二次元旅行-真恋姫†無双-(完結)   作:九十

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十八話

そして数日、着いたんだけど、もう始まってるね。少し離れた高台の上で馬を止める。

押されてるね、魏が!これは華淋の所に明命が行って勝負をしかけるかな?どうせいい所で一刀が止めてくれると思うし、

あと・・今更だけど・・・ここで明命介入したら、呉攻められないか?

やべーなんも考えてなかった。一応蜀の鎧着て顔も隠して戦ってもらうかな?

 

「始まってますね~」

 

「そうだね!明命、ちょっとあそこに曹操がいるのわかる?」

「あ!まってすぐそこに趙雲がいる!趙雲の方が近いから趙雲とやってきて!」

「わかる?あの白い服の鎧着てない人!」

 

「あ!わかります、すぐそこのあの人ですね」

 

と言って指を指してくれるけど、その先が合ってるかは、わからんけど、

まあ多分大丈夫でしょ、とりあえず魏の鎧セットを出して明命に渡す。

 

「これ着てからばれない様に戦ってきて!ちなみに負けるかもって思った時点で逃げてきてね?別にこっちは稽古だと思って行くだけだからさ」

 

「わかりました、行ってきます」

 

鎧を持って馬から飛び降り駆けていく、途中で着替えるのか・・?ばれなきゃいいけどね。

さて、観戦はこのままここでいいかな

 

「風、この辺から見る?ちょっと遠いかな?」

 

「大丈夫ですー」

 

「そっか、とりあえずこれ使って見てね」

 

「なんですか?この筒は?」

 

「覗いてみて」

 

「おぉ!なるほどです」

 

望遠鏡を覗いて見たり、肉眼で見たりして確かめる。

 

「わかったくれたみたいだね?」

 

「遠くが近かったりして不思議ですが、わかりました」

 

「じゃあそれ使って観戦しようね」

 

「はいー、それにしてもこのままだと魏が負けそうですねー」

「あの戦力差なら籠城した方が良いと思うのですが」

 

「そうだねー、なんでだろうね?」

 

桃香の理論かなんかが気に入らないからなんとかこうとかって理由だったきがするけどね。

それは、逃げたくない理由だったかなー?

まあ、思い出せない以上考えてもしかたがないか。

 

「お兄さん星ちゃんの所にそろそろ明命ちゃんが着きますよ」

 

「考えてて見てなかった、あの鎧が明命かな?」

 

喋りながらも机、椅子と飲み物、お茶菓子を用意する。

 

「相変わらずの不思議袋ですねー」

 

「まあね、でも、おかげでここで一緒にお茶ができるね」

 

「そうですねー」

 

「さて、ここで観戦でもして楽しむか」

 

「はいー」

 

さて、そろそろ始まったみたいだ。

明命の見た目が魏の兵士だから、魏の兵士と星がいい勝負してるのが、見ているとなんか笑えるな。

星は、最初の一撃は軽く倒せれると思って、まだ余裕が顔に見えてたが、数合打ち合ってびっくりしてた顔になり、流石にただの兵じゃないと思って今は真剣な顔をしてるな。

見た感じ、速さはほぼ互角かな・・・じゃっかん星の方が早いかな?危ない時があるし、力は見た感じではわかんないな、二人とも避けあってるし。

二人の戦いのせいで周りの兵が輪になってるね。魏の兵とかはなんだあの兵は?あんなやついたか?ってなってないのかな?

 

それにしてもいい勝負だな、切って、かわして、突いて、かわして、・・あれ?なんで明命いつもの愛刀の魂切じゃなくて西洋刀みたいなの使ってるの?

セットで渡したからそれを全部そのまま使ってるのか・・・。ってことは鎧の中に自分の魂切も入れてるとか・・?

そうすると、本当は今の実力で明命は星に勝てるかなって位はあるのか・・・明命は真面目すぎるのも、だよな。

 

「二人とも良い勝負ですね」

 

「そうなんだけど、明命は自分の武器使ってないからなー」

 

「そして慣れない鎧も着てるって事ですか・・・星ちゃん負けてますか?」

 

「多分負けてるだろうね、明命が育ってて何よりだ」

 

「あっちで何か動きがありますよ」

 

「なんか粉っぽいね向こう」

 

「白いですねー」

 

華淋は愛紗一人にも抑えられてしまったのかな?見てなかったけど。

そうじゃなくても助けてるか、北郷なら。

 

「そろそろ明命帰ってこないこないかな?」

 

「いなくなってますね。魏がひき始めましたねー」

 

「兵がごっちゃごちゃで明命が何処行ったかわかんないね、え、まさか負けるかもと思うまで帰ってこなくて、一緒になって戻ったりしてないよね?」

 

「どうでしょう?明命ちゃんですからねー」

 

「ここで待ってるしかないか?まあ移動しても明命ならこっちを見つけると思うけど、本職だし」

 

「話してる間に魏が全部城の中に入ってしまいましたね」

 

「そうだね・・間違いなく行っちゃったみたいだね」

「なんか、趙雲がこっちに近づいてきてない?」

 

「どこですかー?あ、いました。近づいて来てますねー」

 

「そこの方達、先ほどから見てるが何用かー」

 

「叫んでるね。相手する?逃げる?」

 

「星ちゃんなら大丈夫ですよ」

 

そういえば、気にしてなかったけど知り合いだったね。

 

「登ってきたね」

 

「人が呼んでるのに無視をしてー」

 

あ、来た

 

「おぉ、風じゃないか」

 

「星ちゃん、お久しぶりですー」

 

「してここで何を?」

 

「風とお茶を飲んで休憩?」

 

「此方の御仁は?」

 

「お兄さんは九十って言います。別に怪しくないですよー」

 

「そうか、して、私が兵と戦ってるとき見てたようだが?」

 

「この距離で気付くの?」

 

「何かきらきらしていたしな」

 

望遠鏡が反射したのかな?

 

「実はあの兵知り合いなんだけど、心配で様子を見に?」

 

「ふむ・・風は今何処かで世話になっているのか?」

 

「今はお兄さんと呉の孫策さんの所にいますよー」

 

「そうか、稟はどうした?一緒に呉か?」

 

「いえ、稟ちゃんは今の相手の魏に行ってますですよー」

 

「そうか、まあ稟なら元気にしてよう。して、あの兵は呉の兵か?」

 

「あれ?なんでそんなことが?」

 

「わざわざ、知り合いで見にこないだろう普通は」

 

「そっかー、そうだよね。そんな簡単に見に行くなら、風の様子を趙雲が見に来たり、逆もしかりか」

「内緒にしておいてくれるなら教えるけど、その対価としてちょっとだけなら手伝うから」

 

「ふむ、変な話でなければな」

 

「簡単な話しだよ、策とか関係なくて、あの趙雲と戦ってた兵士がそろそろ趙雲と互角に戦えるかなって勝負しに来ただけ」

 

「なんと、その様な理由だけわざわざ戦場に」

 

「そう!所で、こんな場所で長々話してて良いの?」

 

「しまった、早く戻らねば」

 

そういうと高台から飛び降りていく。

 

「あれ?手伝いはいらないの?」

 

「不要だーー」

 

叫びながら走っていった。

 

「行っちゃったね、結局趙雲は無駄な時間を使っただけだったね」

 

「そうですね、風は星ちゃんと会えて良かったですがー」

 

「そっか、ま、とりあえずここで観戦だね」

 

「そうですねー、曹操さんがここからどう動くのかも見たいですねー」

 

その後、蜀が火矢を打ち、魏は丸太を落とし弓を打ち、

遠くから軍団が・・というか、春蘭、秋蘭、霞、凪達だね。

応援の魏の兵達が後ろから攻め、華淋達も門を開けて兵を出す。

そして一兵先頭を走る兵が、あれは間違いなく明命だね・・出すぎでしょ。真面目にまた愛紗狙いだろうね。

混戦のなか愛紗まで走った明命だが、着いた時には愛紗と霞が勝負をしていたので、そこに入ろうと頑張っていたら、霞に怒られて・・その間に愛紗に逃げられるという。

それを見た、明命は霞から逃げて愛紗を追うが、周りが敵兵だらけになり、追撃が無理だと考えたらしく、戻ってきた。

 

「お、おかえり」

 

「ただいまです!関羽さんと勝負したのですが、負ける気がしなかったので戦ってたのですが、逃げられてしまいました」

 

「最初の撤退のときに、戻ってこればよかったのに」

 

「まだ大丈夫かと思い、気を窺ってました」

 

「そっか、ここにいるのも危ないし、とりあえず戻りながら話そうか?」

 

「わかりました」

 

「はいー」

 

返してもらった鎧、出していた机等をしまい、強化馬に皆で乗り、喋りながら帰宅をする。

 

「明命なんで自分の武器使わなかったの?」

 

「全部貸して貰ったのを使ったほうが良いかなと思ったのですが、武器位自分のを使えば良かったですね」

 

「そっか、まあ一式渡した俺も悪かったね、ま、でも鎧も着ないで自分の武器使ったら多分勝てたんじゃない?」

 

「いえ、そんなことありませんよ。関羽さん凄く強かったですし、勝てるとは言えません」

 

「そうかー、まあ次は勝てるよ!また頑張ろうね!修行」

 

「はい!」

 

そして、また修行の日々の入り・・呉は呉で何かしてるみたいだけど、基本関与せずで毎日修行。

馬騰が曹操に討たれたという情報が入ったが、まあ特に興味もなかったので、放置だったんだけどね。遠いし!

そして皆修行の伸びがなくなってきた所、てか・・雪蓮まじでほぼ毎日来てたな、もう政治する気ないだろ!

でだ、皆に「もう伸びが殆どなくてこれ以上は鍛えるじゃなくて維持と技術を鍛えるという感じかな?」と話してたら、

今、呉で誰が強いのか決めようという話になり、呉の武将の強さを決める勝負が始まった。ちなみに発案者は雪蓮だ。

ちなみに総当り戦で疲れが見えなければ連戦、疲れが見える場合は次の日にという感じに始まった。

参加者は雪蓮、蓮華、思春、明命、祭の5人だ。

 

そして初日、今から雪蓮と蓮華の勝負が・・一撃で終わったね。まあ蓮華の首元に南海覇王を止めてのおしまいだけどね。

蓮華を思春に相当鍛えられたのか・・・一撃でやられた事に凄く悔しそうにしてたけどね。

 

雪蓮は疲れて無いということで、まあ一撃だったし、連戦で次は祭と勝負になった。

祭がまず距離をとり弓を構え矢を討つと、それを雪蓮が掻い潜り、祭の懐に入る、そして祭が武器を取り出そうとしたときに、雪蓮が祭を蹴り飛ばし、祭が倒れ、首先に刃を当て雪蓮の勝ちに。

 

二連戦したので次はまだ戦ってない思春と明命の勝負という事になり、明命と思春の戦いに。

思春がまず明命に攻めだしたが、明命の速さの方が思春より速く難なくと避ける。

その後は近距離での攻撃のし合いになったが、明命の方が速いので手数も多く、思春も避けたり防いだり反撃を試みるが、それでも手数の多さに押され、降参をした。

思春は悔しそうだったが、明命が勝ったのにばつが悪そうな顔をしていたので、思春が明命に一言言い、そこには明命の笑顔があった。

 

次の戦いは雪蓮は疲れてないと言っていたが、流石に思春と明命はいい勝負をして疲れていたので、明日にと言う事に。

残っていた蓮華と祭の勝負に。

雪蓮との時と同じように祭が距離をとり弓を構え矢を討つと、蓮華が矢を避け、矢を防ぐが、それだけで手一杯のようで何時までも勝負はつかず、段々と蓮華に疲れが見え始め矢も避けたり防ぐことも出来なくなってきて降参した。

その後蓮華は明命と思春とは勝負をしない事にした。思春に教わっているのでその思春に勝った明命にも勝てる自身はないようだ。

ここで蓮華が5位になったのは決まった。

 

それを聞いて祭も、「わしもあの二人には勝てる気がせんわ」と言い、雪蓮が「そうね、祭はここまでね」と4位に落ち着いた。

 

そして次の日の朝、まずは雪蓮と思春の戦いになった。

雪蓮が開始そうそう攻める。そうすると思春は防戦一方となり、そして鈴音を飛ばされてしまい。降参した。

簡単に言っているが、それなりの時間は戦っていたよ。

雪蓮は連戦できるわと言っていたが、もし負けたらそれを理由にすると思い、俺がご飯食べて休憩してから午後からやろうと決めた。

 

そして皆でご飯を食べ終わり、少し休憩をした後、雪蓮と明命の勝負が。

二人の勝負は早さではほぼ互角、ただ、力が雪蓮の方が上なので防御すると明命に勝ち目がないため避ける、避ける。

たまに隙を突いて明命が反撃するがその度にいい一撃を食らいそうになり、冷や汗ものだ。

雪蓮が無傷に対して、明命が服も肌も切り傷が増えてきたところ、雪蓮が一瞬汗をぬぐった所に明命がしかけ、それを雪蓮が避け、明命に南海覇王を打ちつけ、明命が気絶し終わった。

 

こうして勝負は1位雪蓮、2位明命、3位思春、4位祭、5位蓮華で終わった。

 

その翌日雪蓮が恋に勝負を挑んだが、軽く捻られ、

その後、明命と思春も加え3人で恋に挑んだのだが3人とも誰一人恋に一撃を入れることが出来ずに終わった。

雪蓮は「恋は強すぎるわ、味方にいるうちはホント頼りになるけど、敵に回ったらと思うと恐ろしいわ」と言っていた。

そこに俺が、「雪蓮も他の国から見たら恐ろしい存在だよ」と付け加えておいてあげた。

 

そしてその後は特に何も無く、どこも攻めてこないから仕事もなく、たまに言われれば訓練をして、

後は風の仕事の邪魔したり、風と遊んだり、恋と遊んだり、セキト達と遊んだりしていたが、呉は頑張っていたらしく、南部を統一して宴を開いていた。

混ざって騒いだけどね。俺以外は手伝ってるし!音々音もちゃんと頑張っているみたいだよ!興味なくて見に行ってもいないけど。

 

そして華淋が動き出したという情報が入った。

 

 

 


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