我輩は○○である   作:far

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妊娠の個性は、当初は妊娠(獣)の個性で、獣と自分のキメラを妊娠させる個性だったのですが、書いてたらさすがにヤバすぎてボツにしたのですが。
修正案の方でも、いただいた感想の活用案のヤバさが高めで 少し 引きました。


自衛隊かの地にて 核で 戦えりというネタを思いついたけど、どう考えても一発出落ちにしかならなかった。


我輩は盲目である。

 

 我輩は盲目である。だから何も見ていないのだ。

 

「この月光、生来目が見えぬ!」

 

 煙幕が効いたことがある人が、そんなことを言っていた。つまりは、都合によって目など見えたり、見えなかったりするものである。

 ほら、ゆで世界だと死んだ人もひょっこり、何食わぬ顔をして生き返ってるし……

 だから、良いのだ。問題ないのだ。

 

 いつの間にか、脳無が完成している、どころか量産されているが、我輩はそんなことは見なかったのである。

 

 脳無とは、先生のロマンの一つ。悪の組織には怪人や戦闘員が必要である、という発想の元に作られた、量産型の怪人である。

 初代仮面ライダーの、ショッカーをリスペクトしたかのような発想であるな。

 そしてその素体となる生き物も、ショッカーよろしく、さらって来たり、だまして連れて来た人間たちだ。

 つまり脳無とは。正しく、悪の組織の改造人間である。

 

 その作り方は、まず一人の人間を用意。そこに先生が個性を無理やり、複数埋め込む。

 すると重いアプリを山と入れられた古いパソコンのように。脳がフリーズやショートを起こして、発狂する。

 放っておくなり、薬物を投与して精神崩壊させると大人しくなるので、そこに洗脳系の個性で、組織の人間が操れるようにしたら完成。

 

 つまり。脳無は先生の手作業で、一体一体ていねいに作られています。

 

 込められる個性も、先生のそのときの気分や気まぐれ、手に入った素材(個性)で、それぞれが別物と言っても良いであろう、こだわりの逸品。

 この個体など、我輩から取り上げられた個性たち。上半身を倍化、体にトゲを生やし、カロリー消費型の再生に、あと先生の好みで他にいくつか入ったツワモノ。

 特製だというあちらの個体は、ショック吸収に超再生、怪力などを詰め込んで、さらに医者の協力者が肉体的にも改造中という、どこかで聞いたような性能と素性だ。

 

 戦争というのは、その準備をしているときが一番楽しい、とどこかで聞いたが。

 戦争に限らず、何か大きなことをやってやろうと準備しているときというのは、確かに充実していて、楽しいのだろう。

 

 オールマイト。

 

「全部 オールマイトだ」

 

 先生も。極論してしまえば、全てはオールマイトとの対決のために。

 そのために戦力や味方を備えて、対決の場を整えて、作っていこうとしている。

 そう言えば、先生がボスを拾って後継者にと育てているのも、ボスが先代ワンフォーオール継承者の孫だったからと考えると。本当にずっと前から準備をしている。

 

 片肺と胃など、内臓のいくつかを失って、弱体化してもなおヒーローを張り通している、平和の象徴。

 顔の大部分をなくして、赤外線感知などの個性で五感を補っているような状態でなお、君臨し続ける魔王。

 

 正義には、倒すべき悪が必要なのかもしれない。そして悪には、立ち向かってきてくれる英雄が必要なのだろう。

 善悪どちらかだけでなく、両方を持って、ようやく人間であるらしい。人の社会にも、あるいはその両面が必要であるのか。

 

 よし。まっとうに切り上げられた。今回、ここまでである。

 

 だから前回我輩が渡した個性のあれやこれや。特に妊娠の個性など知らないのである。我輩は何も見なかった。

 先生がニヤニヤとした、イヤらしい雰囲気でいい物をいつもありがとう、などと言っていたのも知らないのである。

 仮にそうだったとしても。一般人の犠牲は減った。それで良いではないか。

 

 嗚呼。いつの間にやら忘れかけてはいたが。ここって悪の秘密結社であったのだな。

 ヴィラン、ヴィランと言ってはおったが、実感の方を忘れかけていたのである。

 

 うむ。思い出した。そして、もう忘れまい。

 

 我輩はヴィランである。名前はネコだ。表向き、ウワバミヒーロー事務所所属の、プロヒーロー志望のサイドキック 兼 芸能人をして生きている。

 そういえば先生から基本給はいただいておらぬので、実際の所属はヒーロー側とも言い張れるな、と最近気付いた。

 だから。我輩はTOMでもある。その時、その時で都合のいいように生きている、半端なヴィランである。

 今は、それが精一杯。

 

 




●「この月光、生来目が見えぬ!」
魁!男塾より。様々なキャラが様々な流派の格闘技、格闘技? で戦うマンガ。戦いの途中に「むう、あれは…」「知っているのか雷電」で始まる、民明書房の出した本の抜粋による解説がお約束であった。
倒した相手で人気が出そうなキャラは、あとで仲間として出てくるのもお約束。溶岩や強酸に落ちようが、高所から落ちようが、出血多量だろうが、死亡確認!してくれるから大丈夫だ。生き返る。死亡確認とは、怪しい王大人(ワン・ターレン)というキャラの発言。中国四千年の秘術で、たいがいの人は生き返してくれるぞ。死亡確認っ!(あとで生き返らせないとは言っていない)
ああ、そうそう。この発言は、月光という人の発言です。
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