北郷「なんだあれは・・・・話しを聞き、予想していたとはいえ、とても人間技とは思えない」
驚愕しているのは魏の天の御使いと言われる男、北郷一刀だ。
北郷が目にしている光景は赤色の髪の女の子・・・恋が一振りした後の光景だ。
北郷の目の前に広がっていた大群はその一撃により、数万の兵の体が、上半身と下半身がずれ崩れた。
前に話しには聞いていたのだが、実際目の前にするまではそこまでの技が人間にできるとは思えてなかった北郷は、あまりに強い敵に出会ったために話しに尾ひれがついてしまったものだと思っていた。
しかし、実際目の前に現れてその技を見た北郷は、その話が尾ひれがつくどころか、それでも足りない威力だと言う事を今知ったのだった。
北郷「はは・・・ゲーム以上に実物は強いんだな」
口から出たのは、思っていた言葉ではなく、現実を忘れているような言葉だった。
そして恋が兵に突っ込んで行き、魏の兵をまとわりついている虫を払うように兵を殺していく光景を見たときには、北郷は口は渇き、恐怖で体も震えていた。
北郷「どうやって止めるんだよ、あんなの」
少しの間ぼーぜんとして、ふと頭に、魏の武将達皆で掛かればいけるのではないとかと思い、武将達が何処にいるか見渡し探す。
そして、武将達がそろって、二人の女性と戦っている姿が目に入る。
あの、秋蘭、春蘭、霞、季衣、流琉、凪が相手しているのにもかかわらず、耐え切っている姿を見て、また驚愕するのであった。
頭の中で呉で誰が強いキャラだったのかを考え、もしかしてあれが、呉の孫策と孫権なのかと思い、あれほど強いのかと、言葉もなかった。
しかし、このままでは全滅すると思い北郷は頭を少しでも冷静になるために頬を叩き拳をぎゅっと握り、冷静に考える。
そして考えた結果が、退却だ。
まだ此方に攻めてきているのは3人だ、後ろに2万程度の兵が控えているが、何故か攻めてこない。それを考えた時にでた答えだった。
少し呆けている華淋に声をかける。
北郷「華淋、すぐに撤退しなくていいのか?何か作戦があるかわからないが、後ろの兵まで来られたら、耐え切れないぞ」
華淋「わかってるわ!くっ、予想以上の強さだったわ、桂花すぐに撤退するわ」
桂花「はっ!」
撤退の命令をして、魏の兵が撤退し始めると、何故か呉の3人ともは追撃してこなかった。
北郷は見逃してくれてよかったと思っていたが、華淋は私達は追撃するまでもない相手ということねと怒っていた。
明命と思春を相手にしていた魏の武将達は
霞は恋以外にもあんなに強い武将がまだまだおるんやなと心躍っていたが、まだ強ならんとあかんと更に鍛え強くなる決心をしていた。
春蘭は自分があんなに抑えられたのは初めてで、今まで自分はどこかで自分の強さに甘えていたのでは思い、華淋様の足を引っ張るわけにはいかないと、自分を攻めていた。
秋蘭は恋にかすりもしなかった自分の弓の事を考え、またこれからあの武将達と戦ったときにどうすれば良いかを考えていた。
季衣と流琉は二人して全力に戦って疲れてしまったのかどうかわからないが二人して寝てしまっていた。
凪は明命と思春のことも脅威だとは思っていたが、最初に恋が飛ばした技を見て、あれほどの気を飛ばせるのかと関心し、自分もこれ以上の技を見につけなければと今まで以上、自分の技に励む決心をした。
ちなみに沙和と真桜はというと恋が兵の中に突撃して、兵を殺しに殺しまくってる中、恋を止めようと行ったはいいのだが、恋の攻撃をうけ、それをどうにか二人で庇い合ってその一撃だけを武器で受け止めたのだが、その一撃によって二人の武器は破壊され、骨も折れ、気絶していた。
撤退する途中に二人が居ない事に気付いた凪が、呉の3人が居なくなったのを確認して、探し拾って戻ったのだった。
一旦兵達全員を引き上げた華淋達だが、流石にすぐにどうこうというわけにはいかず。
華淋「悔しいけど、今回は完全に負けね」
北郷「呉は恐ろしく強いってのはわかったが、これからどうする?」
華淋「とりあえず、撤退よ!城に戻るわ、傷を負ったものを休ませ、動けるものはすぐ軍儀を開くから来るのよ」
こうして魏の武将達はそれぞれ思う事もあったが、二度は同じ轍を踏むようなマネはしないと心に誓う華淋だった。