるまではここで預かってもらおうと思ってるんだけどいいかな?」
「・・・・・・」
そんな悲しい目で見ないで・・。
「落ち着くまではここで主人がちゃんと面倒見てくれるように話しもつけておいたし、セキト達も安全の方がいいでしょ?」
「・・・・コク」
「じゃあちょっとの間寂しくなるけど、我慢してね?」
「・・わかった」
「なるべく早く事を済ませば、一緒にすぐ住めるよ!」
「頑張る」
「恋殿ーご飯の用意ができましたでぞ!」
「ちんきゅーが呼んでるよ。また、お昼にね!」
「無・・・ご飯は?」
「二人で食べてきなよ!ちょっと準備があるから出かけてくるね!」
さて、出かける準備はこれくらいでいいかな?
風はどんな馬を用意しに行ってるのかな?様子でも見に行くか。
一時間後・・ちょっと迷ったよ。着いたけどね!
「風、おはよ」
「お兄さん、おはようございます」
「馬はもう用意できたのかな?」
「それがですね、3頭しかいないみたいで、今もう一頭いないか探してきてくれると言う事で待ってます。」
「最悪2頭でもいいんだけどね。風と俺が一緒に乗って、恋がちんきゅーと一緒に乗ればいいんだし!」
「おぉ!その手がありましたね。しかし、お兄さん1頭に人が多く乗るとそれだけ移動速度が下がってしまいますよ?」
「そっかー、そうだね。そこまでは考えてなかったよ!まあでも、そういうことならもし3頭しか用意できなかったら、風は俺の所ね!」
「風と一緒に乗りたいのですか?」
「まあ、それもあるけど・・。いや、俺なら風乗せても恋とちんきゅーについていけるからね!」
「そういうことにしておきますね~」
「そ、それよりリボン似合ってるよ!胸の辺りにつけたんだね。可愛いよ!」
「ありがとうございます。」
「他に何か準備するものとかあるかな?」
「あ!そういえば恋のセキト達は宿屋に置いていくで話しをつけておいたからね!お金も半年分払っておいたし」
「今頼もうとしたことを先に済ませておいてくれるとは、お兄さん早いですね。」
「後は特に準備するほどの物は、食料と水位ですが、そこはお兄さんの袋に任せていいですか?」
「そこはばっちり任せておいて!まだまだ一杯食料とか入ってるよ。」
「他の荷物も積むと重くなるし、全部袋の中に入れちゃおうかな?」
「おねがいしますー。」
「任せて!後はもうないかな?」
「後は大丈夫です。一応ねねちゃん達に準備がいるかどうかは確認しておいてくれますか?」
「わかったよー!とりあえず聞いておくね!風もまたお昼に~。」
「はいー、また後でー」
さて、宿屋に戻ってみるかな。
宿屋・・どっちだっけ・・・。
さっき迷ったばっかりなのに!もっと村を整備して作れってんだよ!
また適当に行くか、狭いから迷っても昼過ぎる事は流石にないと思うし・・。
と言う事で着きました宿屋!なんていうか迷ってないと思うよ!20分位でこれたし。
「ただいまー」
「おかえりなさいです!」
「お、ちんきゅー、一人?」
「はいです!恋殿はお昼までセキト達と遊んでいるです!」
「そかー、落ち着くまでは離れ離れになっちゃうからね」
「ところでちんきゅーは何か準備するものはあるかい?」
「特に無いのですぞー!」
「もう後は馬が来たら出発できるね?あ、後さ荷物は全部この腰袋に入れて持っていくから!」
「その袋に荷物が入るのですか?」
「あれ?話してなかったっけ?この腰袋さ、なんでも入るじゃんね!不思議袋って言ってくれればいいよ!」
「後ちなみに内緒ね?狙われたくないし・・。」
「本当にですか?」
「本当だともー!ちょっと手を入れてみなよ?」
そう言うと音々音は手をいれる。
「!? すごいのですぞ!どうなってるのです?」
「俺ってさ、記憶喪失でいつの間に荒野に居て色々あって風達と旅してるんだけど、最初の荒野に居た時点から持ってたから、わからないんだ。」
「でもさ!便利でしょ!使えるでしょ!狙われたくないから絶対内緒ね!」
「そうだったのですか、わかりましたです!」
「それでは、ねねの荷物と恋殿の荷物も持ってきますぞ!」
「よろしくね!そろそろお昼だし、お昼用意しておくね。荷物用意したら恋も一緒に呼んできて!」
「はいですー!」
お昼はラーメンでいいかな?まあ何でもいいんだけどね。
台所でラーメンを3つ用意してと。
まだ、音々音は戻って来てないか、とりあえずラーメンをテーブルに置いて待つ。
「持ってきましたですぞー!」
「お帰り!はい、ありがと。」
荷物を受け取って袋にしまう。
「本当に入ってしまったのです!」
「さっき確認したじゃん!」
「それでもびっくりするのですぞ!」
「そっか。あれ?恋は?」
「恋殿なら・・・そこでラーメン食べてます!」
「・・・おかわり」
恋いつの間に・・。そして食べ終わった3杯
「はいはい、すぐ二人の分持ってくるからね。ちんきゅーも座って待ってて!」
台所に行き、ラーメン3つ用意・・・1個は特盛りにしといた、普通のラーメンの10倍位かな?
ラーメンを皆の前に置き、座る。もちろん一番でかいのは恋の前に!
「はいどうぞ!こっちの大きいのが恋のね!」
「風はまだ来ないかなー?」
「・・・いただきます」
「いただきます!少し遅いですなー。何かあったのでしょうかー?」
「さっき様子見に言ったときは特に何もなかったよ。」
「そうなのですかー!そのうち戻ってきます、待ってるのですぞ!」
「そうだね、どうせ待つ位しかできないね。様子見に行ってすれ違いになってもだし」
「一応恋とちんきゅーは狙われてるんだよねー?まあ多分もう武将として迎える位しか狙われてないと思うけど」
「たしかに、そうかもしれませんです!一ヶ月位も何も無かったのです!」
「だよねー!まあ、もし違う場所で誘われても出来れば断ってほしいな!襲われたら守るし!」
「恋殿が良いなら良いのですぞ!」
「恋それでいいかな?」
「・・・ズルズル」
「食べるのに夢中だね!まあ、そのときになってからでいいか。」
「ただいまです~」
「お!風、お帰り!」
「おかえりなさいです!」
「すぐご飯用意するから、風はその間に荷物持ってきてよ。」
「はいですー」
台所に行き、風の為にラーメンを一杯用意する。
「もってきたのですよ~。」
「はいどうも、そしてどうぞ。」
ラーメンをテーブルの上に置いて、荷物を受け取り袋にしまう。
そして風の向かい側に座る。
「今日はラーメンですね、いただきます」
「風、食べてる所悪いけど、結果どうなった?」
「探し回ってくれたみたいですが、3頭だけしかなかったです。」
「そっか、じゃあ風は俺と一緒に乗ってくれるかな?」
「はいですー。お兄さんが優しく乗せてってください」
「まかせて!とりあえず風達はゆっくりラーメン食べててね、ちょっと馬を見てくる。」
一人席を立ち、宿屋の外に繋いである馬の元に。
どう見てもこの馬達・・・たいしたことなさそうな気が・・・ほっそいし!
何か与えて強化しようかな・・。うーん、馬が強化できるものか・・・。何があるかな?
特にうかばないよ!とりあえず向こうに着くまでがんばってくれればいいから、魔法かけておくか?
ケアルガ・・・HP全快、この世界だと傷が治って体力も全快に!
ヘイスト・・・時の流れを早くする、この世界でもそのままの効果で自分の動きが早くなる!
プロテス・・・防御力アップ、この世界でもそのままだね!プロテス状態なら一般兵の弓位ならは刺さらずに傷がつくだけで耐えれる!
リジェネ・・・徐々にHPを回復、この世界だと体力も徐々に回復!つまりずっと同じペースで走っていける!
これだけかけておけばいいかな?早く行かないと下手したら終わってるかもしれないからね!それだけは避けたいよね。
その後に介入とか・・・いや別に所々介入する要素はあるねー。
まあ気楽に行くか!
「お兄さんお待たせですー。」
「お、皆もう準備いいの?」
「はいですぞ!」
「・・・コク」
「さあ、じゃあ行こうか!」
さあ、やっと出発だ!!